エンジニアを採用しているのは、IT業界の企業だけではありません。今やすべての業界でIT化が進んでいるため、あらゆる業界がエンジニア求人を募集しています。
どのような業界・業種の企業がエンジニアを募集しているのか、知っておきましょう。
BtoB、BtoCのビジネスモデル
企業が作ったり販売したりしているサービスやプロダクトには、大きくわけて法人向け(BtoB)と消費者向け(BtoC)があります。
BtoB
BtoBは「Business to Business」の略で、企業が企業に対してサービスやプロダクトを提供するビジネスモデルです。
例えば、従業員の勤怠管理システム、工業用のロボット、効率よく配送をするための物流システムなどを開発している企業はBtoBとなります。ターゲットが企業なので、個人としての耳なじみのあるは企業は少ないかもしれませんが、最近はあらゆる業界でDX化(※)や機械学習の導入などが始まり、ビジネスチャンスの多い市場と言えるでしょう。企業向けのサービスは消費者向けとは違い、受注単価が大きいことも多く、継続利用の際には安定した収益が見込めるといった特徴があります。
※DX化:データとIT技術を活用して、プロダクトやビジネスモデル、業務や組織、企業文化などを変え、競争上の優位性を確立すること。
BtoC
BtoCは「Business to Consumer」の略で、企業が消費者個人に対してサービスやプロダクトを提供するビジネスモデルです。
例えば、多くの人が使っているAmazonやZOZOTOWNなどのECサイト、ゲームや漫画を楽しめるアプリなどはBtoC事業となります。ユーザーの生の声が聞きやすい、開発者がユーザーのニーズを把握しやすい、などといった魅力があります。ただ、企業向け以上にトレンドの移り変わりが早く、どうやって世の中に知ってもらうか、ユーザーを増やし使い続けてもらうかを常に考え続ける必要があります。継続的な収益化が難しいビジネスモデルでもあります。
開発形態
IT系のサービス・アプリ・システムなどを開発している企業には、大きくわけて自社開発企業と受託開発企業があります。
自社開発
自社でWebサービスやアプリ、パッケージソフトなどを開発・運用している企業です。
国内で有名サービスを作っている企業では、例えば楽天、クックパッド、サイバーエージェントなどがあります。自社開発企業と言われるとこうした有名サービスを提供している企業が思い浮かぶと思いますが、数人~数十人規模の小規模スタートアップ企業も自社開発企業です。
受託開発
受託開発企業では、顧客となる企業から依頼を受けてシステム開発をおこないます。(システムインテグレーター、SIer、SIと呼ばれる場合もあります)
例えば、銀行ではATMで作動するシステムが必要となりますが、多くの場合、自社でエンジニアがすべて作っているわけではなく、開発を専門とする企業に依頼しています。このときに「こんなATM用のシステムを作ってほしい」と依頼を受けるのが受託開発企業です。基本的に受託開発企業のエンジニアは、顧客企業からの注文を受けたシステムを仕様通りに作るのが仕事です。
また、この場合であれば、銀行から直接注文を受けたのが元請け企業で、元請けから注文を受けて、大きなシステムを分割したパーツを作るのが下請け企業となります。
※自社開発・受託開発の両方をおこなっている企業もあります。
業界
今やあらゆる業界でのIT化が進んでいるため、エンジニアの活躍の場は広がっています。
Webサービスやアプリの開発はもちろん、研究開発や機械学習などができる人材も需要が高まっています。
また、最近は自動車メーカーが自社でエンジニアを採用したり、銀行が開発部門を設立したりと、これまで受託開発企業への依頼が中心だった企業でも、自社で開発できる環境を整える動きが進んでいます。
IT
ソフトウエア・Webサービス・Webアプリケーション・スマホアプリケーション・ゲームソフト・ネットワーク・通信など
メーカー
自動車・機械・電子機器・医療機器など
例)自動車の制御システムなど
金融・官公庁
銀行・証券・保険・クレジット・役所など
例)銀行のATM、市役所の書類申請システムなど
インフラ
鉄道・航空・物流・教育など
例)鉄道の予約システム、物流の配送ルート算出システムなど
マスコミ
放送・広告など
例)Web上に広告を表示するシステムなど
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