就活成功ガイド

面接での頻出質問と対策

コミュニケーションで苦戦しないための傾向と対策

面接で求められる「コミュニケーション能力」とは?

一口に「コミュニケーション能力」といっても、コミュニケーションにはさまざまな種類があります。面接で求められるコミュニケーション能力は、大きく分けて「伝える力」「聞く力」「協調性」「外国語能力」の4つです。この中のどれが自分に足りていないかを知り、適切な対策をとれば、面接の通過率はぐっと上がります。

ポイント1:自己表現力(プレゼンテーション力)

特に面接で重視されるのは、表現力(伝える力)と傾聴力(聞く力)です。話すことに苦手意識がある人の代表例と、その対策について見ていきましょう。

例(1)

回答が端的な人

NG理由

これは頭の回転が速い人に多いケースですが、「質問の回答が結論の一言だけ」など端的すぎると、面接では評価されません。その結論に至るまでの、あなたの考えがわからないからです。例えば、「A=Bで、B=Cで、C=Dだから、A=Dなんです」という話なら、A=Dだとすぐに理解できます。しかし、いきなり「A=Dなんです」とだけ言われると、「A=Bで、B=Cで、C=Dだから」という説明が省略されているので、聞いている方は混乱してしまうのです。

こうした説明不足な受け答えを続けると、企業に「仕事で説明が必要なときも、自分の中だけで完結して、うまく伝えられないんだろうな」「自分にしか理解できないコードを書いて満足してしまいそうだな」と思われてしまいます。

例(2)

下を向いて話す人

NG理由

「人と話すときは目を見て話しましょう」とよく言われますが、そもそも顔を上げて前を向いていないと、話し声は前に飛んでいきません。下を向いて話をされると、面接官はあなたの声を聞き取れなくなってしまいます。聞き取れなければ、その内容を評価することもできないので、企業としては採用お見送りの判断をするしかありません。

目を合わせられなくてもよいので、前を向いて話しましょう

普段から多く話すことがない人は、面接での声も小さくなりがちです。前を向いていないと余計に声が届かなくなってしまいますので、しっかり前を向いて話しましょう。目を見て話すのが苦手であれば、面接官の額やあごのあたりを見るようにするとよいでしょう。

また、履歴書などを見ながら話す場合は、特に下を向きがちになってしまいます。机の上に置いたまま見るのではなく、書類を軽く持ち上げて、なるべく顔を上げて話すようにしましょう。

ポイント2:傾聴力、理解力

面接で求められる「傾聴力」には、面接官の話を聞く態度だけでなく、「聞いたあとにどのような反応や発言ができるか」も含まれます。

例(1)

「面接ではとにかく自己アピールをしなきゃ」と考えている人

NG理由

たしかに面接での自己アピールは重要です。しかし必要以上にアピールをしようとすると、面接官の質問の意図と回答がずれてしまいやすくなります。必要なのは、あくまで「質問で聞かれた範囲」でのアピールです。どんな質問もすべて自己アピールにつなげればよいというものではありません。これを理解せずにずれた受け答えばかりになってしまうと、「何を聞かれているのか理解できない人」「自分の話したいことだけを話す自分本位の人」と思われてしまいます。

面接は「面接官が知りたいことに答える場」と認識しましょう

「やりたい」「できる」といった自己アピールは、その会社が求める人材像と一致して、初めて意味のあるアピールになります。質問の意図から外れて、自分がアピールしたい内容ばかりを話しても、意味のあるアピールにはなりません。面接官に何を聞かれているのか、しっかり聞き取って答えるようにしましょう。何を聞かれているのか、質問の意図がよく分からない場合は、「○○というご質問でよろしいでしょうか」と確認してもかまいません。質問を理解しないまま的外れな回答をしないように心がけましょう。

例(2)

「質問はありますか」と聞かれて「特にありません」と答える人

NG理由

一口に「質問がない」と言っても、「質問はあるけど聞きづらい」「その企業に興味がないから質問がない」「説明を受けて聞きたかったことは理解できたので質問がない」など、いろいろなケースがあります。返答が「特にありません」の一言だけだと、面接官はあなたがどういう状態なのかが分かりません。

また、面接官からの「質問はありますか?」という質問には、「こちらから説明した内容は理解できましたか?」という意図も含まれています。「特にありません」だけでは、「こちらの意図をくみ取れない人なんだな」「本当に理解できたのかな?」「うちの会社には興味ないんだろうな」などと思われてしまいます。

特に質問がない場合は、「理解できたこと」を伝えましょう

「質問はありますか?」と聞かれたら、なるべく何か質問をしましょう。ただし、「御社の企業理念は何ですか?」「どんなサービスを作っているんですか?」など、企業の公式サイトなどを調べればすぐにわかることを聞いてしまうのは逆効果です。

また、聞きたかったことはすべて説明してもらえて理解できたので、質問がなくなってしまったということもあるでしょう。この場合は、「特にありません」で終わるのではなく、「○○や○○について知りたいと思っていたのですが、先ほどのご説明で理解できましたので、特に質問はありません」と、理解できたことを伝えましょう。

例(3)

質問の意図を考えず相手の言葉をそのまま素直に受け取る人

NG理由

素直なのはよいことですが、質問の意図を理解しないと、面接官の知りたい内容を答えることはできません。例えば「短所はありますか?」という質問に「短所は時間管理が苦手なところです」とだけ答える人がいますが、それだけでは足りません。面接官は「自分の短所を理解して、業務で支障が出ないように対策できていますか?」という意図でこの質問をしています。単純に短所を答えるだけでは「質問の意図を読み取れない人なんだな」と思われてしまいます。

質問の意図を理解した上で、「○○できる」「○○したい」といった前向きな回答をしましょう

例えば「学生生活で苦労したエピソードを教えてください」という質問には、「問題解決能力がある人なのか、ピンチの時にどう考えてどんな行動をとるのか、その経験から何を学んだのかが知りたい」という意図があります。質問の意図を考えると、「一限目の授業がある日に早起きするのが苦労しました」と答えるだけでは足りません。

基本的に面接官は、あなたに対して「何ができるのか」「何がしたいのか」「なぜこの会社に応募したのか」という大きく分けて3つのことを知りたいと考えています。そのため、質問のほとんどは「○○できます」「○○したいです」「○○だから応募しました」という答え方ができるはずです。これを頭に置いて、よく聞かれる質問の回答を考えてみましょう。

ポイント3:協調性、チーム開発力

組織に所属する以上、チームでの業務はほとんど必須です。面接中に自己中心的な言動が出たり、逆に自分の意見がなかったりすると、企業は「この人をうちの組織に受け入れても大丈夫だろうか」「協調性がなさそうな人だな」と不安になってしまいます。「この人ならうちのチームに入れても問題ない」と思われるように、対策しましょう。

例(1)

「プログラミングだけやっていたい」と考えている人

NG理由

「ずっと技術者としてコードを書いていたい」という考えが悪いわけではありません。ただ、「もくもくと静かにコードを書くだけがいい」という人は、企業に敬遠されがちです。エンジニアは、もくもくとコードを書いてさえいれば済む職業ではありません。組織で働いているのに、技術的なノウハウや情報がエンジニア個人の頭の中にしかない状態だと、その人が辞めれば情報は全て失われてしまいます。ですから、エンジニアの仕事では、進捗報告やコードレビュー、ミーティングなど、作ったものや得た情報について、自分からチームのメンバーたちへ発信しなければならない場面が多々あります。こうした技術や情報の継承を視野に入れず、「人とできるだけ話さず、黙ってコードだけを書いていたい」と言う人は、企業から不安に思われても仕方ありません。

「組織に所属する」ことを認識しましょう

「一人で黙ってコードを書き続けるだけの仕事がしたい」と考えてエンジニアを目指す方は多いですが、仕事は趣味ではありません。仕事としてプログラミングをする以上、周りの人たちとのかかわりは必ず発生します。組織の中で働くのですから、周りの人たちと円滑に仕事を進めることの重要性を理解しましょう。もしどうしても一人で働きたいという場合は、会社員よりもフリーランスなどのワークスタイルを目指したほうがよいでしょう。

例(2)

研究開発職を目指している人

NG理由

研究職は社内にこもって開発している印象がありますが、実際は違います。たしかにこもって仕事をすることも多いですが、新しい技術を実際のサービスに利用するので、サービス企画側と話を進める必要があります。「こもって研究だけしていたい」と言ってしまうと、協調性のない人だと思われてしまいます。

研究には目的があることを理解しましょう

企業の研究職の場合、研究の目的は「新しい技術を実際のサービスに利用すること」です。普段から、サービス企画を考えている人達と情報を共有したり、話し合ったりしなければなりません。本当に研究開発職を目指しているのであれば、「多くの人と関わりながら自分の研究を世に出したい」と伝えられるようにしましょう。

例(3)

自分から意見を発信しない人

NG理由

協調性を「波風を立てないこと」だと思っている人も多いですが、それは間違いです。協調性とは、「人と違う意見があっても飲み込んで、円滑に進めること」ではありません。「違う意見を言ったり言われたりしながら、同じ目標を目指して進むこと」が仕事で求められる協調性です。たしかに自分の意見を言わなければ波風は立ちませんが、よりよいサービスやシステムを追求することもできなくなってしまいます。

協調性は「周囲と仲良くする能力」ではないことを理解しましょう

協調性は、誰とでも仲良くできる「社交性」とは別のものです。周りと仲良くするのが得意な人でも、仕事で意見を言わなかったり、目標に向かって行動できない場合は「協調性がない人」という評価になります。仕事で必要なのは、所属するチームや部署、会社が目指す目標に向かって考え、実践できる「協調性」です。逆に、「周りと仲良くするのが苦手」という人でも、周囲の人と一緒に目標を持って取り組んできた経験を話せば「協調性がある人なんだな」と思ってもらうことができます。

誰かと意見が対立した経験は、協調性をアピールする絶好のポイント

誰かと意見が対立した経験がある人は多いかと思います。そのときに、自分がどんな対応をしてきたか振り返ってみましょう。「自分は、この目標を達成するには○○が必要だと考えていたが、相手の○○という意見も理解できた。優先順位を考えて話し合った結果、○○という落としどころを見つけて、相手とも和解できた」などといった話ができれば、「仕事で必要な協調性のある人だな」と思われやすくなります。

例(4)

「これがやりたい!」という思いが強い人

NG理由

「自分はこれがやりたい」という発信は大切ですが、組織の中で仕事をする以上、周りの意見を聞くのも同じくらい大切なことです。「協調性がない」と言われてしまう人の多くは、これが理解できていません。面接で「希望と違う仕事を頼まれたらどうしますか」「自分とは異なる意見の人が出てきたらどうしますか」という質問をされて「この仕事しかやりたくありません」「自分が正しいと思った意見を押し通します」といった受け答えをしていると「協調性がない人」だと思われてしまいます。

「これがやりたい!」というアピールはほどほどにしましょう

やりたいことを主張するのは重要なことです。しかし、自分の希望をただ押し通そうとするだけでは、「協調性のない人」と思われてしまいます。協調性がないと思われないためには、「自分の意見を主張するだけでなく、人の意見にも耳をかたむける姿勢」と「人の意見を聞いたうえで、どうするのが組織にとって正しいのか考えること」です。自分のやりたいことを主張する前に、まずはその企業でどんな仕事ができるのか、どんな目標を目指しているのかを聞いたうえで、その範囲内で追求できる「やりたいこと」を考えてみましょう。

ポイント4:外国語能力

外国語能力が問われるパターンとして、「日本出身の人で、外国語(主に英語)能力が必要になる場合」と、「外国出身の人で、日本語能力が必要になる場合」の2つがあります。

例(1)

国境を超えて活躍したいと考えている人

NG理由

外国籍の方が日本の企業への就職を目指す場合ですが、日本では通用語が外国語の企業はほとんどありません。日本はまだまだ外国籍の方の受け入れ体制が整っていない企業も多いため、日本語でスムーズな意志疎通ができないと、受け入れは難しいと判断されてしまいがちです。

一方、日本人の方が海外の企業、グローバル事業を展開している企業を目指す場合も、現場が日本語に対応しているケースはほとんどありません。最低限英語、もしくは現地の言葉で意志疎通できるレベル能力が必要になります。

資格をとってアピールしましょう

日本語であればJLPT(日本語能力試験)、英語であればTOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)など、指標になる資格はできる限り取得しておきましょう。もし、それほど高いレベルの資格が取得できなくても、何もないよりは「言語の勉強に取り組む意欲がある人」という印象になります。

例(2)

新しい技術領域で仕事をしたいと考えている人

NG理由

新しい技術領域に取り組む場合、該当する文献や論文、ニュース記事などが英語のものしかない場合も非常に多くあります。そのため、インターネット上で情報を検索するのにも、英文での入力が必要になってきます。「英語は全然ダメで…」という状態では、「文献の一つも読めないのに、どうやって最新技術をキャッチアップするつもりなんだろう?」と思われてしまいます。

「英語の技術書を読める」レベルにはなりましょう

英語がまったくできないと、「最新技術の情報収集もできない人」だと思われてしまいます。特に新しい領域でエンジニアとして活躍するためには、英語は苦手でも避けて通れない道だと考えてください。まずは「よく使う言語の技術書を読んで、内容を把握できる」ぐらいのレベルを目指して勉強しましょう。

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