paizaでは、定期的に利用企業さまにエンジニア新卒採用に関するインタビューやアンケート調査を実施しています。
その結果から、自社にマッチするエンジニア志望学生を採用できている企業には、2つの共通点があることが分かってきました。
ひとつめは、面接以外のコミュニケーション手段の活用、ふたつめは、技術力を測るためのテストや課題の実施です。今回はそれらの取り組みについてご紹介します。
エンジニア採用選考の難しさとは
本題に入る前に、エンジニア採用がなぜ難しいのかという点について少し考えてみます。
採用選考では、新卒・中途に関わらず必ず面接を実施すると思いますが、ITエンジニアの採用はプログラミングスキルについても見極める必要があります。
経験者採用であれば、これまでの実績から判断できることもありますが、新卒採用では素養やポテンシャルがあるか、自社のエンジニアチームと合いそうかなどを見極めなければいけません。
これらはITエンジニア同士でしか判断できないことも多く、書類選考や人事面接だけで評価を下すのは難易度が高いと言えます。
もし予定していた採用人数が確保できない、あるいは採用した人材がなかなか力を発揮しきれない、ミスマッチですぐ辞めてしまう…というのであれば面接のやり方をはじめ、採用方法を見直すことについても検討する必要があるでしょう。
面接以外のコミュニケーション手段を利用する
それでは、ここからは応募者を見極めるための具体的な施策についてお伝えしていきます。
採用選考での応募者とのコミュニケーションは面接(もしくはカジュアル面談)が基本ですが、前述のとおり、エンジニア採用は面接だけではなかなか見極めるのが難しいものです。
そのため新卒採用がうまくいっている企業は以下のような手段も活用し、積極的に応募者と接点を持ち、コミュニケーションを取るようにしています。
面接以外のコミュニケーション手段
- インターンシップ
- 先輩社員との座談会
- 配属予定先メンバーとのランチ会
- 独自テスト(指向性、成長可能性、カルチャーフィットなどを見る)
もちろんこれらの実施には、通常の選考に加えて対応工数が増えるため、計画時に担当者やスケジュールなど考慮する必要があります。
しかし、ミスマッチな人材を採用することを考えると、工数をかけるメリットのほうが大きいと言えるのではないでしょうか。
なおインターンについては、以下のレポートでインターン実施企業の具体的な取り組みやメリットなどを紹介していますので、参考にしていただければと思います。
【セミナーレポート】3社の採用担当が登壇「withコロナ時代のインターンとは?」
プログラミングスキルを測るテストなどを利用する
人物面と合わせてしっかり評価したいのがプログラミングスキルです。
新卒採用とはいえ、自社が求めるレベルによっては学生時代にプログラミングにどれくらい触れたか、もしくは何かサービスやアプリなどを作った経験があるかまで問う場合もあるかと思います。
学習意欲が高いか、IT技術やトレンドに興味があるか、そして将来的な成長可能性といったポテンシャルは、一般的な面接や面談だけでは判断が難しいところです。
そのため以下のような方法で面接とは別に技術面を見るための選考を課している企業も多くあります。
スキルを測るための手段
- 独自のプログラミングテストの実施
- 外部サービスの利用(paizaのスキルチェック など)
- 技術面接(その場で技術に関する質問をしホワイトボードに書いてもらう など)
- ポートフォリオ(成果物)の提出
面接以外の手段の利用と同様に、自社で対応する場合、ある程度の工数を見込んでおく必要があります。特にプログラミングのテストや成果物の提出を実施する場合は準備や実施後の評価を含め、エンジニアの協力が不可欠です。
一方、paizaのスキルチェックは、すでに多くの企業さまに利用いただいているサービスで、導入コストはほとんどかかりません。
弊社が定期的にさまざまな難易度の問題を追加しており、合否判定やスコア算出のための仕組みも自動化されています。スキルをSランク~Eランクの6段階で可視化している点も分かりやすいとご好評をいただいています。
また、求人票にランクを設定できるため、設定したランク以上を獲得したユーザーのみの応募に絞れるという特徴もあります。
paizaでは、採用方法の見直しはもちろん、「こんな人材を採用するにはどうすればいいか」「どうすれば優秀な人材を見極められるか」など、採用のご相談にも対応いたしますので、ぜひご活用ください。
- 目次
- エンジニア採用選考の難しさとは面接以外のコミュニケーション手段を利用するプログラミングスキルを測るテストなどを利用する