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教育活用事例

paizaラーニングが「第15回 日本e-Learning大賞」で
日本電子出版協会会長賞を受賞!授賞式&講演レポート

さる2018年11月14日から16日にかけて開催された「eラーニングアワード2018フォーラム」にて、paizaの学習サービス「paizaラーニング」が「第15回 日本e-Learning大賞」の日本電子出版協会会長賞を受賞しました!

この記事では、弊社代表が登壇した授賞式・記念講演のようすをお伝えします。また、受賞したpaizaラーニングがどういうサービスか、そして同サービスの今後の展望などについてご紹介いたします。

日本e-Learning大賞とは

「日本e-Learning大賞」とは、企業・学校・自治体などにおけるeラーニングを活用したコンテンツ・サービス・ソリューションの中から、特に優れたものを選出する賞です。教育をテーマにした賞としては、経済産業省、文部科学省、厚生労働省、総務省の4つの大臣賞が付与される大変希少なものとなっています。

第15回となる今回も国内有名企業や大学などから100点以上の参加がありました。

「第15回 日本e-Learning大賞」に参加したコンテンツ・サービスなどの一覧。
数多くの企業や団体がエントリーしました。

その中で、paizaラーニングは日本電子出版協会会長賞を受賞いたしました。

受賞理由:「ブラウザでアクセスするだけでプログラミング学習が始められる」という電子出版手法を取り入れることにより、電子出版の普及に寄与したため

会員の皆様に支えられ、このようなすばらしい賞を受賞できました。本当にありがとうございます。

paizaラーニングとは

paizaラーニングはプログラミング初心者~中級者向けのオンライン動画学習サービスです。

1本3分程度の動画と演習問題を使い、ブラウザのみでプログラミングの学習ができます。2018年12月現在で30講座・850本以上の動画を公開しており、さまざまな開発言語やフレームワークなどについて学べます。

はじめに動画を見て、それとセットになった練習問題を解きながらプログラミングを学ぶ仕組み。自分の好きな時間に好きなペースで学習できるeラーニングコンテンツです。

そのほか、以下のような特徴があります。
1.環境構築が不要、ブラウザがあれば5秒で学習が始められる
2.疑問点はエンジニアに直接質問できるので安心
3.就職に直結した学習内容、スキルアップ後はpaizaを使って就職・転職も可能

会員数は現在約6万人で、個人会員にお使いいただいているほか、企業での研修や大学での演習教材としてもご利用いただいています。

活用事例を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
東京工科大学でプログラミング演習にpaizaを導入 環境構築のトラブルがなくなり学修成果も向上

paizaラーニングについて、もっと詳しく知りたい方はこちらから。

授賞式のようす

「第15回 日本e-Learning大賞」授賞式は11月14日から16日まで開催された「eラーニングアワードフォーラム2018」の中でおこなわれました。

授賞式には、弊社代表である片山が登壇し、日本電子出版協会会長の金原俊氏から表彰状を授与されました。

授賞式のあとには各賞受賞者の方々との集合写真撮影も。

各賞受賞者の皆様、おめでとうございます。

弊社代表による記念講演

授賞式の翌日には「eラーニングアワードフォーラム2018」にて、片山による記念講演も開催されました。

テーマは「プログラミング教育・研修で挫折させないための3つのポイント」。

IT人材は将来大幅に不足するという予測があり、プログラミング教育の充実が求められています。その一方で「プログラミングは難しい、挫折しやすい」というイメージもあるのではないでしょうか。

プログラミング教育が必修化となる2020年度を前に、これらをいかに解決すればいいのか。この講演では特に教育側の方へ向けて、弊社がpaizaラーニングで取り組んだ事例をもとにお話をさせていただきました。ここではそのダイジェスト版をお届けします。


教育側にも学習者側にも挫折をするポイントが存在しています。

教育側:最初の環境構築を一斉にやると、時間がかかってしまったり、人によってトラブルが起きたりしてしまいがち。さらに、プログラミングは個人の適性が大きく出るため、個々の習熟スピードに大きな差が出てしまう。
学習者側:環境構築などで「難しそう」という壁を作りがち。また、俗に言う「おまじない」など、なぜプログラムが動いているのか本質的な理解をするまでに時間がかかり、さらに自分が今どこまでできているのかが見えにくい。

これら双方の挫折のポイントを両方解決し、最終的に学習者に「学びたい」と思わせるためにどういう仕組みを作ればいいか、という観点から作られたのがpaizaラーニングです。

paizaラーニングが目指しているのは「プログラミング学習において、入口のハードルを徹底的に下げる」ことです。具体的には以下の3つのポイントを大切にしています。

・楽しさファーストで学ばせる
環境構築など、ハードルが高い内容をいきなりやらせず、地力がついてきてからやらせるようにしています。そのため、開始時はブラウザだけでプログラミングが実行できる環境を用意。まずはプログラムを書く楽しさを実感してもらうことを優先しています。また、eラーニングという個別指導方式にすることで、個々の習熟スピードの差に関係なく、それぞれのペースで苦がなく学べるようにしています。
・到達度、スキルレベルを可視化する
レッスンは動画だけでなく学習内容を理解しているかを確認する練習問題がセットになっており、しっかり身についているかの確認をしながら学べます。また、paiza内にはプログラミングスキルを測る「スキルチェック」問題もあり、一人ひとりの実力を6段階で評価する仕組みがあります。これらを使い「自分が今どれくらいのスキルが身についていて、全体のどのあたりの実力なのか」が分かるようになっているので、目標を見失わずに学習を続けられるようになっています。
・楽しくプログラミングの「筋トレ」をさせる
プログラミングスキルは反復練習でコードを書き続けることで習熟スピードが速まります。paizaでは、paizaラーニングの豊富な練習問題をはじめ、『コードガールこれくしょん』をはじめとしたプログラミングを使ったゲームコンテンツなど、常にプログラミングに触れられる環境づくりに取り組んでいます。これらのコンテンツでは、自分の書いたコードが正しいかどうかの判定が即時おこなわれるようになっているので、実感を持ちながらトレーニングに励むことができます。

入り口のハードルを徹底的に下げ、まずは楽しさに触れさせることで、学習を自走させるようにする……それこそがプログラミング学習での挫折をなくす最も有効な方法ではないかと考えています。

さらに、paizaでは就職・転職のサービスも運営していますので、

プログラミングを楽しく学ぶ

スキルチェックで自分のスキルを確かめる

スキルを見た企業からスカウトが届いて就職・転職につながる

というステップを踏むことができるようになっています。分かりやすいゴールがあるため、学習者側もモチベーションを保ちながら勉強を進められます。

このように、paizaでは学習・就職・転職のサービスが一体となって、IT人材の育成と彼らのキャリア支援に取り組んでいます。

paizaラーニングについて、詳しく知りたい方はこちらから。

講演には、遠方からの参加者も含めた多数の方にご参加いただきました。講演後には、熱心にご質問される参加者の方もおられました。参加された方々の課題解決に、少しはお役に立てたのではないかと思っております。参加していただいた皆様、ありがとうございました。

講演を終えて

記念講演後、paizaラーニングについて、さらに詳しく片山に聞きました。

――今回は「プログラミング教育・研修で挫折させないための3つのポイント」という講演テーマでしたが、それ以外のことも含めて、paizaラーニングで実現したいこととは何なのでしょうか。

現在、プログラミング学習には「入口と出口の課題」があると考えています。入口の課題は講演で話したように、環境構築など学習初期の挫折による心理的なハードルです。「プログラミングは難しい」と先入観として刷り込まれてしまいがちな問題をどうすればいいか。一方、「出口の課題」とは、ただ漫然とプログラミングを学ぶだけではアウトプットの機会がないため、本当に必要な技術を身につけることができず、実務にもつながらないことです。paizaラーニングでは、これら2つの課題を両方解決できるようにしたいと考えています。

「出口の課題」への対応としては、paizaラーニングでは実務ベースのカリキュラムにこだわり、学習した人が自然にエンジニアへの就職・転職とステップアップできるように考えて作っています。動画を見るだけでなく、プログラミング問題を数多く解いたり、実際にWebサービス構築をしてみたりなどの実践的なコンテンツを提供しています。

――あくまで、学習の先を見据えていると。

弊社は「エンジニアを支援するサービスを創りたい」との思いから出発しました。転職支援サービスからスタートしましたが、学習事業で創業する案もあったんです。最終的に学習をあとにした理由は、転職支援事業で得るノウハウを投入して作ったほうがよりいい教材にできるのではないかという判断からです。もともと学習から転職・就職までを一気通貫できるサービスを目標としてやっています。

日本は2009年を境に人口減少フェーズに転じており、2030年にはIT人材が79万人不足するという予測もあります。人口が減少し国としての力も衰えていくなか、AIやIoT、ビッグデータといった今後の成長エンジンを担うITエンジニアに人をシフトさせていかないと日本は国として立ち行かなくなるのではないかという危機感を持っています。エンジニア特化のサービスを提供している企業として、ポテンシャルのある方を一人でも多くその仕事に導きたいと思っています。

――今後のpaizaラーニングの展望を教えてください。

ここにきて、東京工科大学をはじめとしてさまざまな教育機関でプログラミング教育の教材としてご利用いただいています。従来の一斉に教える授業では、内容についていけない学生もいれば、理解が速くもっと先に進みたい学生もいます。paizaラーニングのオンライン個別学習はそれと補完関係にあります。ご利用いただくことで学力の向上も認められました。今後も彼らと連携しながら、多くの方に使ってもらうためのネットワークを築いていきたいですね。

さらに、2019年1月には、企業の研修サービス「paizaラーニング for TEAM」の提供を開始します。個人向けと異なり、複数のアカウントを企業側で一元管理したり、各社員の学習状況を一覧で把握したりできるようになります。また、「-for TEAM」ではpaizaの転職機能は使えないようになっていますので、「学習されてそのまま転職されるのでは」といった不安もありません。こちらもすでに多くの企業からお声がけいただいていて、企業での研修でも幅広くご利用いただけるようにしていきたいと考えています。

終わりに

このたびはこのような賞をいただくことができました。いつもpaizaラーニングをご利用いただいている会員の皆様、そして「日本e-Learning大賞」の関係者の皆様、誠にありがとうございました。

弊社では今後もこの賞に恥じないよう、サービス作りに励んでまいります。会員の皆様には、引き続きプログラミング学習でお使いいただけましたら幸いです。

また、今後は教育機関や企業との連携も密にしながら、paizaラーニングを通じて日本のIT人材の育成に貢献できるよう努力してまいります。

これからもプログラミング学習サービス「paizaラーニング」をよろしくお願いいたします。

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