採用につながるオンライン面接のコツ
現在の社会情勢から選考をオンラインで実施せざるをえない状況かと思います。しかし、カジュアル面談や一次面接はオンラインで実施したことがあっても、最終選考まですべてという企業はまだ少なく、これまでと同じやり方では採用に至るのは難しいのが現状です。
ここでは、オンライン面接で気をつけることとオンライン選考のみで内定を出している企業が実施している取り組みをご紹介します。
事前準備
オンライン選考実施の心得
オンライン面接は企業も学生も不慣れなことが多く、特に学生は緊張もしているためなかなかスムーズにいかない場合もあります。
企業側としては接続がうまくいくか、マイクやスピーカーなどの機器は正常に動作するか、など事前準備をしっかりし、学生にも同様にテストしておくよう伝えておきましょう。
また、対面と異なり画面越しでは視線の動きなど細かい所作は見えづらいため、オンライン面接では対面以上に表情や声の大きさに気を配る必要があります。
判断基準や評価方法はオンライン用に社内ですり合わせておくとよいかもしれません。
情報共有をしておく
限られた時間の中で面談や面接を実施するためには、事前に提供可能な情報を学生に渡し、準備をしてきてもらうとよいでしょう。
実際の取組み事例
- カジュアル面談を有効活用するために、応募者には事前に会社に関する情報をまとめた資料を送り、当日はそれに関する質問を受け付ける場としている。
- オンラインでは対面以上に緊張をほぐすのが難しく、事前に準備時間を取ってもらうことで当日のスムーズな進行につながる。
面接方法の工夫
対面での面接とまったく同じやり方では思ったようにいかない場合があります。これまでのやり方にとらわれず、柔軟に変えていく必要があるでしょう。
実際の取組み事例
- 対面の場合は応募者1人に対して、複数名が面接官として同席することが多いが、オンラインでは1対多のやり取りが難しいため、1回の面接を3部構成にするなど1対1で複数実施する形式にしている。時間はかかるが、正しく評価するためには有効だと感じる。
- 通常は面談は最初だけで、面接複数回のち最終面接になるが、最終面接の前に人事や若手社員との面談を挟み、就活状況の確認や動機づけをしている。
内定者へのフォロー
オンラインでの選考に限らず、内定者へのフォローは実施すると思いますが、会社を訪問することで得られるオフィスや社員の雰囲気が伝わらないため学生は働くイメージが持ちにくい可能性があります。
通常よりていねいに内定者フォローを実施する必要があるでしょう。
実際の取組み事例
- 内定を出したあとに動画配信サービスを使って、実際の案件や仕事の進め方について質問会を実施し、学生の懸念点の払拭、動機づけをしている。
- 研修内容、評価制度、先輩社員をモデルにしたキャリアアップの事例など、入社後の働き方が具体的にイメージできる資料を内定者に共有する。
- 目次
- 採用につながるオンライン面接のコツ