2021年も新型コロナウイルス感染症の影響が色濃い年となりました。採用活動はオンラインが主戦場となるなど、引き続き「withコロナ」でのスタンダードを模索し続けている状況です。
この記事では現在の採用市場の状況・トレンドや、採用成功へのポイントなどについて解説します。
コロナ禍でのITエンジニア採用市場の状況
新型コロナウイルスは引き続き予断を許さない状況ではあるものの、大手企業を中心に経済は底を脱した感があります。ただし、新卒採用に関していえば、まだ腰が重く、コロナ前の人数まで戻すという企業は少数です。
とはいえ、ITエンジニアについてはもともと非常に採用での競争率が高いこともあってか、引き続き積極的に採用する企業の多い状況が続いています。選考の実施方法の変化こそあるものの、他職種と比べると影響は小さいでしょう。
オンライン対応が採用成功の鍵
ITエンジニアの採用需要自体は高い水準が維持される一方で、採用手法はコロナ前とは一変しました。もはやオンラインがスタンダードといってもよいでしょう。
2020年以降は、IT系企業を中心に、インターンシップや面接をオンラインでの実施する企業が多くなりました。企業側も学生側もオンライン選考への対応が進んでおり、paizaの掲載企業の中には「最終面接までオンラインで実施」したという企業も確実に増えています。
また、コロナ禍での採用活動が常態化したことで、オンライン選考が上手な企業・下手な企業に分かれつつあります。特にオンラインを使った自社の情報発信で巧拙が出やすくなっています。新型コロナウイルスの影響はまだしばらく続く見込みで、オンライン選考がうまくいっていない企業には早急な対応が求められています。
選考時期は毎年徐々に早期化
ITエンジニアに限らず選考時期は年々早期化してきています。特にIT企業では優秀な人材を早期に囲い込む動きが盛んなため、ITエンジニア採用は選考の早期化が顕著です。
また、それに伴ってインターンシップも実施時期を早める企業が増えてきています。これまでは本採用前年の8〜9月ごろに実施する企業がほとんどでしたが、春〜初夏に募集・実施する企業が徐々に増えてきています。いち早く自社に合う学生を見つけ、アプローチする動きが進んでいるといえます。
採用手法は多様化、複数のチャネルを使い分ける動き
コロナ禍以前から、新卒採用の手法は多様化してきていました。従来から使われてきた求人広告サービスや自社サイトでの採用だけでなく、SNSを活用したソーシャル・リクルーティング、逆求人型サービス、ダイレクト・リクルーティングなどを活用する企業が増えています。この傾向は選考のオンライン化によってさらに加速するものと見られます。求める人物像などによって複数のチャネルをうまく使い分けられる企業が、採用活動を有利に進めていくでしょう。
採用手法の種類とそれぞれのメリット・デメリットについては以下のページで解説しています。
採用手法別メリット・デメリット解説ページはこちら合同説明会などのイベントは徐々に再開してきてはいるものの、コロナ前と比較するとまだまだリアルでの開催は少ない状況です。オンラインイベントはコスト面で優れており、学生側の対応も進んだため、このまま正式にオンラインでの開催がメインとなるイベントも増えてきそうです。
まとめ
2022年も、引き続きコロナ禍の影響が強く、オンラインでの採用選考の巧拙が採用の成否を分けることになるでしょう。特にITエンジニア職は依然として競争率が高い職種ということもあり、変化についていけなければいい採用活動をすることは困難です。
paiza新卒はITエンジニア特化の採用支援サービスとして、オンライン選考や選考早期化への対応などを積極的に進めています。「採用をどうやればいいのか分からない」「今の他社の採用の動きを知りたい」といった悩みにもお答えしていますので、エンジニア採用でぜひご活用ください。
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- コロナ禍でのITエンジニア採用市場の状況オンライン対応が採用成功の鍵選考時期は毎年徐々に早期化採用手法は多様化、複数のチャネルを使い分ける動き まとめ