中途採用との違いとメリット・デメリット
エンジニアは専門職ということもあり、これまでスタートアップでは、中途採用で充足させる企業が多数を占めていました。しかし、最近は大企業でなくてもエンジニアの新卒採用に力を入れ始めるケースが増えています。
ここでは、エンジニアの新卒採用について、中途採用と比較したメリット/デメリットを確認し、貴社で新卒採用をすべきかどうかを考えてみましょう。
エンジニア新卒採用のメリットは?
エンジニアを新卒で採用するメリットとして、主に以下のようなものがあげられます。
新卒採用のメリット
中途よりは優秀な人の採用がしやすい
エンジニアは深刻な人材不足に伴って売り手市場となっており、優秀なエンジニアは各社から求められています。転職時もリファラルで決まってしまうことが多く、そもそも転職市場に出てくる人材が多くありません。さらに転職市場に出てきた優秀な人材も、各社が激しい採用競争を繰り広げるため、非常に採用が難しいのが現実です。
一方、学生は毎年数万人がエンジニアに就職しています。市場に出てくる絶対数が多く、実力がある人材の採用も比較的容易です。純粋にエンジニア採用の新しいチャネルとして、新卒採用に取り組む企業もあります。
組織の硬直化・高齢化を防ぐことができる
エンジニアに限らず、中途採用のみで充足をしていると、組織の平均年齢を押し上げたり、特定の年代に偏ったりする原因となります。組織の持続的な成長のため新陳代謝は欠かせません。
特にエンジニアは技術トレンドの移り変わりが早いため、他の職種以上に若い世代の力が重要です。大学・大学院などで最先端の技術に触れてきた学生は、チームを大きくアップデートする可能性も秘めています。
中長期的な視野に立った育成ができる
新卒で採用したエンジニアは、当たり前ですが、多くの場合その会社が1社目になります。中途入社のエンジニアと違い、フラットな状態で企業文化や開発ルールを教え込むことができるので、その会社が求める人材への育成がしやすくなります。
そのため、多くの企業が将来的な幹部(CTOなど)候補として新卒を採用しています。
エンジニア新卒採用はここが難しい!
一方で、新卒採用には以下のようなデメリットもあります。
新卒採用のデメリット
育成に時間がかかる
現役のエンジニアとは違い、業務として開発をするのは初めてという人がほとんどなので、どうしても最初は育成のコストがかかります。技術面はもちろん、ビジネスマナーなども含めて研修・育成体制を整える必要がありますし、講師の費用・工数両面でのコストも想定しておかなければなりません。
ただ、優秀な学生は技術的なキャッチアップや開発業務への順応も早く、3カ月以内でOJTを終了する例も少なくありません。
就活シーズンは採用担当の負荷が高くなる
メリットの項目でも書いたとおり、毎年数万人の学生がエンジニアに就職しています。就職活動のシーズンは決まっているため、学生たちは一斉に応募を始めます。
専任の新卒採用担当を置ける企業はまだしも、スタートアップであれば、中途採用と並行して実施しなくてはならないのでこの時期は非常に忙しくなるでしょう。
選考で実力がある学生を見極めるのが難しい
企業の採用担当からいただく悩みで、一番多いのがこれです。中途採用と違い、新卒は応募者の前職までの実績がありません。そのため、技術に明るい人が採用担当を務めないと、いい人材かどうかはなかなか見極められないでしょう。
特に幹部候補として採用するのであれば、優秀な人材に入社してもらわないといけないので、見極めの精度は非常に重要です。
まず大変なのが書類選考です。企業によっては非常に多くの応募があり、選考では経歴がない学生同士を比較して合否を出さなければなりません。ここで誤って優秀な人物を逃してしまっていては、いい採用ができるはずがありません。
面接でも、限られた時間の中で、中途と比べて少ない情報をもとに優秀な人物かどうかを見極める必要があります。ここでも、現役エンジニアに面接官を務めてもらうなどの対策は欠かせません。
実りある新卒エンジニア採用のために
「見極めが難しい・不安」と感じている採用担当の方には、コーディング採用サービスの「paiza新卒」がおすすめです。
paiza新卒では、応募する学生にあらかじめプログラミングのテストを課し、その解答結果に基づいて学生のプログラミングスキルを6段階のランクで評価・可視化しています。
採用担当が技術に詳しくなくても、応募した学生がどれくらいの実力を持っているのかが一目で分かるので、スクリーニングや、面接での判断材料となります。優秀な学生の見極めに加えて、採用にかかる工数の削減でも大きな助けとなるでしょう。
エンジニアの新卒採用は中途採用と比べると難しい面もありますが、うまく採用できれば、中長期に渡って企業に大きなメリットをもたらします。エンジニア採用に特化したサービスを使うなど、採用までのハードルを下げる方法もありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
paizaでも、新卒エンジニア採用のお手伝いをさせていただきます。「こんな人材を採用するにはどうすればいいか」「どうすれば優秀な人材を見極められるか」など、採用のご相談にも対応いたしますので、ぜひご活用ください。
- 目次
- 中途採用との違いとメリット・デメリット実りある新卒エンジニア採用のために