なぜエンジニアを巻き込む必要があるか
エンジニアの中途採用活動には、社内のエンジニアの協力が必要不可欠です。
ここでは、なぜ社内のエンジニアを巻き込んで面接を実施する必要があるかについてお伝えします。
エンジニア以上にエンジニアを理解できる人はいない
エンジニアを一番理解できるのはエンジニアです。人事がエンジニア以上にエンジニアを理解するのは難しいでしょう。エンジニアの採用活動は、まず社内のエンジニアを巻き込むことから始まると言っても過言ではありません。
カジュアル面談からエンジニアに参加してもらいミスマッチを防ぐ
応募者が入社したら、一緒に働くことになるのは現場のエンジニアです。エンジニア同士で話してもらえば、お互いが「ここで実際に働いたらどんな感じになるか」を見極めることができます。
この機会を逃してしまうと、採用すべき人を落としてしまう、逆に落とすべき人を採用してしまうといったミスマッチが起きてしまいます。
応募者が話したい相手はエンジニアである
面接を受ける応募者は緊張しています。十分な開発スキルがあっても、話すのが苦手な人や面接に慣れていない人、転職活動を始めたばかりの人は少なくありません。
応募者は応募先のエンジニアと技術の話ができると思って来ていますので、得意な技術の話をエンジニアに振ってもらったほうが落ち着いて話せるでしょう。
「面接は第一印象が大切」と言われますが、それは採用側も同じことです。初回の印象があまりよくなかった企業が「次の面接に期待」と思われることはありません。優秀な応募者は転職先をいくらでも選べるのですから、違和感を感じた時点で辞退されてしまいます。
「書いてないこと」はエンジニアにしかすくい上げられない
応募者の中には、十分な開発スキルがあっても、スキルシートやレジュメを書くのがあまりうまくない人もいます。そこで「この業務経験があるなら、多分こんなスキルはあるだろうな」「こんな仕事はできますよね?」といった読み取りや深掘りは、同じエンジニアにしかできません。
人事だけで「スキルシートに明確な記載がないから要件を満たしていないのだろう」「話が下手でよくわからなかった」と判断してしまうと、優秀な応募者を見逃してしまう可能性があります。
採用活動に社内のエンジニアを巻き込むときの心得
社内のエンジニアとゴールを共有する
面接にいきなりエンジニアを呼んでも、あまり意味がありません。採用活動が始まった初期段階から巻き込んでいきましょう。
流れとしては以下のように考えるとよいかもしれません。
エンジニアを採用活動に巻き込むときのフロー
開発チームをもっとよい組織にして、開発業務をスムーズに進めていくにはもっとエンジニアが必要ですよね。
↓
採用活動を強化してエンジニアを増やしましょう!
↓
これからうちの開発チームに必要なエンジニアはどんな人ですか?
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求人票の必要要件には何と書けば当てはまる人から応募が来ると思いますか?
↓
カジュアル面談では応募者に開発業務や現場について伝えてください。
↓
・・・
このように最初から人事担当者とエンジニアが一緒に考えていくことが重要です。
エンジニアに任せっきりにしない
エンジニアは、採用活動について詳しく知っているわけではありません。
企業のビジョンや事業内容、人事制度や条件面については人事担当者からの説明が必要です。エンジニアには、あくまで技術や開発チームに関する話をしてもらいましょう。
エンジニアと人事が協力しあって、お互いの役目を果たしながら「エンジニアの中途採用」を目指しましょう。
エンジニアが採用に割く工数と評価を考慮する
採用活動の背景には「業務が多くて人が足りないから採用して人を増やしたい」という状況があるでしょう。そこで現場のエンジニアが採用活動に工数をとられてしまうとさらに忙しくなってしまいます。
「開発ペースをまったく落とさずに、優秀なエンジニアを採用をしよう」というのは無理な話です。役員や人事もそれを理解して、たとえばエンジニアの採用活動への参加を評価する、開発業務との調整をおこなうといった対策が必要です。
エンジニアの負担ばかり増えてしまうと「採用活動なんか参加しないほうがいい」となり、採用活動がスムーズにいかなくなってしまいます。
エンジニアを巻き込むためのポイントまとめ
ここまでお伝えしてきた内容で特に大切なことを4点にまとめました。エンジニア採用を実施するときはぜひ思い出していただければと思います。4つのポイント
- エンジニアの採用活動には社内のエンジニアの協力が必須
- エンジニア以上にエンジニアを理解できる人はいない
- 一緒に働くのはエンジニアなのでカジュアル面談からエンジニアに同席してもらう
- エンジニアに任せ切りにせず人事・エンジニア間における共有・協力が必須
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