転職成功者の声 株式会社チームスピリット 山日真紀子さん
子どもとの時間を大切にしながら仕事も第一線で活躍
これからも大好きなエンジニアを続けていきたい
多くの企業で導入される働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を提供する株式会社チームスピリット。多様なワークスタイルに対応し、働き方改革をサポートするシステムとして支持されています。
今回お話を伺ったのは、シニアエンジニアとしてチームを引っ張る山日真紀子さん。プログラミングを愛する仕事人であり、一方では7歳と4歳、2人の女の子の母親でもあります。育児をしながら第一線でエンジニアとしても働き続ける山日さんに、この仕事の魅力、またチームスピリットの特色について、たっぷりお話しいただきました。
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学生時代からプログラミングが大好き
――チームスピリットに入社するまでのご経歴を教えてください。
高専で情報システム工学を、大学〜大学院では環境システム工学を学び、新卒でソフトウェアの会社に就職しました。科学ソリューションの事業で、大気拡散モデルや震源計算の実装など、環境に対するシミュレーションをするソフトの開発を担当。その後、地理情報システムの企業などを経て、2年半ほど前にチームスピリットに入社しました。
――チームスピリットへの転職の決め手となったのは何でしたか?
前職時代にチームスピリットのサービスを使っていて、「なんてよくできているサービスだろう」と、エンジニア目線でも注目していました。また、転職当時、下の子が2歳だったので、時短勤務が可能だった点も決め手になりましたね。リモートワークもできるということだったので、子育てとの両立がしやすいかな、と。実際、子どもが熱を出したときなども、自宅で看病しながら仕事も進めることができますし、とても働きやすいです。同じように時短で働く社員もいるので、気後れしないのもありがたいですね。
――キャリアを伺っていると、これまでの業界とは異なる分野ですが、苦労したことはありませんか?
学生時代からプログラミングが大好きで、コードを書くのも好き。ジャンルが変わっても、プログラムをつくるという点では変わりはないですね。
ただ、これまでの職場より開発チームの規模が大きいので、人数が多いなかで品質を保って実装する、という点は課題です。人数が多いと、どうしてもほかの人が見たときに読めないコードなども出てきやすくなりますから。フレームワークやアーキテクチャを活用して、チームとして可読性を高くすること、品質を担保することを目指しています。
――ご自身の目の前の業務というよりは、シニアエンジニアとして、チームをよりよい方向に導くための悩み、という感じでしょうか。
そうかもしれないですね。ただ、弊社のエンジニアチームには、いいものを作りたいという意欲の高い人ばかりが集まっていますし、技術への関心も強いです。コードを書くだけでなく、設計はどうあるべきか、開発プロセスはどうあるべきか、全体への視点を持って仕事を進めていくメンバーが多く、私自身も非常に刺激を受けながら仕事をしています。
――現在、開発言語やフレームワークは何を使っていらっしゃいますか?
サーバサイドは、JavaをベースにしたSalesforceのApexという言語を使っています。フレームワークは、自分たちで作っていますね。
選考で見ているのは「冒険心」「素直さ」「自律」
――エンジニア採用についてもお話を伺えますか。まず、選考で見ているポイントについて教えてください。
大前提として、エンジニアに限らず重視しているポイントが3つあります。チャレンジをしていく「冒険心」、他者を受容しながら自身の価値観を再構築できる「素直さ」、そして自分で目標や目的を見出しながら自走できるだけの「自律」です。
そのうえで「思い」が強い人だといいですね。「プロダクトをよりよいものにしていきたい」でも「働き方改革に少しでも貢献したい」でもいいと思います。その思いと弊社の方向性が一致している方であれば活躍できるでしょう。あとはやはりエンジニアですので、技術をキャッチアップし、自分で成長し続ける習慣をもっているかも大切だと考えています。
――採用までのフローについてもお聞かせください。
多くの場合、カジュアル面談のあとにプログラミングの課題があり、その後に2回の面接を経て採用となります。
課題は1週間で取り組んでもらうもので、設計書も出してもらうような実践的な内容です。面接ではその課題での提出物なども見ながら、マネジャーや現場のエンジニアが面接官となって実施します。
開発エンジニアもQAエンジニアも課題の内容は違うものの、選考のフローは同じです。
家族との時間も大切にしながら仕事にまい進
――再び山日さんについてのお話を聞かせてください。母親とエンジニアの両立でなかなか時間を取るのも難しいのではないかと想像しますが、実際に新しい技術のキャッチアップなどはどうされていますか?
たしかにあまり時間を費やせていないので、そこは私の課題ですね。最近ようやく自分の時間が持てるようになりましたが、第一子出産後はなかなか勉強にあてる時間がとれなくて…。これまで培ってきた技術で仕事をしてきた部分はありますね。弊社では、Salesforceの技術を常に吸収していかなければならないですし、設計に関する勉強もこれからより意識的に深めていきたいです。
ただ、正直なところ、バタバタしているとはいえ、こうやって仕事ができるのがすごくうれしくて。仕事を通して世の中に影響を与えたり、貢献したりできるというのは、私にとって大きな生きがいのひとつです。それに勉強する時間がないとはいっても、仕事のなかでも吸収できることはあります。私は、仕事を続けてきてよかったな、と思っています。
――子育てと両立するためのポイントやコツなどはありますか?
エンジニアという仕事は、成果が見えやすいですよね。時間ではなく、つくったもので評価をしてもらえる。そういう点では、ライフステージが変わっても続けやすい仕事だと思います。ただ、やはり両立のためには、会社の制度や理解、家族の協力がないと、難しいですね。弊社はフレキシブルな働き方が選択できますし、さらにわが家では夫とも家事育児を分担できているので、メリハリをつけて仕事ができているのかな、と思います。子どもとの時間を大切にしながら、大好きな仕事にまい進していきたいです。
――仕事と、子どもとの時間。どちらも大切にできる環境はすばらしいですね。それでは最後に山日さんの今後の目標を教えてください。
もっと全体を見て、企画をするところや、アーキテクチャを決めるところもやってみたいな、という思いはあります。まずは目の前の業務を着実に進めながら、スキルアップをしていきたいですね。いつかは現CTOのように、アーキテクトとして一流で、業務知識も深いエンジニアになれたらいいな、という野望もあります! 言葉にしていればかなうかな、と宣言してみました(笑)。
――ぜひがんばってください! 今日はありがとうございました!
確かな技術と明るい人柄、子育てと仕事を軽やかに両立する姿から、社内のエンジニアには男性、女性を問わず「山日さんのようになりたい!」とロールモデルとする人も多いそう。チームをまとめ、よりよいものづくりへとリードする山日さん。仕事に対するストイックな姿勢とは裏腹に、やわらかな笑顔が印象的でした。
今回、チームスピリットでお話を伺った石原さんと山日さんは、ともに時短勤務中。子育て真っ最中のお二人ですが、時間や仕事に追われているようすはありません。無理なくしっかり成果を上げられているのは、エンジニアが生き生きと働ける職場環境や企業の風土にも理由がありそうですね。
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