新卒採用の「2つのパターン」と最適な採用手法
最近は大企業以外でも中長期的な視点に立って、エンジニアを新卒採用する企業が増えています。前のページでお伝えした中途採用との違いも踏まえて、今回はエンジニアの新卒採用を実施するにあたり、どうやって採用を進めていけばいいかを、求める学生像別に解説します。
自社が求めている学生像を明確にし、どういう手法でリーチすればいいかの参考にしていただければと思います。
エンジニア新卒採用には大きく分けて2つある
一口に「エンジニアの新卒採用」といっても、企業ができるアプローチはさまざまです。
もちろん、厳密に分けていけば企業によって無限にターゲット像は違うのですが、一番大きなポイントは「技術面にあまりこだわらず、やる気やポテンシャルに期待して数を重視」か「人数にはこだわらず技術面を中心とした質を重視」かになるのではないでしょうか。
受託開発中心の企業や大企業の中では、エンジニアが必ずしもプログラミングをし続けるポジションというわけではありません。入社後、技術面があまり得意でなかったとしても、プロジェクトマネジメントに特化したキャリアパスに進ませるなどの対応もできるでしょう。入社時点ではエンジニアになる意欲があるかが重要で、入社時点での技術力に必要以上にこだわらずに採用するパターンです。
一方で、特に自社サービス企業では、エンジニアであれば、たとえマネジメント層であっても開発業務に携わることが珍しくありません。常に技術と寄り添って仕事をし続けなければならず、新卒採用でも技術面の資質にこだわった採用が必要です。数を絞ってでも、将来技術面を支えてくれる優秀な人だけを採りたいというパターンになります。
さらに最近では、どちらか1つの採用パターンというわけではなく、さまざまなチャネルを組み合わせて「幹部候補生としての採用」と「通常の新卒採用」を別々に実施する企業も増えてきました。いわゆる公務員の「キャリア採用」と「ノンキャリア採用」に近いものといえるでしょう。
採用パターンに合った媒体選び
次に、2つの採用を実施する上で適した手法について考えてみましょう。
「数重視」の採用であれば、理系専攻の学生に限らず広く門戸を開いていくべきで、より多くの学生の目に触れる媒体を使うのが得策です。ナビ系の採用媒体を使ったり、合同説明会に参加したりすることが考えられます。選考も、面接メインの通常形式がメインになるでしょう。ただし、この方法だとコミュニケーション能力が大きなウェイトを占めてしまいがちで、エンジニアとして本当に実力のある学生を見抜きにくいデメリットがあります。
一方で、「質重視」の採用であれば、理系学生の中でも特に優秀な層が集まる媒体・コミュニティにリーチしないと難しいでしょう。大学の研究室からの推薦や、エンジニア専門の求人媒体などを使うなどが考えられます。
また、選考でも通常の面接メインの採用にこだわらず、コーディングテストや技術面接を取り入れるなど、応募者の技術面を深堀りできるフローを設けるべきです。リーチできる人数は減ってしまいますが、本当に実力のある学生を採用することができます。
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応募者がどれだけの技術力を持っているか、どういう考え方をしているかがコードから読み取れるので、面接でもより技術面にフォーカスした質問ができるのが特徴です。
効率的な新卒採用のために
エンジニアの新卒採用の2つのパターンについてまとめると以下のようになります。
数を重視した採用
- 学生時代の専攻や現時点での技術力にはあまりこだわらない
- 多くの人数を採用したい
- 選考フローも総合職とあまり変わらない
- ナビ系媒体や合同説明会が向いている
質を重視した採用
- 高い技術力やポテンシャルがあるかを吟味した採用
- 少数精鋭
- エンジニア採用に特化した選考フローを実施する必要がある
- エンジニア特化媒体やリファラルなど、有効なチャネルが限られる
効率的な採用活動をするためには、自社で必要なエンジニア像を明確化し、それに合わせた採用方法・チャネルを選択することがとても重要です。採用がうまくいかない企業は、まずは自社が求めるターゲットに合わせて採用方法を再考してみるといいでしょう。
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