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採用成功ガイド

中途エンジニア採用企業の人事の方向け

エンジニア採用の準備(6)採用担当者が勘違いしやすいこと

エンジニア採用における勘違いをなくすには

エンジニア採用は、採用担当者だけでは判断が難しい部分があり、特に求人票に記載する募集要件の固め方や面接で応募者のスキルや経験が自社の採用基準を満たしているかなど、自社のエンジニアに委ねる場合もあるでしょう。

しかしエンジニアは採用のプロというわけではないので、採用活動のコントロールは採用担当者がおこなう必要があります。その際、採用担当者がエンジニア採用に対して誤った認識を持っていると苦戦を強いられることになります。

今回は特にエンジニア採用にあまり慣れていない採用担当者が勘違いしやすい事例について取り上げていきたいと思います。

ハイスペックで何でもできる「スーパーエンジニア」を求めない

エンジニアの採用にあたって、開発経験がない人ほど「何でもできる人がほしい!」と考えがちです。

しかし、たとえばエンジニアとして活躍して評価されている人たち全員が「何でもできる人」なのかというとそうではありません。開発技術の領域は多岐に渡りますし、エンジニアにはそれぞれ得意分野があります。

現在エンジニアとして活躍している人たちでもすべての分野で100点がとれる人は滅多にいません。(ごく少数いたとしても、そういった人たちは引く手あまたで仕事は選び放題ですから雲の上の存在です…)

現実的には「80点をとれる領域が1つか2つあって、他の領域は60~40点ぐらい、そこそこ広い分野の知識はあるので、調べながらならだいたいのことはできる」というスキルレベルであれば、十分活躍できる人材と言えます。

ここを理解していないと、募集要件がかなりハイレベルになり、結果的に応募がまったく来ないといったことになります。

何かひとつの領域を極めている人でなくてもよい

「何か深く極めた分野がある人なら素養があるだろう」と、本来自社のエンジニアに必要なスキルセットとはズレたものを求めてしまう採用担当者もいます。

もちろん、深く極める中で汎用性のある技術や知識を得てきた人も多いのですが、自社の事業フェーズやプロジェクトの状況、任せたい業務内容などに一致しない人を採用しても活躍してもらうのが難しい場合があります。

たとえば、エンジニアチームに十分な人員がいない場合、業務ごとに分業できるほどの余裕はないと思います。むしろ、「自分がやりたいこと・得意なこと」に限らず、「必要があれば幅広くやってもらいたい」という場面が多いはずです。

そんな中で、深く狭く専門性を極めたいタイプのエンジニアを雇っても、企業とエンジニア双方の希望が合わないので、どちらも不幸になってしまう可能性があります。

こういった事態にならないためにも、今自社に必要なのはどのようなスキルや経験を持った人で、どういったポジションで活躍してもらいたいかを求人票作成時に明確にしておきましょう。

求人票の書き方解説ページはこちら

エンジニア組織が小さいうちはどんな人を採用するとよいか

一概には言えませんが、まだ社内にエンジニアが少なく、それぞれの専門分野だけを担当してもらうことが難しい状態で採用を始めるのであれば、以下のような人を募集するとよいと思います。

自分で手を動かして作るのが早い人・試すのが好きな人

立ち上げ直後のWebサービスやアプリケーションなどの開発では、すぐに手を動かしてプロトタイプを作り施行を繰り返せるというのは欠かせないスキルです。

そのため、PDCAを素早く回しながらスピード感のある開発ができる、すぐに動くものを作って出すことができるエンジニアを採用できるかが重要になってきます。

もちろん社会的な影響が大きいシステムや扱う技術・領域によっては、十分な検証や慎重さが求められることもあります。しかし、エンジニアチームが十分整っていないうちはスピード重視になる場面のほうが多いでしょう。

得意分野以外のこともそこそこ知っている人

前述の通り、エンジニアの人数が少ないうちは「自分がやりたいこと・得意なこと」以外も「幅広くやってもらいたい」場面が多いはずです。

たとえば、何もないところからひとつのWebサービスを作ろうとなったら、サービスの開発だけでなく、アーキテクチャ設計やセキュリティ、インフラ周りなどなど、専門ではない領域の仕事もやってもらう必要があるかと思います。加えて、入社したら即実務に入ってもらわなければなりません。

ということは、「この分野は100点オーバーだけど他の分野は10点」な人よりも、「いろいろな分野で60~70点ぐらいずつはとれる」人の方が重宝するはずです。

そのため「狭く深く極めたスキルや知識があって、慎重に完璧な開発をする人」よりも、「そこそこのスキルと実務経験があって、素早く手を動かせる人」のほうが今会社が求めるスキルを持っていると言えます。

学習意欲があって試すのが好きな人

エンジニアがいない・少ない組織では、得意分野以外も自分で調べながら進めていってもらう必要があるので、そういうことが苦にならない人を採用する必要があります。

前述の「それなりの広い知識や経験があって、素早く手を動かせる」人で「まったく学習意欲がない」という人はほとんどいないかと思います。

優秀なエンジニアの方は基本的に勉強したり試したりするのが好きですし、自分の成長の糧になる環境を求めています。

ただ、そういった応募者を集めるにはどのような採用要件にするとよいか、求人票にどんなことを書くとよいかがエンジニア採用に慣れないうちは難しく感じると思います。

paiza転職では、エンジニアを募集している企業の皆さまからの「積極的に採用活動をしているが、なかなかエンジニアを採用できない」といったご相談もお受けしています。ぜひご活用いただければと思います。

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