就活成功者インタビュー 小河原優貴さん
大学をやめて専門学校へ
「好き」を貫いて切り開いたエンジニアへの道
今回はpaiza新卒を使って企業からの内定を獲得された小河原優貴さん(22歳)にお話を伺いました。
小河原さんはもともと大学で薬学を学んでいましたが、小さなころから好きだったプログラミングを仕事にしたいと一念発起し大学を自主退学。専門学校に通い直してプログラミングを学びました。そして就職活動では合計3社から内定を獲得。広告事業を手がける企業への入社を決めました。将来は「技術本を書けるくらいにスキルを極めたい」と語る彼に、プログラミングを好きになったきっかけやエンジニア職への思いを聞きました。
中学生の頃から独学でプログラミング
――まずは内定獲得おめでとうございます。就職活動はどれくらいやっていたのですか?
昨年の12月ごろから、通っている専門学校で企業説明会がたびたび開かれていたので厳密にはそこから就職活動が始まっていたともいえますが、本格的に始めたのは今年の4月からですね。そして最終的に内定を承諾したのが6月末なので、期間でいえば3カ月ほどです。
――3カ月で3社からの内定とはすごいですね! 就職活動ではどのように応募する企業を絞っていきましたか?
特に業界で絞ることはしませんでした。何より、重視したのは求められる技術のレベルが高く、最先端のことをしているかどうかですね。あと、将来エンジニアとしてスペシャリストになりたいと考えているので、技術に特化したポジションのキャリアパスがあるかどうかもポイントでした。あとは、C言語が好きなので、業務でC言語を使えるところは積極的に応募していました。
――最終的に広告事業を手がける企業に入社を決められました。決め手はなんだったのでしょう?
内定3社のうち、入社を決めた会社とあるゲーム会社とでとても悩みました。最終的に決め手になったのは、使われている技術のレベルや新しいことをやっているかどうかでした。広告業界だからということよりは、技術やその可能性に魅力を感じました。
paizaの就活勉強会で知った企業に内定
――就職活動ではpaiza新卒を使っていただきました。paizaを知ったのはどういうきっかけでしたか?
知ったのは今年の3月くらいで、すでに少しずつ就職活動を始めていたころだったので、その流れで知りました。
最初は、プログラミング能力を知りたいという思いのほうが強かったですね。自分にプログラミング力がついてきたなと思っていても、それはあくまで専門学校の同級生たちとの比較でしかなく、実際に就活をしている人がどのくらいできるのかは分からなかったですから。スキルチェックで客観的に自分の実力を評価してくれるサービスはありがたかったですね。今の自分が全体の中でどのあたりなのか、どの会社なら応募できるのかがスキルランクで明確に分かったので。
あと、paizaの就活勉強会(※)にも参加しました。結果的にそこで出会った企業に入社することになったので、paizaを使っていてよかったと思っています。
※paiza新卒では、定期的に学生向けの勉強会をしています。プログラミング問題に挑戦していただいたり、企業の採用担当者の方を招いて会社説明をしたりしています。詳しくはこちらから。
――実際にスキルチェックをやってみて、感想を教えてください。
Sランクは難しかったですね。現在Aランクで、ここまでは割とあっさりとれたんですが。Sランクになると単純に解くことはできても速度が足りないとか、より応用力や深い理解がないと解けない問題でしたから。
――他に就活で使った求人媒体はありましたか?
学校で開催される学内説明会経由で応募したのが10社くらいありました。あとはほぼpaiza新卒経由で、それも10社くらい。ちょうど半分くらいはpaiza新卒からの応募でしたね。
――求人への応募のほかに、インターンには参加しましたか?
はい。1日のものを含めると合計3社に参加しました。
1社は学校の授業の一環で参加したもので、こちらは1カ月間と長めのものでした。自分も含めて学校から5人ほどでインターンに参加し、チームでPSP上で動くゲームを作るというものでした。どちらかというとインターンというよりは授業の延長に近かったと思います。
残り2社は自分で直接申し込んだもので、ともに1日のものでした。それぞれ会社見学やグループワークなどをやりましたね。1日だけとはいえ、会社の大まかな雰囲気はつかめましたよ。それに現時点で他の人がどういうことをやっていて、どのくらいのスキルを持っているのかが分かったので、参加してよかったです。ただ、さすがにエンジニアがどうやって働いているのかとか、詳しいことまでは分からなかったので、もう少し期間が長いものに参加してもよかったかなとも思っています。
一度は大学へ進学するも…
――ここからは、就職活動以前のお話を伺います。小河原さんが本格的にエンジニアを目指そうと思ったのはいつでしたか?
これを話すと長い話になってしまうのですが…。もともとプログラミング自体はずっとやっていて、楽しいとも感じていました。ただ、大学受験で進路を決めるときにはプログラミングを仕事にしたい、とまでは思っていなかったんです。家族が薬剤師や医療に関わる仕事をやっていたことや、自分自身、化学が得意だったこともあって、大学の薬学部へ進学しました。
しかし、大学で学ぶうちに、自分が仕事としてやっていきたいことはこれではないな、ずれているなと気付いたんです。そして、本当にやりたいことはなんだろうと考えて、たどりついたのがプログラミングでした。
――薬学部に一度合格しながら、それをやめて学び直すとは相当に大きな決断だったと思います。専門学校ではどんなことを勉強していたのですか?
ゲーム制作学科で、ゲームを作るためのプログラミングを学んでいました。ただ、ゲームエンジニアになりたかったというよりは、最先端の技術を学べそうだからその学科を選びました。純粋なプログラミング以外にもAIやCGなど、幅広く学べたのでよかったです。
――企業選びでもそうでしたが、何より技術そのものがお好きなんですね。もっとさかのぼって、小河原さんがプログラミングを始めたきっかけ、好きになったきっかけは何だったんでしょうか?
昔からPCや携帯電話などの情報端末に触れることは大好きでしたね。具体的にプログラミングを始めたきっかけというと中学生のころ。当時フィーチャーフォン向けのFlashゲームがはやって、自分もダウンロードして遊んでいたんですが、ふとファイルの拡張子を見て、「このファイルの仕組みが分かれば自分でゲームを作れるんじゃないか」と思ったのがきっかけです。そこからプログラミングを独学で勉強し始めてはまりました。
将来はスペシャリストを目指したい
――そこからこうやって本当にエンジニア職をつかみとるのは、とても素晴らしいことだと思います。小河原さんが将来目指したいエンジニア像はどんなものですか?
さきほども少し言いましたが、エンジニアとしてスペシャリストを目指したいですね。中途半端に仕事ができる人ではなく、本当に技術を極めたいと思っています。それこそ、自分で技術書が書けるレベルまでいけたらいいなと思いますね。
――お休みの日などもプログラミングの勉強をしているのですか?
そうですね。簡単なゲームを作ってみたり、プログラミングを勉強したりすることが多いです。時間があれば勉強会やハッカソンにも参加しています。
――最後に、これから就職活動に臨む学生たちにアドバイスをいただければと思います。改めてご自身の就職活動を振り返ってみて、反省点があれば教えてください。
もともと分かっていたことなのですが、面接が苦手だったので苦労しました。特に就活の序盤は言いたいことがなかなか言えなかったなと。意図がうまく伝えられずもどかしい思いもしました。伝え方が分かったのは就活終盤でしたね。
――逆に、やっておいてよかったなと思うことがあればそれも教えてください。
ポートフォリオの中に、作った作品だけでなく、おまけで旅行記を載せていたことでしょうか。意外にそれの反応がよかったんですよね(笑)。実を言うと、作ったものだけではボリュームが足りなかったので、それを埋めるために入れたつもりだったのですが、プログラミングと関係ないことを載せたことでかえって個性が出て話のネタになりました。アピールできることは積極的に盛り込んだほうがいいと思います。
取材を終えて
ありがとうございました。
お話の端々から、技術が好きでプログラミングが好きだということがにじみ出ていた小河原さん。エンジニア職はまさに天職なのではないでしょうか。
最後に、彼の採用を決めたポイントを企業にも伺ってみました。
「インフラをやってみたいなど難易度が高いことにチャレンジしたいマインドがあるところや、将来リーダー的ポジションでも活躍できそうなお人柄など、高いポテンシャルを感じました。会社としては、大学院卒のようなアカデミックな研究者タイプも必要な一方、小河原さんのように手を動かして自分でサービスを作れるタイプも求めており、彼の採用を決めました」
とのこと。エンジニアを目指すまでに紆余曲折あった小河原さんですが、自分の思いを貫いてスキルを磨き、最終的に企業からの高い評価を勝ち取りました。paiza新卒のサービスや就活勉強会を通じて、彼のような志ある方のお手伝いができたことをうれしく思います。
今後の小河原さんのご活躍とさらなる飛躍を心よりお祈りしております。