Part5-4もったいないお見送りを減らすための人物力対策!
- よくある就職ご相談
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面接で「柔軟性がない」と言われてしまいます。
何が悪いのでしょうか?
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エンジニアが人物面で意識すべき8つのポイント
「技術者は技術力で勝負すべき」という気持ちはわかりますが、面接では外見や態度、基礎能力なども「この人は社会人としてちゃんとしているか?」「採用しても大丈夫か?」という判定基準となります。技術力で勝負するためにも、基本的な人物面でもったいない減点をされてしまわないよう、8つのポイントを確認しましょう。
- ポイント1柔軟性、吸収力
- 新卒採用では、これから経験や知識などを身につけていくための「柔軟性」や「吸収力」があるかどうかが重視されています。面接官がどんな考えで応募者を見ているかを知ったうえで対策しましょう。
- ✔ 自分の意見を主張することが多い人
- ✔ 何でも否定から入ってしまう人
- ✔ 面接の想定問答を暗記している真面目な人
自分の意見を主張することが多い人
自分の意見が周囲と対立したり、指摘を受けたりした時に、素直に受け入れることができていますか。もちろん明らかに周りの人が間違っている場合は、説得して理解してもらう必要もあるかと思います。ただ、「自分が絶対に正しいので、違う意見は受け入れない」「自分の意見を押し通したい」という考えがあると、「柔軟性のない人なんだな」と思われてしまいます。
他人の意見も一度は受け入れ、整理して考えましょう
自分と異なる意見を言われても、「それは間違っている」「その案にはこんなデメリットがあるからダメだ」と頭ごなしに否定してはいけません。相手の考えと自分の考えは、それぞれどこが正しくてどこが間違っているのか、どんなメリットとデメリットがあるのか、冷静に整理して考える癖をつけましょう。自分の意見を押し通そうとするのではなく、相手の指摘も理解したうえで、改めて自分の考えをまとめることが重要なのです。普段から意識していないと、面接の場で何らかの指摘を受けた時に「自分の考えが正しいので改めるつもりはない」という態度が出てしまうので、注意しましょう。何でも否定から入ってしまう人
物事を否定的に考える人は、「新しい情報や事例を吸収できない人」と思われがちです。面接官から提案や指摘を受けても「いや、それは違うので…」と否定から始めてしまうと「自分の考えを曲げない柔軟性のない人」「周囲の意見を取り入れようとしない人」という印象になってしまいます。
否定語から話し始めるのはやめましょう
何か指摘を受けたとしても、「でも」「いや」「しかし」「だって」といった否定的な言葉で話し始めるのはやめてください。かわりに「なるほど」「そうですね」といった肯定的な言葉で、一旦相手の意見を受け入れる態度を見せましょう。「他人の主張も冷静に受け入れられる人なんだな」という印象になります。一呼吸置いて考えを整理するのもよいですね。自分と異なる意見にすぐ反論や否定をしたくなる人は、ぐっとこらえて、ゆっくり返答することを意識してください。面接の想定問答を暗記している真面目な人
事前に予想される質問の回答を用意しておくのはよいことですが、それが逆に失敗を招いてしまうケースもあります。とにかく準備してきた内容を話すことを重視しすぎると、面接官の質問からズレた回答になってしまうこともあります。そうすると「こちらの質問を聞いていないのかな」「融通がきかない人だな」という印象になってしまいます。
面接対策とは「想定問答」ではなく「軸」を作ること
面接官は、「あらかじめ用意された回答」が知りたいのではありません。面接を通して「あなたの軸」が知りたいのです。事前に暗記された文章や、当たり障りのない模範的な回答ばかりを返されても、あなたの軸が見えないので、面接官の印象には残りません。逆に、あなたの中で「何ができるのか」「何がしたいのか」「なぜこの企業に応募したのか」といった軸がはっきりしていれば、どんな質問が来てもそれほど回答に困ることはないはずです。面接対策とは、「完璧に見える模範解答を準備しておくこと」ではありません。必要なのは、企業が知りたい「あなたの軸」を整理しておくことです。準備した回答を一言一句覚えるよりも、「何ができるのか」「何がしたいのか」「なぜこの企業に応募したのか」といった軸を明確にできるよう考えておいたほうがよいでしょう。- ポイント2誠実さ、真面目さ
- 採用面接では、面接官に「一緒に働きたい人」と思ってもらえなければ通過はできません。「不誠実な人だ」という印象が残れば「一緒に働きたい」とは思ってもらえませんので、最低限のマナーは意識して面接に臨みましょう。
- ✔ 相手の目を見て話すのが苦手な人
- ✔ あいさつや笑顔がない人
- ✔ 言葉遣いがラフな人
相手の目を見て話すのが苦手な人
目を見て話せないと、「何かやましいことがあるのでは?」という印象になり、「誠実さに欠ける」という判断をされがちです。もともと話すのが苦手な人や、単に緊張しているだけの場合もあるかと思いますが、面接で目を見て話せないと、「不誠実に見えて、話していて不安になる」と思われがちです。
できる限り相手の目を見て話せるようになりましょう
普段から話すのが苦手な人が、いきなり本番で面接官の目を見て話すのは難しいでしょう。できれば面接の日までに、人の目を見ながら話す訓練しておきましょう。目を見て話すと言っても、ずっと目を離さずにいる必要はありません。まずは話の区切りや、相手から質問されたタイミングで視線を合わせられるようにしましょう。どうしても目を見て話すのが苦手な人は、せめて背筋を伸ばし、顔をあげて、相手のおでこや鼻先などを見るようにしましょう。あいさつや笑顔がない人
人の印象は、第一印象で決まります。例えば、ほとんどの面接官は入室時にあいさつをしてきますよね。ここであいさつを返さない、もしくは声が小さくて相手に伝わらないようでは、相手にとって「誠実でなく、不真面目な」印象になってしまいます。
あいさつをされたら、こちらもあいさつを返しましょう
相手にあいさつをされたら、必ずあいさつを返しましょう。もちろん自分から先にあいさつをするのもよいでしょう。ただ、相手がすぐに話し出そうとしている場合や、ひんぱんにあいさつしない文化の企業もあるため、話すのが苦手な人は「相手にあいさつをされたら必ず返す」と心がけておくのがよいかと思います。また、最初だけでなく、面接官が会社の説明を始めるときには「よろしくお願いします」、自分が話す時には改めて「本日はお時間をいただきましてありがとうございます」などといった定型文をはさむようにしたほうがよいでしょう。できる限り笑顔を交えて話しましょう
自分のやりたいことや将来の目標を話しているのに暗い顔をしていると、「本当にやりたいのかな」と思われてしまいます。特にやりたいことや長所など、明るい話題を話すときは笑顔を交えて話すことで、印象をよくすることができます。面接では、話の内容も重要ですが、それ以外の視覚から伝わる印象も同じくらい重要です。できるだけ笑顔で話す練習をしておきましょう。言葉遣いがラフな人
面接官の話を聞いているときや、会話が盛り上がったときに、つい「まじっすか」「やばい」などとラフな言葉遣いになったり、敬語が崩れたりしていませんか。ラフな言葉遣いをすると、一見相手との距離が縮まったように思えるかもしれませんが、相手は面接官です。そのような言葉遣いや話し方をしていると、「誠実さ」や「真面目さ」からは程遠い印象になってしまいます。面接の場では、お互いのことを深く知っているわけではないのですから、敬意を持って節度のある言葉遣いをしないと「社会人として基本的なマナーがなっていない不誠実な人」と思われてしまいます。
面接で必要なのはビジネス会話ですから、丁寧な言葉を使いましょう
面接は、自分を売り込む「ビジネスの場」だと思ってください。普段あまりビジネス会話をしていない人も、敬語・丁寧語を意識しましょう。もしうっかりラフな言葉遣いをしてしまった場合も、素直に「不適切な言葉遣いをしてしまい、失礼いたしました」と訂正できれば、問題ありません。- ポイント3忍耐力、ストレス耐性
- せっかく採用した新入社員が、すぐに辞めてしまったら企業も困りますよね。企業は応募者のことを「採用したらこの会社で長く働いてくれるだろうか」という視点でも見ています。定着性やストレス耐性はどこで判断されているかを知り、対策しておきましょう。
- ✔ 他責思考の人、すぐに諦めてしまう人
他責思考の人、すぐに諦めてしまう人
何かに取り組んでいてもトラブルや環境の変化があるとすぐに諦めてしまったり、うまくいかなかったことに対して、いつも「自分ではなく周りに責任がある」と考えたりしていませんか。仕事はいつでもスムーズに進むわけではありません。少し嫌なことがあったらすぐに投げ出してしまいそうな人を、企業が「採用したい」と思うはずがありませんよね。企業は「周りのせいにせず努力し続ける人」を採用したいと考えています。言い訳ばかりする人や人のせいにする人は「自分では努力せず、周りのせいにしてすぐ辞めてしまう人」「忍耐力がなく、すぐに諦めてしまう人」と思われてしまいます。
真摯に振り返り、素直に反省の意を伝えましょう
苦労した経験や自分の短所などのエピソードで、過去の行動を振り返って「忍耐力が足りなかったな」と感じた場合は素直に反省の気持ちを伝えましょう。「正直言って当時の自分は考えが浅く、軽い気持ちで行動してしまったことを反省しています。今後は、上手くいかなかった原因を追求し、解決策を立てるなどしっかり向き合っていきたいと思っています。」などと、素直に反省していることや、今の自分は考え方が変わっていることを伝えれば、それほど悪い印象にはなりません。- ポイント4論理的思考
- 質問の意図をしっかり理解したうえで、筋道を立てた分かりやすい説明ができれば、「論理的思考力のある人」と評価されます。逆に、何度も的外れな受け答えをしたり、話が脱線したりすると、「論理的に思考できない人」と思われてしまいます。3つのポイントを押さえて対策しましょう。
- ✔ とにかく自分の考えていることを話そうとする人
- ✔ 結論から話せない人
- ✔ 説明が端的な人
とにかく自分の考えていることを話そうとする人
もちろん、自分の考えを伝えるのは大事なことです。ただ、「自分が言いたいことを言う」だけでは、面接官の質問の意図からズレた答えになってしまうことがよくあります。あなたがいくらよい考えを持っていたとしても、面接官の意図とズレた話をしていると「質問の答えになってないな」「論理的な思考ができない人なんだな」などと思われてしまいます。
まずは「質問の意図」を把握しましょう
面接官からの質問には、必ず意図があります。例えば、「面接では自分をよく見せなきゃ」と意気込んで、どんな質問の答えも自己アピールにつなげようとする人がいます。しかし、そうすると質問によっては、面接官の意図と受け答えの論点がズレてしまいます。また、「簡単に説明してください」と言われているのに長々と説明したり、「はい」か「いいえ」を聞かれている質問に全然違う答え方をしたりするのも、「論理的に考えて話せない人なんだな」と思われてしまいます。面接官が何を聞きたいと思ってその質問をしているのか、「質問の意図」を把握して答えるように心がけましょう。結論から話せない人
よく「面接では結論から話しましょう」と言われますよね。これは、結論は最後に話すよりも先に話したほうが、聞き手にとって理解しやすいからです。「論理的に考えられる人だな」と思ってもらうには、「初対面の面接官でも理解しやすいように話す」ことが重要です。面接官に「話がわかりにくかった」「何度も論点がズレていた」と思われてしまうと、「論理的思考力のない人」という印象になります。
「それを一言で言うと?」と常に自分に問いかけましょう
普段から、結論から話すように意識して心がけましょう。日々の会話の中で、「今の話を一言で言うとどうなる?」と考えていると、自然と結論から話せるようになります。また、自分の周りに「結論から話すのがうまいな」と思う人がいれば、その人がどんな話し方をしているのか、よく聞いて参考にするのもよいでしょう。「まとめますと・・・」と結論を話してしまいましょう
結論から話すことを忘れてしまったり、説明がつい長くなったりして、「面接官が怪訝な顔をしているな」と気付いた場合は、「つまり、まとめますと…」と切り替えてから、結論を話しましょう。「結局どんな結論なのか」がわかりやすく伝えられれば、話の前半で多少の失敗があっても挽回できます。説明が端的な人
回答が端的すぎると「考えている過程」が面接官に伝わらず、論理が通っていないように感じられてしまいます。また、回答内容が「客観的な事実」なのか「主観的な考え・感情」なのかも判別がつきません。例えば、「私はDだと思います。なぜなら事実Aと事実Bがあり、仮説Cが立てられるからです」という話なら、あなたがDだと思った経緯と事実関係がすぐに理解できます。しかし、いきなり「Dです」とだけ言われると、「どんな事実からその結論に至ったのか」という説明が省略されているので、聞いている方は混乱し、「話の筋道がわからない、論理が通っていない」と感じてしまいます。
結論に至った過程をもれなく話しましょう
こういう人は、自分の中で「少し丁寧すぎるかな」と感じるくらい、丁寧に考えの過程を話すようにしましょう。相手は、あなたことをよく知っているお友達ではなく、初対面の面接官です。面接官は、あなたのことなど何も知らないのですから、「どんなプロセスを経て、何を考えているのか」をしっかり説明しなければ、理解してもらうことはできません。ただ、丁寧に説明しようとすると、客観的な事実と自分の考えや感情を混同してしまいがちです。「事実としては〜という結果が出ました」「私は〜と感じ、~と考えました」というように、分けたうえで説明ができると、さらに分かりやすくなります。- ポイント5リーダーシップ、主体性
- 「リーダーシップ」を「チームの先頭に立って導いていくこと」と思っている人は多いですが、それだけが全てではありません。面接ではむしろ、リーダーシップにおける「主体性」や「責任感」といった要素が重視されます。そのため、実際にリーダー経験がない人でもリーダーシップをアピールすることは可能です。リーダーシップが原因で落とされる人に多い2つの傾向から、効果的なアピール方法を学びましょう。
- ✔ スペシャリストキャリアを目指している人
- ✔ リーダーの経験がない人
スペシャリストキャリアを目指している人
スペシャリストになれば「好きな技術の研究だけをしていられる」と思っている人は多いですが、企業で求められているのは、趣味や学問ではなく、仕事としての研究開発です。「自分が企業の技術をリードしていくのだ」という責任を持って、自分から主体的に取り組む姿勢がなければスペシャリストは務まりません。「技術だけに触れていたいからスペシャリストになりたい」「人と関わったりチームを引っ張ったりするのは嫌だ」と考えていると、面接官に「組織の技術力を率先してリードしてくれなさそうだな」と思われてしまいます。
自分が目指すキャリアに必要なスキルを考えましょう
特定の技術に特化した研究開発職などの場合でも、企業の技術をリードしていくようなポジションを目指すのであれば、リーダーシップは少なからず必要になります。少なくとも、受け身で主体性のない人、責任感のない人には務まりません。まずは「自分が目指すキャリア」と「そのキャリアを実現するために必要な要素」を考え、リーダーシップの必要性を自覚することが大切です。また、考え出した必要な要素について、「すでに自分に備わっている要素」「今の自分に足りない要素」を整理しましょう。この整理ができているだけでも、「ちゃんとキャリアについて考えている人だし、将来的には会社を引っ張る存在になってくれそうだ」と思ってもらいやすくなります。リーダーの経験がない人
リーダー経験がない人は、「リーダーシップはアピールできない」と考えがちです。しかし、ベンチャー企業やスタートアップ系企業の新卒採用では、将来的にリーダー候補となり得る方を採用したいと思っているケースが多いため「リーダー役を任せられるかどうか」という目線であなたを見ています。リーダー経験がないからと言って、リーダーシップをアピールできる話が全く出てこないと、面接官に「この人には任せられそうにないな」と思われてしまいます。
「責任感」を中心にアピールしましょう
リーダー経験がない人でも、「リーダーポジションを任せられそう」と思ってもらうことは可能です。今までリーダー経験のない人は「リーダーシップを発揮した経験などない」と思いがちです。しかし、例えば自分の勉強や研究、アルバイトで担当した仕事など、自分が取り組む物事のリーダーは、自分自身です。物事を成し遂げるために、誰かに聞いたり、調べたり、自分なりに工夫したりしたことがあれば、十分にリーダーシップを発揮した経験があると言えます。こうした経験を話せば、「仕事で必要なリーダーシップを持っている人だな」と思ってもらうことができるでしょう。特に、「自主性」と「責任感」を持って仕事してきたことがアピールできれば、「リーダーシップがなさそう」と思われることはありません。- ポイント6ポジティブシンキング
- ネガティブ思考が悪いわけではありませんが、採用面接の場では基本的にはポジティブな人が好まれます。無理にポジティブな表現を考えるよりも、ネガティブに見える言い方を減らすことが重要ですので、ポイントをつかんでおきましょう。
- ✔ やりたいことやこだわりが強すぎるといわれる人
やりたいことやこだわりが強すぎるといわれる人
やりたいことが明確なのはよいことです。しかし、そのぶん「これ以外のことはやりたくない」「これはやりたいが、あれはやりたくない」といった発言が多い方は、企業に「こだわりが強すぎて一緒に仕事しづらそうだな」「やりたくないことをやらされたら辞めてしまいそうだな」と思われてしまいます。
「嫌だ」「やりたくない」という表現をやめましょう
ネガティブに見える言葉はできる限り使わないように工夫しましょう。例えば「残業が嫌だ」という場合も「プライベートの時間を確保して勉強したいので、仕事はできるだけ効率的に取り組みたい」とするだけでもポジティブに聞こえます。普段から意識していないと、面接の場で急にこういった言い方はできません。普段から「~ない」「~できない」「嫌だ」といったネガティブワードを、「~したい」というポジティブな言い方に変換しながら過ごしてみましょう。慎重な性格や心配性であることは「ネガティブとは違う」と認識しましょう
性格はなかなか変えられるものではありませんよね。慎重な方や心配性な方は、「ポジティブになんて考えられない。。。」と思うかもしれませんが、エンジニアはこうした性格が時に武器になることもあります。「慎重な性格が功を奏して、バグを防げた」と自分の性格がポジティブに作用した場面もあれば「慎重に考えすぎて、作業に時間がかかってしまった」とネガティブに作用した経験もあるかと思います。こうした経験を振り返って整理しておきましょう。- ポイント7行動力、実行力、自主性
- 「行動力」は物事を始める力で、「実行力」は物事をやり遂げる力です。これらは、仕事をするうえで非常に重要であり、面接でも重点的に確認されるポイントです。面接官に「仕事を任せた時に、自ら行動を起こし、やり遂げてくれる人」だと思ってもらえるように対策しましょう。
- ✔ 実行理由が外的要因ばかりの人
- ✔ 目的意識が弱い人
実行理由が外的要因ばかりの人
「なぜこうしたのか」「なぜこれを選んだのか」と聞かれて、「周りに指示されたから」「先輩が同じようにしていたから」などとしか答えられない人は要注意です。自分で「こうしよう」と考えたわけではなく、教授や先輩といった外的要因がないと行動できない人は、「指示待ち人間」だと思われてしまいます。企業が求める「行動力」とは、「自分から考えて行動に移せる力」です。「言われたことを言われた通りにやる(言われるまで動かない・自分で考えたりしない)」だけの人には、行動力があるとは言えません。
内的要因による行動理由を話せるようにしておきましょう
特定の技術に特化した研究開発職などの場合でも、企業の技術をリードしていくようなポジションを目指すのであれば、リーダーシップは少なからず必要になります。少なくとも、受け身で主体性のない人、責任感のない人には務まりません。まずは「自分が目指すキャリア」と「そのキャリアを実現するために必要な要素」を考え、リーダーシップの必要性を自覚することが大切です。また、考え出した必要な要素について、「すでに自分に備わっている要素」「今の自分に足りない要素」を整理しましょう。この整理ができているだけでも、「ちゃんとキャリアについて考えている人だし、将来的には会社を引っ張る存在になってくれそうだ」と思ってもらいやすくなります。目的意識が低い人
「実行力」とは、「目的のために計画を立て、それを実行に移してやり遂げる力」です。そもそも目的が明確になっていないことには、何を目指すのかがはっきりしませんし、計画も立てられませんから、実行に移すこともできませんよね。これまでの経験を聞かれた時に、「〜という目的を達成するためにエンジニアになりたいと思っています」「〜という目的があって、研究室ではこんなことをしました」といった話ができないと、「実行力がない人」と思われてしまいます。
目的を明言してから行動内容を話しましょう
常に明確な目的を持って物事に取り組んでいれば、その話をするだけで「実行力がある」と思ってもらえます。例えば、志望理由を聞かれて「私は~になりたいと思っています。そのため、~のキャリアが積める企業への就職を目指しています…」と話すだけでも、「目的意識と計画性があり、その達成を目指して着実に行動できる人」という印象になります。- ポイント8清潔感、身だしなみ
- 第一印象のほとんどは、視覚から入ってくる情報で決まります。いくら技術力が高い人でも、第一印象が悪いと「あまり一緒に働きたくないな」と思われてしまい、話の内容も深掘りしてもらえなくなったりします。もったいない減点をされてしまわないよう、最低限のポイントは押さえておきましょう。
- ✔ 「エンジニアは楽な服装でいい」と考えている人
- ✔ 立ち居振る舞いや言葉遣いに気を使いたくない人
「エンジニアは楽な服装でいい」と考えている人
もちろん「私服で面接に来てくれて構わない」という企業にスーツで行く必要はありません。ただ、面接の場ですら「楽をしたい」と考えるのは間違いです。採用面接には、技術者ではない人や、役職が上の人が同席することもよくあります。私服でOKな企業でも、最低限「社会人として、うちの社員として問題ないか」という目線では見られます。「身だしなみなんて技術とは関係ない」と自分本位な考えでいると、技術を見てもらう以前の段階で落とされてしまいます。
あなたを採用するのは「企業」であるということを認識しましょう
あなたを採用するのは企業です。エンジニアとして技術はもちろん大切ですが、それ以前に「社会人として、社員として、うちの会社に受け入れても問題ない」と思ってもらうことが大前提です。これをクリアできないと、どんな業界でも、どんな職種でも、採用してもらうことはできません。社会人として周囲からの信頼を得るためには、見た目に気を配ることも最低限のマナーです。
「だらしない」と思われる格好や行動は避けましょう
「だらしない」と思われてしまうポイントはいくつかあります。例えば
- ・服がしわしわ、髪がボサボサ
- ・かばんやその中身がぐちゃぐちゃ
- ・遅刻や忘れ物をする
- ・汗をだらだら流したままでいる
などは「だらしない人だな」と思われてしまいます。
もちろん、私服でよい企業にまでスーツを着ていくような必要はありません。ただ、「しわしわのTシャツではなく、普段よりきれいな服装を心がける」「前日と家を出る前には持ち物を確認する」「迷っても大丈夫なように少し早めの時間に出る」「汗をふき、息を整えてから訪問する」など、少し意識をするだけで対策できることはたくさんあります。今まで「だらしない」と思われそうな服装や行動をしていなかったか振り返り、今後は意識して変えていきましょう。
立ち居振る舞いや言葉遣いに気を使いたくない人
見た目に清潔感があっても、言動によって「だらしない」と思われてしまう場合があります。普段から癖になっている人もいるかもしれませんが、面接中に頬杖をついたり、貧乏ゆすりやペン回しをしたり、体が傾いていたりすると、「だらしない人だな」と思われてしまいます。また、言葉遣いにおいても、「です」を「っす」と言ったり、「まじ」「やばい」「すげー」などの言葉を使ったりしていると、「丁寧語も使えない、だらしない人」という印象になってしまいます。