問題にチャレンジして、ユーザー同士で解答を教え合ったり、コードを公開してみよう!
n 人の生徒が受けた、10^9 点満点のテストの採点結果 A_1, A_2, ..., A_n があります。あなたは合格点を自由に設定することができます。合格点が k 点のとき、k 点以上を取った生徒が合格で、k 点未満を取った生徒が不合格です。
q 個の整数 k_1, k_2, ..., k_q が与えられます。各 k_i について、合格点が k_i のときに合格する生徒の人数を答えてください。
なお、n, q の最大値はいずれも 200,000 です。
制約を見ると、生徒の人数 n は最大で 200,000 人で、与えられる合格点の候補 k の数は 200,000 です。k が与えられるたびに生徒ひとりひとりの点数を確認し、合格者数を求めるアプローチで解こうとすると、最悪で 200,000 * 200,000 回処理をする必要があり、これでは実行時間制限に間に合いません。
二分探索は、このような問題にも適用することができます。具体的には、単調性のある列の境界を求める状況に適用することができます。
以降では、簡単のために 0 始まりの添字で記述します。A_0, A_1, ..., A_{n-1} をソートします。すると、A_x >= k ならば、y >= x を満たすすべての y について A_y >= k であることから、A_i >= k を満たすような i の最小値 min_i
がわかれば、合格者数の人数は n - min_i
で求めることができます。ただし、A_i >= k を満たすような i がひとつも存在しない場合は、min_i を n とします。
min_i
は、以下のようにして求めることができます。
/**
A_i >= k を満たす最小の i を返す
A_i >= k を満たす i が存在しない場合は n を返す
*/
binary_search(A : 数列, n : 数列のサイズ, k : 基準)
// 探索範囲 [left, right]
left = 0
right = n
// 探索範囲を狭めていく
while left < right
// 探索範囲の中央
mid = (left + right) / 2
if a[mid] < k then
// a[0] ~ a[mid] は k 未満なので調べる必要が無い
left = mid+1
else
right = mid
return right
紙に長さ10程度のソートされた数列を書き、適当な値 k に対して binary_search がどのように動作するかを追ってみることをおすすめします。
n
A_1 A_2 ... A_n
q
k_1
k_2
...
k_q
1行目に、生徒の人数 n が与えられます。
2行目に、採点結果 A_i が半角スペース区切りで与えられます。
3行目に、合格点の候補数 q が与えられます。
続く q 行のうち i (1 ≦ i ≦ q) 行目に、合格点の候補 k_i が与えられます。
q 行出力してください。i 行目 (1 ≦ i ≦ q) には、合格点を k_i としたときに合格する生徒の数を出力してください。
また、末尾に改行を入れ、余計な文字、空行を含んではいけません。
すべてのテストケースにおいて、以下の条件をみたします。
・ 入力はすべて整数
・ 1 ≦ n ≦ 200,000
・ 0 ≦ A_i ≦ 10^9 (1 ≦ i ≦ n)
・ 1 ≦ q ≦ 200,000
・ 0 ≦ k_i ≦ 10^9 (1 ≦ i ≦ q)
10
45 62 11 81 75 90 13 2 97 32
5
90
75
50
1
63
2
4
5
10
4