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採用成功ガイド

中途エンジニア採用企業の人事の方向け

面接でのポイント(2)面接官同士の評価基準を合わせる

面接官同士で基準や評価を合わせるには

面接を終えたあと、面接官同士で応募者の評価が割れて困った経験はありませんか。

同じ応募者を同時に面接したはずなのに、なぜ評価が分かれてしまうのでしょうか。

ここでは、面接官同士で評価基準をそろえて、本当に必要な人材を正しく採用するためにやるべきことを解説します。

エンジニア採用の難しいところ

採用選考では、いろいろな立場の人が面接官をします。みなさん立場が違えば見るところも異なります。ここで問題なのが、「面接官ごとに通過の基準がまちまちになってしまう」ということです。

例えば、人事は技術を見ずにエンジニアの経歴やコミュニケーション力を重視する、エンジニアは現状の開発スキルしか見ていない、役員はビジネス的な考えやビジョンを重視する…といった状態では、面接官同士で評価基準がずれてしまいます。そのままでは、採用すべきスキルを持った応募者を落選させたり、ミスマッチな応募者を採用したりする結果となってしまいます。

本当に必要なのは、面接官の誰かにとって印象がよかった人ではなく「ポジションごとの採用ニーズに当てはまっている人」です。まずは採用に関わる担当者同士で、評価項目の内容や優先順位の認識をすり合わせることが重要です。

面接官同士で採用基準を合わせるために

優秀な応募者を正しく評価するには、面接シートと面接マニュアルを使って応募者の評価基準をそろえましょう。

面接シート

面接シートとは、面接官が応募者を評価するためのチェック項目が記載されたシートです。どの企業も採用活動を進めるにあたって用意はしているかと思いますが、しっかり活用できていますか。

エンジニア採用では、大きくわけて「技術面」と「人物面」の項目について考えてみましょう。

技術面は、ソフトウェア開発経験やそのスキル、知識についての評価項目です。必須となる業務経験や知識レベルについては、エンジニアと話し合いながら決めていくのがよいでしょう。そして、エンジニア経験者が技術面の見極めをするべきなのは言うまでもありません。

さらに、採用においては「技術さえあれば人物面やマインドはどうでもいい」なんてことはないはずです。「プログラミングさえできればサービス内容はどうでもいい」「チームでのコミュニケーションをなるべく避けたい」という人を採用してしまうと、チーム開発に支障が出てしまいます。特に自社でサービスやプロダクトを開発している場合、「サービスをよくしたい」というマインド面の評価も必要でしょう。

技術面と人物面を各面接でどうやって見極めていくか、そしてどうやって基準をそろえるか、あらかじめ関係者間で決めておく必要があります。

面接マニュアル

定型的な面接マニュアルは準備している企業がほとんどかと思いますが、面接シートと同じくしっかり活用できているでしょうか。面接が終わったら、マニュアルが本当に面接の役立ったか、どんな面接だったか、面接官同士で振り返りを実施し、面接マニュアルとシートの内容をブラッシュアップしていきましょう。

特に面接に慣れていない面接官が多い場合、マニュアルだけあっても必要な話を聞いたりスムーズに面接を進めたりするのは難しいものです。先にシミュレーションをしてある程度面接慣れをしておくとよいでしょう。

立場の違う面接官同士が同じ方向を向くために

面接官が個々の観点で評価しても、正しく必要な人材を採用することはできません。

技術についてはエンジニアが一番よくわかっていますが、採用活動について一番よくわかっているのは人事担当者です。両者が相談して情報提供をしあい、採用活動にかかわる人全員が同じ方向を向いて選考を進められるよう、面接マニュアルや面接シートをブラッシュアップしていきましょう。

paiza転職では、エンジニアを募集している企業の皆様からの「面接での見極め方や評価の基準が分からない」といったご相談もお受けしています。ぜひご活用いただければと思います。

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