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技術以外で失敗しないための面接対策リファレンス

Part4-4もったいないお見送りを減らすための人物力対策!

もったいないお見送りを減らすための人物力対策!
よくある転職ご相談
面接で「柔軟性がない」と言われてしまいます。
何が悪いのでしょうか?

エンジニアが人物面で意識すべき4つのポイント

「技術者は技術力で勝負すべき」という気持ちはわかりますが、面接では外見や態度なども「この人は社会人としてちゃんとしているか?」「採用しても大丈夫か?」という判定基準となります。技術力で勝負するためにも、基本的な人物面でもったいない減点をされてしまわないよう、4つのポイントを確認しましょう。

ポイント1柔軟性、吸収力
求人の募集内容にぴったり当てはまる応募者というのは、それほど多くありません。面接官目線で考えると、「この人はA分野の業務経験は足りないが、B分野のスキルは優れているな」といった応募者がほとんどです。この場合、足りない部分を補える「柔軟性」や「吸収力」があるかどうかが重視されます。エンジニアの仕事を続けていくにあたって非常に重要な柔軟性や吸収力について、面接官がどんな考えで応募者を見ているかを知ったうえで対策しましょう。
【こんな人は要注意!】
  • ✔ 自分の意見を主張することが多い人
  • ✔ 否定的な考えから考え始める人
  • ✔ 面接の想定問答を暗記している真面目な人
傾向1
自分の意見を主張することが多い人
NG理由
自分の意見が周囲と対立したり、指摘を受けたりした時に、素直に受け入れることができていますか。もちろん明らかに周りの人が間違っている場合は、説得して理解してもらう必要もあるかと思います。ただ、「自分が絶対に正しいので、違う意見は受け入れない」「自分の意見を押し通したい」という考えがあると、「柔軟性のない人なんだな」と思われてしまいます。

他人の意見も一度は受け入れ、整理して考えましょう

自分と異なる意見を言われても、「それは間違っている」「その案にはこんなデメリットがあるからダメだ」と頭ごなしに否定してはいけません。相手の考えと自分の考えは、それぞれどこが正しくてどこが間違っているのか、どんなメリットとデメリットがあるのか、冷静に整理して考える癖をつけましょう。自分の意見を押し通そうとするのではなく、相手の指摘も理解したうえで、改めて自分の考えをまとめることが重要なのです。普段から意識していないと、面接の場で何らかの指摘を受けた時に「自分の考えが正しいので改めるつもりはない」という態度が出てしまうので、注意しましょう。
傾向2
何でも否定から入ってしまう人
NG理由
物事を否定的に考える人は、「新しい情報や事例を吸収できない人」と思われがちです。面接官から提案や指摘を受けても「いや、それは違うので…」と否定から始めてしまうと「自分の考えを曲げない柔軟性のない人」「周囲の意見を取り入れようとしない人」という印象になってしまいます。

否定語から話し始めるのはやめましょう

何か指摘を受けたとしても、「でも」「いや」「しかし」「だって」といった否定的な言葉で話し始めるのはやめてください。かわりに「なるほど」「そうですね」といった肯定的な言葉で、一旦相手の意見を受け入れる態度を見せましょう。「他人の主張も冷静に受け入れられる人なんだな」という印象になります。一呼吸置いて考えを整理するのもよいですね。自分と異なる意見にすぐ反論や否定をしたくなる人は、ぐっとこらえて、ゆっくり返答することを意識してください。
傾向3
面接の想定問答を暗記している真面目な人
NG理由
事前に予想される質問の回答を用意しておくのはよいことですが、それが逆に失敗を招いてしまうケースもあります。とにかく準備してきた内容を話すことを重視しすぎると、面接官の質問からズレた回答になってしまうこともあります。そうすると「こちらの質問を聞いていないのかな」「融通がきかない人だな」という印象になってしまいます。

面接対策とは「想定問答」ではなく「軸」を作ること

面接官は、「あらかじめ用意された回答」が知りたいのではありません。面接を通して「あなたの軸」が知りたいのです。事前に暗記された文章や、当たり障りのない模範的な回答ばかりを返されても、あなたの軸が見えないので、面接官の印象には残りません。逆に、あなたの中で「何ができるのか」「何がしたいのか」「なぜこの企業に応募したのか」といった軸がはっきりしていれば、どんな質問が来てもそれほど回答に困ることはないはずです。面接対策とは、「完璧に見える模範解答を準備しておくこと」ではありません。必要なのは、企業が知りたい「あなたの軸」を整理しておくことです。準備した回答を一言一句覚えるよりも、「何ができるのか」「何がしたいのか」「なぜこの企業に応募したのか」といった軸を明確にできるよう考えておいたほうがよいでしょう。
ポイント2誠実さ、真面目さ
採用面接では、面接官に「一緒に働きたい人」と思ってもらええなければ通過はできません。「不誠実な人だ」という印象が残れば「一緒に働きたい」とは思ってもらえませんので、最低限のマナーは意識して面接に臨みましょう。
【こんな人は要注意!】
  • ✔ 相手の目を見て話すのが苦手な人
  • ✔ あいさつや笑顔がない人
  • ✔ 言葉遣いがラフな人
傾向1
相手の目を見て話すのが苦手な人
NG理由
目を見て話せないと、「何かやましいことがあるのでは?」という印象になり、「誠実さに欠ける」という判断をされがちです。もともと話すのが苦手な人や、単に緊張しているだけの場合もあるかと思いますが、面接で目を見て話せないと、「不誠実に見えて、話していて不安になる」と思われがちです。

できる限り相手の目を見て話せるようになりましょう

普段から話すのが苦手な人が、いきなり本番で面接官の目を見て話すのは難しいでしょう。できれば面接の日までに、人の目を見ながら話す訓練しておきましょう。目を見て話すと言っても、ずっと目を離さずにいる必要はありません。まずは話の区切りや、相手から質問されたタイミングで視線を合わせられるようにしましょう。どうしても目を見て話すのが苦手な人は、せめて背筋を伸ばし、顔をあげて、相手のおでこや鼻先などを見るようにしましょう。
傾向2
あいさつや笑顔がない人
NG理由
人の印象は、第一印象で決まります。例えば、ほとんどの面接官は入室時にあいさつをしてきますよね。ここであいさつを返さない、もしくは声が小さくて相手に伝わらないようでは、相手にとって「誠実でなく、不真面目な」印象になってしまいます。

あいさつをされたら、こちらもあいさつを返しましょう

相手にあいさつをされたら、必ずあいさつを返しましょう。もちろん自分から先にあいさつをするのもよいでしょう。ただ、相手がすぐに話し出そうとしている場合や、ひんぱんにあいさつしない文化の企業もあるため、話すのが苦手な人は「相手にあいさつをされたら必ず返す」と心がけておくのがよいかと思います。また、最初だけでなく、面接官が会社の説明を始めるときには「よろしくお願いします」、自分が話す時には改めて「本日はお時間をいただきましてありがとうございます」などといった定型文をはさむようにしたほうがよいでしょう。

できる限り笑顔を交えて話しましょう

自分のやりたいことや将来の目標を話しているのに暗い顔をしていると、「本当にやりたいのかな」と思われてしまいます。特にやりたいことや長所など、明るい話題を話すときは笑顔を交えて話すことで、印象をよくすることができます。面接では、話の内容も重要ですが、それ以外の視覚から伝わる印象も同じくらい重要です。できるだけ笑顔で話す練習をしておきましょう。
傾向3
言葉遣いがラフな人
NG理由
面接官の話を聞いているときや、会話が盛り上がったときに、つい「まじっすか」「やばい」などとラフな言葉遣いになったり、敬語が崩れたりしていませんか。ラフな言葉遣いをすると、一見相手との距離が縮まったように思えるかもしれませんが、相手は面接官です。そのような言葉遣いや話し方をしていると、「誠実さ」や「真面目さ」からは程遠い印象になってしまいます。面接の場では、お互いのことを深く知っているわけではないのですから、敬意を持って節度のある言葉遣いをしないと「社会人として基本的なマナーがなっていない不誠実な人」と思われてしまいます。

面接で必要なのはビジネス会話ですから、丁寧な言葉を使いましょう

面接は、自分を売り込む「ビジネスの場」だと思ってください。普段あまりビジネス会話をしていない人も、敬語・丁寧語を意識しましょう。もしうっかりラフな言葉遣いをしてしまった場合も、素直に「不適切な言葉遣いをしてしまい、失礼いたしました」と訂正できれば、問題ありません。
ポイント3忍耐力、ストレス耐性、自己開示能力
企業は応募者のことを「採用したらこの会社で長く働いてくれるだろうか」という視点でも見ています。定着性やストレス耐性はどこで判断されているかを知り、対策しておきましょう。
【こんな人は要注意!】
  • ✔ 転職経験が多い人
  • ✔ 転職理由が「やりたいことができないから」だけの人
傾向1
転職経験が多い人
NG理由
複数の転職経験がある人は、環境や条件面を理由に転職を重ねている場合が多いかと思います。たとえ転職回数が多くても、「キャリア構築に必要な転職だったんだな」と面接官が納得できる理由づけができていれば、問題はありません。しかし、客観的に見て納得感のある理由がなければ、「少し嫌なことがあったらすぐに辞めてしまう人なんだな」と認識されてしまいます。

過去の転職理由はポジティブな内容にしぼり、素直に反省の意を伝えましょう

何度も転職してきた経験は変えられませんが、過去の転職理由はポジティブな内容であることが重要です。「どの会社も環境が悪かった」などと周りのせいにせず、「キャリア構築のために〜の経験を積む必要があったので転職しました」といった前向きな理由を話しましょう。前向きな内容が思いつかない場合は、「正直言って当時の自分は考えが浅く、軽い気持ちで転職回数を重ねてしまったことを反省しています。今はやりたい仕事が明確になったので、長期的に考えたキャリア構築をしていきたいと思っています」などと、素直に反省していることや、今の自分は考え方が変わっていることを伝えれば、それほど悪い印象にはなりません。
傾向2
転職理由が「やりたいことができないから」だけの人
NG理由
都合が悪いときに「自分ではなく周りに責任がある」と考える、他責傾向がある人に多いケースです。企業は「やりたいことがあるなら、できるように自分から努力する人」を採用したいと考えています。「今の会社ではやりたいことができないから」というだけの転職理由だと、「自分では努力せず、周りのせいにしてすぐ辞めてしまう人」「忍耐力がなく、すぐに諦めてしまう人」と思われてしまいます。

やりたいことを実現するために、自分から働きかけたことを話しましょう

「この技術を導入したいと上司に提案したけど取り合ってもらえなかった」「やりたい分野の開発チームへの異動を希望したけど叶わなかった」というような、「やりたいことを実現するために、自分から会社や周りに働きかけた経験」はありませんか? どんなささいな取り組みでも構いませんので、「自分から起こした行動」と「実現できなかった理由」を思い返してみましょう。この「実現できなかった理由」は、小規模な範囲ではなく、全社的な事業の方向性やビジネスモデルなど、「自分の努力だけではどうにも変えられない部分があったので実現できなかった」という理由だと、さらに納得感が増し、「それは転職するしかないよね」と思ってもらえます。また、企業によっては「あなたのやりたいことはビジネスとしての価値があるの?」と突っ込まれてしまうケースもあります。やりたいことがあったとしても、利益につながらなければ会社として実行させるわけにはいけませんよね。やりたいことがある人は、「それがお金になるのか」という視点も忘れないようにしましょう。
ポイント4清潔感、アピアランス
第一印象のほとんどは、視覚から入ってくる情報で決まります。いくら技術力が高い人でも、第一印象が悪いと「あまり一緒に働きたくないな」と思われてしまい、話の内容も深掘りしてもらえなくなったりします。もったいない減点をされてしまわないよう、最低限のポイントは押さえておきましょう。
【こんな人は要注意!】
  • ✔ 「エンジニアは楽な服装でいい」と考えている人
  • ✔ 立ち居振る舞いや言葉遣いに気を使いたくない人
傾向1
「エンジニアは楽な服装でいい」と考えている人
NG理由
もちろん「私服で面接に来てくれて構わない」という企業にスーツで行く必要はありません。ただ、面接の場ですら「楽をしたい」と考えるのは間違いです。採用面接には、技術者ではない人や、役職が上の人が同席することもよくあります。私服でOKな企業でも、最低限「社会人として、うちの社員として問題ないか」という目線では見られます。「身だしなみなんて技術とは関係ない」と自分本位な考えでいると、技術を見てもらう以前の段階で落とされてしまいます。

あなたを採用するのは「企業」であるということを認識しましょう

あなたを採用するのは企業です。エンジニアとして技術はもちろん大切ですが、それ以前に「社会人として、社員として、うちの会社に受け入れても問題ない」と思ってもらうことが大前提です。これをクリアできないと、どんな業界でも、どんな職種でも、採用してもらうことはできません。社会人として周囲からの信頼を得るためには、見た目に気を配ることも最低限のマナーです。

「だらしない」と思われる格好や行動は避けましょう

「だらしない」と思われてしまうポイントはいくつかあります。例えば

  • ・服がしわしわ、髪がボサボサ
  • ・かばんやその中身、靴
  • ・遅刻や忘れ物をする
  • ・汗をだらだら流したままでいる

などは「だらしない人だな」と思われてしまいます。

もちろん、私服でよい企業にまでスーツを着ていくような必要はありません。ただ、「しわしわのTシャツではなく、普段よりきれいな服装を心がける」「前日と家を出る前には持ち物を確認する」「迷っても大丈夫なように少し早めの時間に出る」「汗をふき、息を整えてから訪問する」など、少し意識をするだけで対策できることはたくさんあります。今まで「だらしない」と思われそうな服装や行動をしていなかったか振り返り、今後は意識して変えていきましょう。

傾向2
立ち居振る舞いや言葉遣いに気を使いたくない人
NG理由
見た目に清潔感があっても、言動によって「だらしない」と思われてしまう場合があります。普段から癖になっている人もいるかもしれませんが、面接中に頬杖をついたり、貧乏ゆすりやペン回しをしたり、体が傾いていたりすると、「だらしない人だな」と思われてしまいます。また、言葉遣いにおいても、「です」を「っす」と言ったり、「まじ」「やばい」「すげー」などの言葉を使ったりしていると、「丁寧語も使えない、だらしない人」という印象になってしまいます。

背筋を伸ばし、笑顔で話しましょう

まずは背筋を伸ばして顔を上げ、なるべく笑顔で話すことを心掛けましょう。それだけでも、だらけた姿勢でいるよりは「丁寧に話そう」という意識がわいてくるかと思います。また、立ち居振る舞いもきちんとして見えるようになるので、面接官からの印象もよくなります。これができていれば、たとえ言葉遣いで多少間違えることがあったとしても、悪い印象を持たれることはありません。
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