企業インタビュー
【イベントレポート】24卒秋の会社説明会イベント
パート1:日本TCS・freeeが登壇
2022年10月、新卒採用サービス「paiza新卒」では注目企業4社の人事・現役エンジニアをお呼びして、24卒学生向けに秋の合同説明会オンラインイベントを開催しました。
この記事では登壇の模様をレポートします。(参加企業:日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ/freee)
1社目:日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ
お話しいただいた方
Nicholas LeFebvre(ニック)さん:新卒部 第一グループ
増井 洋平さん:2020年入社。ソリューションエンジニア
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズの事業概要
150 年前に発足した、世界有数のコングロマリット「タタ・グループ」。そのグループ会社である「タタ・コンサルタンシー・サービシズ(以下、TCS)」は、元々インドの最大ITサービスの企業で、業界ランキングではTOP3に入るグローバル企業です。
「日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(以下、日本TCS)は、TCSと三菱商事との合弁会社として生まれました。現在、約3,000名の社員がおり、約3分1の社員が外国籍メンバーです。」(ニックさん)
「この『グローバリゼーション』というキーワードにフォーカスしたいのですが、これは日本からグローバルに対して何かをするのではなく、その逆のパターンがほとんどです。世界中のテクノロジー・リソースを活かして、それを日本のお客様に届けたいという思いです。」(ニックさん)
ビジョンのとおり多岐にわたるサービスで様々な業界に対応しており、入社後は色々な経験ができそうです。
日本TCSの強み
日本TCSの強みは、日本側にいるチームと海外側にいるチームが一緒に連携して進める「ハイブリッドモデル」にあります。
「やはり文化の違いとか、そこからくる課題などがあったりするので、日本の中でこれを推進する企業は少ないです。でもプロジェクト管理だったり、文化の違いの理解を通して、そういった壁を乗り越えると、強いモデルになります。日本の少子高齢化社会の影響による人員確保の面においても。」(ニックさん)
グローバル企業ならではの強みです。現在は、ハイブリッドの形で進めるプロジェクトと、日本のリソースだけで進めるプロジェクトと半々くらいの割合だそうです。
日本TCSのエンジニアの働き方
増井さんは、DTS(デジタルトランスフォーメーションサービシズ)ユニットのAnalytics&Insightに所属するソリューションエンジニア。現在は、保険業界のクラウド移行による業務の効率化や、業務システムを改善していくプロジェクトをご担当されています。
「インドと日本のハイブリッド企業であることに魅力を感じて入社をしました。インドは競争力が高くなってきている国というのもあり、そこが魅力的でした。」(増井さん)
増井さんの顧客企業は世界展開しているので、ハイブリッドプロジェクトにあたります。
「私が今いるところはオンサイトの開発プロジェクトで、開発業務とマネジメント両方をやっています。役割としてはお客様のヒアリング、対面での折衝であったり、あとは手を動かして設計・開発をしたり、他のメンバーのマネジメントをおこなったりしています。」(増井さん)
国内・海外が連携するハイブリッドプロジェクトならではのやりがいがあるそうです。
「国内外のデータ・拠点データがたくさんあるので、そういった複雑な、一律になっていないデータをいかにして統合していくか、集約していくかを検討して、実際にそのソリューションというものが機能だったり、サービスという形になって、リリースしたときは、やはり達成感を非常に感じられます。」(増井さん)
基本はフルリモートワーク
現在、増井さんはプロジェクト業務で出社することはほとんどないそうです。
「私はプロジェクトの兼ね合いでフルリモートワークです。出社もたまにするのですが基本的には在宅になります。1日のスケジュールですが、午前中はマネジメント業務で、プロジェクト全体のメンバーとミーティングやスケジュールを調整したり、業務を割り振ったりします。
午後からは、日によってお客様とミーティングをしたり、その中での要望や課題の解決策を検討したりします。後は、メインは設計・開発や運用保守になるので、そういった業務をおこなっています。大体19時くらいには業務を終了します。」(増井さん)
出社がないことでの働きやすさを感じており、メンバーとの繋がりもデジタルに慣れてきているので、良好だといいます。
「社員の7〜8割は、基本的に在宅ワークになります。パソコンを通してする仕事なので、在宅でも幅広くできますが、多少は人との関係性とかチームワークの部分で難しいところもあるので、今後の働き方について何が理想の姿かを検討はしています。」(ニックさん)
英語に関して
『ハイブリッドモデル』ということで、やはり気になるのが英語力ですが、かならずしも業務で使うとは限らないとのこと。
「普段、今の私の業務では使わないです。オンサイト側の開発部隊にいますので、基本的にはコミュニケーションをとるというよりも、そのシステムに関する要件が英語でまとめられてたりするので、そういうのを読んだりする方が多いです。
ただ私のユニットの中にはやはりエクスパック(インドからの出向社員)の方がたくさんいるので、ユニットの中でコミュニケーションを取るというタイミングでは英語でやり取りすることはありますね。」(増井さん)
コミュニケーションは所属するチーム・業務によって異なるようですが、書類や社内のeラーニングのコンテンツでグローバルのコンテンツを使う場合は、英語が必要になってくることもあるそうです。
「もともと日常会話はできたかできなかったぐらいじゃないですかね。そんな自信を持って英語ができるという感じではなかったです。むしろ不安いっぱいで入社しました。」(増井さん)
「一応必須条件は設けていないですが、入社時点で730点ぐらいを目指していただきたいと思っています。もちろん、ある程度ITスキルがあれば、英語が少し不安でもカバーできる環境だと思います。感覚としては、調べながらでも大丈夫なので、そうやって英語でコミュニケーションをとっていけるレベルであれば大丈夫かなと思います。」(ニックさん)
日本TCSに向いている人
「やる気があって柔軟な方がいいと思います。インドと日本はもちろん、インドだけでなく、諸外国籍の方が結構いるんですね。なのでいろんな文化がミックスされてきており、それが本当に加速してきているのは肌で感じています。
そういった中でやはり、文化の差でちょっとイメージが違うとかのギャップは生まれるんですが、そういったところに柔軟に対応できるような方はかなり向いているんじゃないかなと思います。」(増井さん)
「例えば、同じ「お寿司」でもアメリカ人と日本人では想像するものが違ったりします。それがITプロジェクトレベルになると、相当です。その人がどんな背景でやってきたのかというところがわかれば、そういったコミュニケーションギャップはどんどん埋めていけますが、やはりかなり柔軟性が求められるところかと思います。」(ニックさん)
paizaからみた日本タタ・コンサルタンシー・サービシズの魅力
・世界中のテクノロジー・リソースを活かして、さまざまな業界の仕事ができる。
・日本と海外のチームが一緒に連携した「ハイブリッドモデル」で世界と日本の知見を合わせたソリューションを顧客に提供できる。
・配属チームによっては英語力が鍛えられる。
2社目: freee株式会社
お話しいただいた方
芳田さん:人事・採用担当
德永さん:2022年入社。PSIRT所属エンジニア。paiza経由でfreeeに入社
石井さん:2023年入社予定。freee申告にてインターン中。paiza経由でfreeeに入社
freeeの事業概要
freee株式会社は法人や個人事業者向けに「freee会計」や「freee人事労務」、「freee申告」などのサービスを提供しています。
「freeeの存在意義、使命は『スモールビジネスを世界の主役に』です。スモールビジネスというのは、フリーランスや個人事業主の方から1,000名前後ぐらいの企業様を指します。」(芳田さん)
スモールビジネスをしている方にとって、仕事は『自己表現』のひとつです。その夢だった、「チャレンジしたいこと」をする方々をしっかりとサポートしたいという思いでサービス提供をしているそうです。
「freeeを使えば、簡単に付帯業務、バックオフィス業務を終わらせることができるので、自分がやりたいことに集中できます。そういった本業ではない業務をfreeeがサポートできればと思っています。要は経営やビジネスを頑張られてる方の付帯業務すべて、経営のすべてを私達が担っていくというのが私達が見据えている世界です。」(芳田さん)
技術に関しても、目的志向、ユーザーを意識しながら最新技術を導入しているとのこと。
「技術選定もエンジニアがしっかりと現場主導で選定しています。開発体制も、基本的に企画の部分からしっかりとエンジニアも携わって、みんなで一緒に自社のサービスを育てていくという考え方をしています。また、いかにユーザーの声を早く拾って改修・改善に反映させるかが大事なため、アジャイル開発を採用しています。」(芳田さん)
freeeのエンジニアはどんな人たち?
パネルトーク形式で若手エンジニアの方が登場。あだ名で呼び合う文化とのことで、フラットな関係性や社内の和気あいあいとした雰囲気が伝わる内容でした。
德永さんは4月に入社されたばかりの新卒エンジニア。大学では情報系ではなく、理学研究科で隕石を研究されていたそうです。
「学生時代は趣味でいろいろ個人開発を行ってました。欲しいアプリケーションを探して、ないなら自分で作ろうという感じで。iOSアプリを作ったり、パソコンでWebで操作できるアプリを作ったりしていました。」(德永さん)
石井さんは情報系の研究室に所属する現役の学生で、現在は『freee申告』のチームでインターン生として働いているそうです。
「freeeのサマーインターンに参加して事業内容を調べていたとき、『スモールビジネスを、世界の主役に。』というミッションのもと、中小企業のバックオフィスの効率化をしているところが刺さりました。たまたま実家が町工場をやっていて、経理が大変だとかよく言ってるのを見ていたので、これができたら人の役に立てるということが直接的に感じられたんです。
また、実際にサマーインターンに参加してみたら、すごく優秀な人がたくさんいて、こういう人たちに囲まれていたら、このひとたちから吸収したり、自分もモチベートされて勉強したりして成長できるんじゃないかという期待があってfreeeを選びました。」(石井さん)
德永さんも大学時代にサークルで非効率な運営に苦労したことがきっかけでfreeeの事業内容を知り、そのおもしろさに惹かれて選んだそうです。 おふたりとも、自身の経験からfreeeの事業にとても共感して入社されたことがわかります。
freeeでの仕事の面白さ
入社して一番伸び盛りの時期に一番伸びる場所に行きたくて、希望して現在の部署に配属されたという德永さん。
「所属しているPSIRTというセキュリティの部門は、一般的なPSIRTと違い、freeeのセキュリティ関係全般、プロダクトのセキュリティ関係全般を扱っています。そのため、この部署にいるとあらゆることを学ばないといけない。
プロダクトに対して攻撃してくる人たちは、あらゆる手段を使って、あらゆる部分に対して攻撃を仕掛けてくるので、全部を知る必要があります。これは大変に見えるんですけど、それをひとつひとつ学んでいけるという、自分が成長できることでもあるので、私はすごくおもしろいと思っています。」(德永さん)
石井さんは、インターンという立場でのおもしろさがあるとのこと。
「ちょっとしたものを直そうと思っても、思ったより結構深くまで潜っていかないといけなかったり、意外と何か別のモジュールに入っていっちゃったりとかして、大きいからこその見通しづらさみたいなのが逆に新鮮で、すごくおもしろいと思いました。
実装とかを見ていくと、何かそういう歴史があったのかみたいな、宝探しというか。本当に新しいことを知るだけでなく、そういったところも今は楽しくなっています。」(石井さん)
おふたりともとてもチャレンジングな環境ですが、フォロー体制は整っているとのこと。
「freeeでは1on1文化があって、一対一で向き合ってちゃんと話します。どなたでも週に1〜3回ぐらいはあるんじゃないかなと思います。何かあったときにはしっかり相談できるみたいなところはありますね。」(芳田さん)
就活におけるアドバイス
就活はあまり苦労しなかったというおふたりですが、最後にご自身の経験をふまえてアドバイスしてくださいました。
「就活中はみんな『いいとこ行くぞ』みたいな雰囲気が結構あるので、そういったことに振り回されずに、ちゃんと自分が何をしたいのか、1回立ち止まって考えるのは意外と大事なんじゃないかなと思います。勢いで入社して後悔しましたということが起きないように。」(石井さん)
「自分がやりたいことを、見つめておくのは大事だと思います。多分面接ではそういう話はよく出ると思うので、そこでちゃんと話せる人は多分、人物面の評価は高いと思います。」(德永さん)
paizaからみたfreeeの魅力
・配属や先輩後輩の関係に左右されず、フラットな立場で業務に関わることができる。
・現場のエンジニアが技術選定をおこなったり、企画の部分も携わるなど、全員でサービスを育てていくという一体感を持ちながら働くことができる。
・積極的に最新技術を導入しているので、常に新しい技術に触れられる。
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