企業インタビュー 株式会社LIFULL(ライフル)
全社一丸でユーザーのLIFEをFULLにしていく
現役エンジニアが語るLIFULLの魅力とは
今回は国内最大級の不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOME'S』をはじめ、さまざまな暮らしに関連した自社サービスを展開する株式会社LIFULLに伺いました。
お話を聞いたのは同社のエンジニア、相原魁さんと椎橋怜史さんです。それぞれ入社5〜6年目ながら、社内でチームを牽引しているお二人。就活生時代のお話から、LIFULLを選んだ決め手、入社後のお話や現在の業務内容、ワークスタイルなど、LIFULLのエンジニアとしての生の声を語っていただきました。
自分の技術を社会に生かしたいと考え入社
――本日はよろしくお願いします。まずは学生時代のお話から聞かせてください。お二人とも情報系の勉強をされていたのですか?
相原さん: 私は大学は情報系だったんですが、ダブルスクールで税理士の勉強もしていて、大学3年生までは税理士になるつもりだったんです。でも、研究室に入ってからプログラミングのおもしろさを実感するようになったのと、当時RailsやWebサービス開発に勢いを感じていたので、就活を始める頃には「やっぱりエンジニアになりたい」と考えていました。
椎橋さん: 大学では、数理最適化という数学の中でもAI技術の基礎にあたる分野を研究していました。数学は実体がないものですが、この分野の技術はビジネスの世界でも生かすことができるのがおもしろいんですよね。
――当時、就活はどのように進められたのですか?
相原さん: 就活では主に逆求人サービスを使っていました。自分で作ったサービスをアピールするなどしていましたね。合計で10社ほどからお話を聞いて、最終面接の段階で2、3社まで絞り、その中でLIFULLへの入社を決めました。
椎橋さん: 自分は「データを使って世の中の課題を解決する仕事がしたい」と考えていたので、就活ではエンジニアに限らずコンサルなども幅広く見ていました。20〜30社ほどエントリーしたかと思います。
――お二人は就活中にインターンシップには参加されましたか?
相原さん: 私はさきほど言った通り、大学3年生までは税理士になるつもりだったんですよね。そこから方向転換して「エンジニアになろう!」と決意したのが、本格的に就活を始めなければいけない頃だったので……。あのとき参加できなかったのは今でも心残りですね。学生のみなさんは、可能であれば積極的に参加したほうがいいと思います!
椎橋さん: 自分はLIFULLとは別の企業でデータ分析業務のインターンに2週間ほど参加しました。そこで「やっぱりデータ分析は自分に合っているし、仕事にしたいな」と思えたのはよかったですね。業務体験を通じて、自分のやりたいことがより明確になった感じです。
――次に、複数の企業の中からLIFULLを選んだ理由について教えてください。
相原さん: 「自分の技術や書いたコードを通して、社会にインパクトを与えたい!」と思っていました。ですから最終的にはそれなりに規模が大きくて、社会的に意義のあるサービスを提供している企業に入社したい気持ちがありました。LIFULLは選考を受けていく中で会社の目指している方向性と自分のやりたいことが合っていて「ここでなら自分の技術を生かして社会をもっとよくできるぞ!」と感じ、入社を決めました。
椎橋さん: 最初は企業選びの軸が決まっていなくて、労働条件や福利厚生などしか見ていなかったんですよね。ただ、個人の能力やプログラミングスキルだけしか見ていない企業もある中で、LIFULLの面接では、応募時点でのスキルよりも「社会のどんな課題を解決したいか」「これから何がやりたいか」などといった自分の考えを深掘りして聞いてくれたんです。それで「本当に同じ方向を見て働ける仲間を探している企業なんだな」と感じました。
LIFULLには社員の挑戦を歓迎する文化がある
――お二人とも、面接を通してLIFULLのよさを実感されたんですね。
椎橋さん: LIFULLには、社員の挑戦を歓迎する文化とエンジニアとしてのスキルを高められる環境があります。個人的には、「不動産データの蓄積が山ほどあるけど、分析や活用はまだこれから……」という段階だったのもひかれたポイントでした。私はすでにお膳立てされている環境よりも、自分で挑戦して試行錯誤するほうが燃える性分なんです(笑)。
――まさにLIFULLはぴったりな企業だったんですね! 続いて、入社後のお話も聞きたいのですが、まず現在の所属部署と業務内容を教えていただけますか。
相原さん: 私は現在入社6年目で、全社のアプリケーション実行基盤の開発をしています。5人ほどのチームなんですが、年上で経験も豊富な先輩方ら社内の精鋭エンジニアばかりを集めたチームで、僭越ながらリーダーをさせてもらっています。
椎橋さん: 私は入社5年目なのですが、新卒のときからずっとAI戦略室でデータ分析の研究開発をしています。AI系のプロジェクトは5、6個ほどあるのですが、その中のひとつのプロジェクトでリーダーをしています。
――お二人ともまだお若いのにリーダーなんてすごいですね。新卒のときから同じ部署にお勤めなんですか?
相原さん: はい、新卒のときから基盤開発の部署への配属でした。学生時代からWebサービスの構築経験があったので、そのインフラ技術を買ってもらえたのかなと思っています。入社当時はデータセンターからAWSにサーバを移行するのが主な仕事でしたが、課題の変化に応じて今はコンテナへの移行へと仕事内容が変わってきました。我々のチームの作る全社のアプリケーション実行基盤はコンテナ技術をベースとしていて、LIFULLの事業規模に合わせた、自社専用のAWSを作っているような感じですね。
椎橋さん: 新卒のときからずっとデータ分析の仕事をしています。最初から希望通りの配属だったのはうれしかったですね。他社だと希望通りの配属がかなわないケースもあるかと思いますが、自分はずっと機械学習をやってきて、仕事でも機械学習を続けたかったので…やりたいことをやらせてくれるのは、LIFULLのよいところだと思います。
――入社当時、AI戦略室はまだ設立されたばかりだったんですよね?
椎橋さん: そうですね、最初は1人、2人しかいないチームだったのが、今は10人を超える規模になっています。当時はまだ社内でデータ分析の体制が整っていなかったので、自分がロールモデルになろうという気持ちでやってきました。最近は、他社事例にないものも実現できるような研究開発をおこなっています。難しい課題を解決するためのアプローチを考えるのが好きな人には向いている仕事だと思いますから、興味がある人はぜひ応募してください!(笑)
社員全員が同じ方向を向いて仕事に取り組んでいる
――入社する前と今で、エンジニアという仕事やLIFULLに対するイメージに違いはありますか?
相原さん: LIFULLの選考中は、ずっと「社員みんながあらゆるLIFEをFULLにしたいと考えているんです」というアピールをされ続けていたんですよ。入社するまでは、正直本当にそんな社員全員に浸透しているのかな?と思っていたんですが…(笑)実際に入ってみると、ミーティングの場でも「それって誰のLIFEがFULLになるんだっけ?」という問いかけが頻繁に飛び交っていて、本当に社員全員が同じ方向を向いているんだなと思いました。
――それはいいですね!
相原さん: あと、社会に出たらすごく優秀なエンジニアばかりで、新人の自分なんか太刀打ちできないだろうなと思っていたんですけど、実際の開発現場では意外と自分のスキルが通用したので、それはよいギャップでしたね。
――相原さんが最初から優秀だったということではないでしょうか?(笑)
相原さん: いやいや、もちろんすごいエンジニアはたくさんいます。椎橋もすごく優秀ですし……。
椎橋さん: そんな!(笑)私は入社当時は本当に機械学習やデータ解析の知識しかなくて、Linuxの使い方すらよく分かっていないくらいでしたけどね。ただ、LIFULLには「留学制度」という他部署で勉強させてもらえる制度があるので、それを使って、2週間くらい相原さんのもとでいろいろ学ばせてもらいました。
――そのような制度があるんですね。
椎橋さん: データ分析をするなら、社内の基盤やインフラについても知っておいたほうがいいですからね。留学制度で社内の先輩から基礎的な知識を教わったり、皆さんの勉強の仕方を真似したりして、スキルを伸ばすことができました。最初は同期と知識の差を感じることもありましたが、入社後にさまざまな知識をキャッチアップして自分の力を伸ばしていくことができていると思います。
――椎橋さんは、入社後にイメージと違っていたことはありませんでしたか?
椎橋さん: 就活のときって、みんな都合のいい話ばかりをして、自社のよさをアピールしてくるじゃないですか。LIFULLは最初から「うちにはこんな課題がある」「入社したらこの課題を解決してほしい」といったこともすべて言ってくれたんです。だから、会社に対するギャップはそこまでありませんでしたね。
CTOに直談判してプロジェクトを推進
――LIFULLという大きなサービスを扱う会社で仕事をしていて、大変だと感じることはありますか? もしくは、この規模の会社だからこそメリットと感じることはありますか?
相原さん: 基盤開発で言うと、やはりLIFULLは相当大きなサービスを運営しているので、全社共通の基盤を作ろうと思ったらとんでもない規模になります。そんな大きな基盤にアプローチできる仕事はそうそうできないと思いますから、それはメリットに感じていますね。実はこの「コンテナ技術を使って全社基盤を作る」というのは、私がCTOに「こういうことをやるべきだ!」と直談判して始まったプロジェクトなんですよ。
――それはすごい!そのときは入社何年目くらいだったんですか?
相原さん: 当時入社して3年目くらいかな。まだまだ若造でしたが、CTOにかけあって自分のやりたい仕事を実現することができました。自分発信で始まったプロジェクトで、優秀なメンバーたちをまとめるリーダー役を務めさせてもらえるのはありがたいです!
――CTOの方ともかなり距離が近いんですね。
相原さん: 会社の規模の割には、社長をはじめ経営者層との距離はすごく近いと思いますよ。組織の中で役職の階層が少ないからですかね。社長や他部署の部長とも、会ったときは普通に話しかけたり、話しかけられたりしています。
椎橋さん: 私のチームはそもそも社長の直下なので、社長とはふだんから話す機会が多いですね。
――椎橋さんは、LIFULLでエンジニアをしていてどんなことを感じていますか?
椎橋さん: 大変なのは、事業計画が半年単位で動いていくのに対し、研究開発は定期的な成果をあげられるものではないところです。事業計画にあわせてアウトプットを出すのは難しいですが、LIFULLではこの研究の将来性を積極的に評価してくれるんです。小さな企業やスタートアップだと、成果の確約が難しいものに投資はしづらいと思いますが、LIFULLは規模的にもそういった将来のための研究にも投資してもらえるのは、こちらとしてもありがたいですね。
リモートワークの導入など新型コロナ対応も万全
――ここからはワークスタイルについても教えてください。最近はリモートワークの導入も進んでいるのでしょうか。
相原さん: 実は今日の出社は3、4カ月ぶりなんです(笑)。最近は、基本フルリモートで開発しています。
椎橋さん: うちのチームは週一回は出社して、ミーティングするようにしていますが、それ以外の日はリモートです。出社頻度は社内でも部署やチームによってまちまちですが、基本的にリモート中心で仕事しているエンジニアが多いですよ。
――リモートワークがかなり進んでいるんですね!不便に感じることはないですか?
相原さん: 私の部署は札幌オフィスにいるチームと連携していて、もともと日常的に非同期コミュニケーションをとっていたんです。ですから、そこまで不便はないですね。
椎橋さん: 最初はプロジェクト全体の進捗が分かりづらかったので、分析タスクを一週間単位で分割して、個々が進捗を書き込んでいくことで全員が進捗を把握できるようにしました。個人的には、リモートのほうが開発効率は上がりますね。
――今日はLIFULLのエンジニアの働き方や魅力についてよく分かりました。それでは最後に、LIFULLへの応募を考えている方や就職活動中の学生に向けてアドバイスをお願いします。
相原さん: 学生のうちに「自分の人生でやりたいこと」について考えてみてください。そしてエンジニアを目指しているみなさんには、インプットだけでなく、アウトプットをする機会を意図的に作っていくことが大事だと思います。アウトプットをすれば、自分の現状のスキルを知ることも、企業において自分のスキルが通用するかも見えてきます。強い情熱があれば技術はあとからついてきますから、ぜひどんどんものを作ってみてください。エンジニアとしてやりたいことがある人を、LIFULLは歓迎します。
椎橋さん: インプットとアウトプットが継続的にできることは、エンジニアにとって非常に重要だと思います。また、最近はリモートワークだけでなく、いろいろな働き方やキャリアを選べる時代になってきました。新卒は、その中でも一番たくさんの選択肢から進路を選べるタイミングです。ぜひ今のうちに世の中にある職業やキャリアについて、どんなものがあるのかを調べて、知ってみた上で、自分がやりたいことについて考えてみてください。
相原さん、椎橋さん、ありがとうございました。
お二人ともエンジニアとしてやりたいことをどんどん実現されている様子。「特に転職は考えていない」「他の企業を見ても『それってLIFULLで実現できるな』と思ってしまう」というくらい、LIFULLで働くことを楽しんでいる姿が印象的でした。
お話にもあった通り、LIFULLは応募者の今の技術レベルよりも「これからエンジニアとして何がしたいか」を重視してくれる企業です。
Webサービスの開発や機械学習に興味がある方はもちろん、「『あらゆるLIFEを、FULLに。』するってどういうこと?」という興味を持った方も、ぜひLIFULLの求人票をチェックしてみてください。
株式会社LIFULLのますますのご発展をお祈りしております。