paizaのプロフィール欄の解説と書き方のポイント
多くの就職希望者が悩むのがプロフィール欄の書き方です。
この記事では、paizaで実際に選考を担当している社員が、未経験者からエンジニアを目指す方のプロフィールで、企業からよく見られるポイントや、魅力的に見える書き方の例を解説します。
採用側は選考で何を見ているのか
具体的な書き方の前に、前提として企業がプロフィールや面接で応募者の何を見たいのかを理解しておきましょう。企業によってさまざまな観点がありますが、どの企業でも共通してエンジニアに求めるのが次の2点です。
企業がエンジニアに求めるポイント
- 業務を遂行できるレベルの技術力があるか、もしくはそれを身につけられるポテンシャルがあるか
- 業務を円滑に進められる程度のコミュニケーション能力があるか
これらを選考の中でアピールしていく必要があります。その点を意識してどういうプロフィール欄を書けば企業に伝えられるのかを考えていきましょう。
なお、プロフィールを英語で書く方もいるのですが、EN:TRYの場合は基本的に日本企業しか掲載していないので、日本語で書くことをおすすめします。
各項目の書き方とポイント
ここからは、プロフィール欄の各項目について、書くときのポイントをお話ししていきます。
なお、以下の項目については選択して選んでいくだけ、もしくは単純な入力のみとなります。事実との違いがないように気をつけて入力すればいいでしょう。
スキルPR項目
- 経験分野
- 開発パート経験
- プログラミング言語経験
- フレームワーク
- データベース
- クラウドプラットフォーム
- インフラ管理
- AI・データ分析
- 開発支援ツール
- マネジメント経験
- 開発手法
- その他経験開発環境
- 語学
経験項目
- 職務経歴
- 学歴
希望条件項目
- 希望開発言語
- 希望開発内容タイプ
- 希望勤務地
- 希望詳細/その他
次に、それ以外の項目について1つずつ解説します。
制作物PR
入社時点で技術力を求める企業ほど重視する項目なので、PRできるものがある人は必ずしっかり書いておきましょう。
paizaのプロフィール欄の内容に従って入力していただくと、企業が注目しているポイントをアピールすることができます。なお、未完成なものや間に合わせで作ったものを記載すると、企業によってはマイナス効果になってしまう場合もあるので注意してください。
図 制作物PR項目上部
概要
制作物のタイトルです。ひとことで表しましょう。
詳細
制作物の機能や仕様の特徴、完成品のURLなどをご記入ください。
※ソースコードのURLは下部に専用の記入欄がありますのでそちらへ入力してください。
開発の経緯・ストーリー
制作物を作ったのがどんなきっかけだったのかを書きます。また、想定しているユーザーがあればその部分も掘り下げるとより企業に伝わりやすくなります。
図 制作物PR項目下部
使用した技術
それぞれの項目ごとの開発環境(言語・フレームワークなど)を書きましょう。
使用した技術の選定理由
なぜその技術を選んで制作したのか、意図が企業に伝えられるようにしましょう。
ソースコードのURL
GitHubなど、制作物のコードがわかるURLを記入してください。
良い記入例
1)概要 釣りのポイントを仲間で共有できるアプリ
2)詳細 ユーザーがアップする釣果のログをためて新たにポイントになりそうな場所を予測します。またLINE Botとの連携により、LINEで送られたリアルタイムな釣果情報をデータ利用しています。 最初はユーザーの釣果ログを収集して公開するだけの機能にしておき、学習用ログがたまってからアップデートで機械学習による予測機能を搭載する予定を立てて段階的に実装しました。 今後はさらに予測精度を高めるために気温や水温のデータの解析なども実装できればと思っています。
3)開発の経緯・ストーリー 釣りのポイントを仲間で共有したいと思い、勉強と趣味を兼ねてプロトタイプをつくりました。
4)使用した技術 ■フロント・クライアント技術 Android,Kotlin,iOS,swift ■サーバーサイド技術 Python,Django ■DB・ミドルウェア技術 mysql,redis ■インフラ/その他専門技術 heroku,keras,LINE Messaging API
5)使用した技術の選定理由 釣果情報を気軽にアップしてもらうため、LINE Messaging APIを選びました。また、将来的に機械学習の機能化を予定していたのでPythonを選択しました。
6)ソースコードのURL https://github.com/○○○○○○○○○○○○○
開発の経緯や使用技術の意図を明確に語っている。制作物の仕様や技術についての詳細がある。URL先で制作物のソースコードを読めるのもGood
GitHubアカウントなど
GitHubやQiitaのアカウントは実際によく使っているものを記載しましょう。まったく更新されていないものを書くのは逆効果です。GitHubなら制作物のリポジトリが複数あるもの、Qiitaなら執筆した記事が複数あるものが望ましいです。
一方、TwitterなどのSNSアカウントは、投稿している内容に注意しましょう。ネガティブなことを多く書いているアカウントだと、企業から「そういう人なのかな」と思われてしまいますので記載しないほうがいいでしょう。また、エンジニアは他SNSアカウントや技術系アカウントのIDがあれば、検索をかけて他に何か発信していないかを調べることも多いです。そこでネガティブな内容を投稿していれば同じことなので、日頃から節度ある投稿を心がけましょう。
その他PR項目
自由に記述できるエリアなので、アピールできるものがあったらどんどん書きましょう。ご自身で取り組んだ課題や取得した資格などをここに書いてください。
良い記入例
AtCoder ○○○○(解いた問題数:300問)Codeforces ○○○○(解いた問題数:200問)
○○○○○全国大会2019 ○○○○○ゼミ○○○○○2020 ○○○○○コース
○○○○2017/2018
ITパスポート基本情報技術者
箇条書きでわかりやすくアピールできてる/独学で学んだことや資格情報も書くことができるため、他項目で書ききれなかったことを書こう
まとめ
プロフィールとは、これまでにあなたがやってきたことを企業に伝えるためのものであり、おおげさに言ったり事実でないことを書いたりしてはいけません。しかし、同じことでもていねいに伝えようとするだけで面接官からの印象は劇的に変わります。
これまでの自分を振り返りながら、あなただけのプロフィールを作り上げてください。