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教育活用事例

株式会社クリプテック運営のプログラミングスクールで
paizaのクラウドIDE「PaizaCloud」を活用

大学生向けオンラインプログラミングスクール「クリプテックアカデミア」を運営する株式会社クリプテックでは、受講生の学習用の開発環境として「PaizaCloud」をご利用いただいています。この記事では、クラウド型開発環境を採り入れた経緯や狙い、さらにその中でPaizaCloudを選んだ理由などについて、同社代表取締役の高城晃一さんにお話を聞きました。

株式会社クリプテック代表取締役の高城晃一さん。
同社のプログラミングスクール「クリプテックアカデミア」ではPaizaCloudを利用しています。

なぜプログラミング教育でクラウドIDEを導入したのか

クリプテックアカデミアは2018年4月に始まったプログラミングスクールです。大学生限定・マンツーマン型のオンラインスクールとして、就職活動でエンジニアを目指している人や、フリーランスのエンジニアを目標にしている人などを中心に、順調に受講者を伸ばしています。オンラインの特徴を生かし、生徒は北海道から九州まで日本全国にいて、日々腕を磨いています。

同スクールでは、生徒の学習にクラウド型開発環境のPaizaCloudをご利用いただいています。従来のプログラミング学習では、最初に各自のPCに開発環境を構築し、それを使って勉強する方法が主流でした。しかし、それをせずにクラウドIDEを採用したのにはどんな理由があったのでしょうか。

高城さん(以下、同)「クリプテックアカデミアでは、最初に環境構築を教えるということはしていません。やるのはカリキュラムの終盤にしています。というのも、プログラミング学習で環境構築はとてもつまずきやすいポイントですし、初学者には何をやっているのか分かりづらいんです。指示された通りに意味の分からないコマンドを打たされて環境構築ができたとしても、何をしたからできたのか理解するのが難しいですし、失敗しても何がダメなのかも分からない。そうやって最初に挫折してしまうパターンが多いんですよ。

われわれの考えとして、とりあえずコードを書き、いろいろ動かしてみて、その楽しさを知ってほしいと思っています。自分自身、学び始めのころは文字や背景の色を変えられただけでもうれしかったんですよね。生徒にもそういう経験を少しでも早くしてもらいたい。そのためには、最初に環境構築でつまずくのはもったいないと思うんです」

PaizaCloudは導入が簡単で要望への対応も速い

まずは生徒にプログラミングの面白さを知ってほしいとの思いで採用したクラウドIDE。とはいえ、海外を含めると世界には数多くのクラウドIDEがあります。その中でPaizaCloudを採用した理由とは?

「最初はいくつかのクラウドIDEを検討していました。最終的にPaizaCloudにした決め手は支払い方法を柔軟に対応してもらえたからです。一般的にクラウドIDEのサービスでは、生徒各自にサービスを契約してもらう必要があります。さらにクレジットカード必須の場合が多いんですよね。われわれのスクールは大学生向けなので、クレジットカードを持っていない受講希望者がたくさんいました。それでどうしようかなと悩んでいるときにPaizaCloudを見つけたんです。paizaさんに支払い方法について相談してみたところ、スクール側でまとめて生徒数分のアカウントを購入できるように対応していただきました。

さらに、国内のサービスということで使いやすそうだったのと複数人で同時編集ができる点もプラスでしたね。いざ使ってみると導入も非常に簡単でしたし、採用してよかったなと思います」

PaizaCloudを使ってみての感想も伺いました。

「PaizaCloudは簡単に利用開始できるので、生徒も迷うことなく使えています。あとはこちらから意見や要望を送ったときの対応がとても速いのもありがたいです。こんなにすぐ本番に反映してくれるんだなと思うこともありました。サービスが日々改善していくのが目に見えてわかるのでとても好印象です」

受講する大学生は将来フリーランスのエンジニアを目指す人が多いといいます。
「今の若い人の傾向として、お金よりも時間と場所の自由を求める人が多いですね。
それもあって、フリーランスのイメージが強いエンジニアを目指す人も増えているように感じます」

3カ月で1つのサービスを作れるまでにスキルアップ

実際に、同スクールではPaizaCloudを使ってどのように学習を進めているのでしょうか。

「学習は『レッスン』と呼んでいるテレビ会議方式の授業を中心にして進めます。レッスン自体は週1時間ですが、生徒はチャットを使っていつでもプログラミング周りの質問を講師にすることができます。PaizaCloudの環境は各生徒とその担当講師で共有されていて、どちらからも編集が可能なので、レッスンでもチャットでも、それを使って疑問を解消していきます。講師は最初から答えを教えることはあまりなく、『こういうキーワードでWeb検索してみては?』『こういうアプローチをしてみては?』などのヒントを与える場合が多いです。実際にエンジニアになった場合、疑問点は自分で調べる必要がありますし、その癖をつけてもらいたいと考えています。

カリキュラム全体の流れは、最も人気のある3カ月コースを例にとると、前半の1カ月半は、PaizaCloudと教材を使ってプログラミングやその周辺知識を学んでもらいます。環境構築について知識がない未経験者や初心者は必ずPaizaCloudを使って学習を進めるようにしています。後半では、前半で学んだものを使って、実際に各生徒が独自のサービスを作ります。作るものは自由で、こちらから指定はしません。最初から作りたいものがある人にはそれを作ってもらいますし、そうでない人は趣味や好きなものなどを聞いて、何を作るか生徒と講師が一緒に考えていきます。このときにローカルに環境構築をしてサービスを作る人もいれば、引き続きPaizaCloud上で開発する人もいます。環境構築について学ぶのも後半に入ってからです」

3カ月で1つのサービスを作るかなり実践的な内容。生徒からの評判も上々の同スクールですが、一方でまだまだ課題もあるそう。

「スクール開始から半年以上がたち、だんだんと卒業生が増えてきました。卒業後の生徒の悩みがいろいろ見えてきたので、今後はそれを解決する仕組みを整えたいと考えています。これまでにもインターンの紹介などはしてきましたが、これからは彼らが案件を請けて、お金をもらえるようになるまでの手助けもしていきたいですね。初めて仕事を請けるときは不安もありますから、そのあたりをスクールがサポートしてあげられるようにしたいです。特に、現状はフリーランス志望の生徒が多いので、仕事周りは早く整備しないといけないなと思います」

学生の集客で大きな役割を果たしているのがTwitter。
「プログラミングを学ぶ人の支援や彼らのための情報共有などをするアカウントを運用しています。
このアカウント経由で本格的に学びたいという方からのお問い合わせをいただくことが多いですね」

プログラミングを学べば人生の選択肢が増える

最後に、高城さんにクリプテックアカデミアの展望と、学生へのメッセージをお聞きしました。

「もちろん事業としてスクールの規模を大きくしていきたいとは考えていますが、現状は急拡大を狙ってはいません。というのも、講師の質は絶対に担保していきたいからです。質を落とさずに着実に大きくしていけたらと思っています。

われわれは、プログラミングを学びたいと思っている人にその機会を届けたい、少しでもお手伝いをしたいという思いでこのスクールを始めました。プログラミングって、それを知ることで人生の選択肢を増やすことができるものだと思うんです。フリーランスのエンジニアを目指すのももちろん選択肢の一つですし、逆にプログラミングを勉強したからといって、必ずしもエンジニアになる必要はありません。たとえエンジニアにならなくても、プログラミングは今後ますます必要になっていくので、それを知っていることで選択肢が増える場面はきっとあるはずです。もし興味があるなら、大学生という時間がある期間を使って勉強してみてほしいと思います。

クリプテックアカデミアでは、受講を希望する人や興味を抱いている人に、必ず受講前にカウンセリングの時間を作ってお話を聞いています。そこでプログラミングを学んで何をしたいのか、目的・目標をお聞きしたうえで、このスクールでできることをお話しし、それぞれの目的に合わせたカリキュラムをご提案するようにしています。少しでもプログラミングに興味がある、学ぼうという思いを持っている人がいましたら、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。お待ちしています」

最後に、実際に生徒が制作したサービスを見せていただきました。
こちらは「コンビニで売っている食材にひと手間加えた料理を紹介するサービス」。
まったくの未経験でも3カ月でこれくらいのサービスが作れるようになるそうです。

■PaizaCloudについて
PaizaCloud」とは、クラウド型の開発環境です。初の日本語完全対応のオンラインIDE(統合開発環境)で、面倒な環境構築の作業は必要なく、ブラウザを開くだけですぐに開発ができます。LAMP、Ruby on Rails、JSP、Django、Laravelなどベーシックな開発環境も設定済み。Linux のシェルを使うこともできますので、より自由に開発環境を構築することも可能です。また、PCに依存しないクラウド開発環境のため、自宅でも職場でも学校でも同じ環境で開発ができます。サービスを作りたい方だけでなく、学習や研修などにも適しています。

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