1 枚の写真を瞬時に 3 次元 CG へ変換し、立体アニメーションを作り出す独自開発のモーションポートレート技術を軸に、各種販促ツールへのソリューション提供、ゲーム、携帯電話をはじめとする機器へのミドルウェア提供、インタラクティブ・コンテンツ提供などで事業を展開しております。
<モーションポートレート技術開発の経緯>
藤田社長は、ソニー木原研究所時代主にプレイステーション向けのコンピュータグラフィックス技術や画像LSIの開発に携わっていたため、モーションポートレートは木原研究所が蓄積してきた数々のコンピュータグラフィックスと画像処理技術を凝縮した産物とも言えます。
藤田社長が木原研のCTO(最高技術責任者)になった2004年頃、カメラ付帯電話が普及しはじめ、誰もが携帯電話で写真を撮るようになるのを見て、技術者たちが「あれを使って何か面白い技術を開発できないか」と思いついたのが発端です。
所内のブレーンストーミングで議論が白熱、「どうせやるなら世の中がアッと驚くものを作ろう」となり、「静止画が動画のように動き出したらどうだろうか」ということになり、最終的に辿り着いたのが、「人間の顔」でした。人間の顔面は生きて動くものの中で一番複雑な部分で、さらに喜怒哀楽の感情で、非常に複雑かつ微妙に変化します。しかも皆が見慣れていて目が肥えているため、CGで違和感のない顔を再現することやアニメーションで表情を自然に変化させることは、当時は技術的に不可能とされていました。だから皆「不可能を可能にしようじゃないか」と燃えたのです。
モーションポートレート技術は1年ほどの開発期間を経てプロトタイプが完成。その後木原研のソニー本体の研究部門への移管が決まり、藤田社長は一旦は本社に戻って新しいポジションに従事するも、木原研が産んだ最後の卵であるモーションポートレート技術を何とか孵化させたいという思いが募りました。本体での事業化は難しかったため、木原研時代の同志6名とソニーグループのソネットを頼り、プロトタイプでプレゼンしたところ、同社の役員より事業性に高い評価をいただきソネットの投資ファンドの出資を受け、7人で会社を設立するに至りました。
商品化に向けては技術そのものに「驚きと感動」という極めて完成度の高い価値があったので「案ずるよりは産むが易し」ということで、IT関連のイベントに軒並み出展、とにかく多くのお客様にデモを見ていただいたところ、商品化の段階では技術者よりもお客様の発想のほうが断然優れていて、写真の顔が突然動きだす様子を見て、「こんなことができないか、あんなことができないか、こんな使い方ができないか」といろいろなアイデアを出してくださるようになり様々な案件を受注できるようになって現在に至ります。今では国内にとどまらず、海外からの問い合わせからも増えてきています。
最先端3Dテクノロジーの開発
スマートフォンアプリの企画開発
ソリューションサービスの企画開発
ミドルウェアー・ライセンス提供
ASPサービス開発
【代表取締役社長 藤田純一】
大学で機械工学を専攻し、卒業後は大手精密機械メーカーに入社。約6年の在職中に電子回路の設計やソフト開発を手がけ、ソニーへ転職、木原研究所へ出向。テープレコーダやトランジスタラジオなどで、ソニーを“世界のソニー”へと押し上げた木原信敏氏のもと、コンピュータグラフィックスの研究開発に打ち込んだ。2005年、研究所長に就任。2006年の事業再編に伴い、ソニー本社の部門に異動。約1年後の2007年、木原研究所時代の技術をもって独立。モーションポートレート(株)を立ち上げた。
※「ソニー木原研究所」という名称で、ソニーを創業した井深大さんの片腕といわれ、国産初のテープレコーダやトランジスタラジオを開発した技術者の木原信敏氏が、ソニーの専務を退いて後にソニーとの折半出資で設立した研究所。木原研は2006年3月に事業再編でソニー本体の研究部門へ移管。
東京都品川区東五反田1-14-10 三井住友銀行五反田ビル7F
ソネットエンタテインメント株式会社
Google Inc./Apple Inc./株式会社電通/株式会社博報堂
◆業績は順調に推移。2016年に売上高10億円を目標としています。顔を使ったエンターテイメントアプリで世界NO.1を目指します。
◆顔写真を撮影するだけで、50 種類以上のドヤ顔のスタンプが手軽に作れるスマートフォンアプリ『俺スタンプ/StickerMe』iOS版は、2013年4月24日の提供開始以来、約1 ヵ月(5月27日時点)で累計100万ダウンロードを突破。日本をはじめ、5月2 日に提供を開始した『StickerMe』(英語版)の効果もあり、中国、タイ、マレーシア、インドネシアにおいても、AppStoreエンタメアプリランキングのトップランクに入っています。
【『俺スタンプ/StickerMe』AppStore エンタメアプリランキング各国別順位】
・1 位/中国、タイ、インドネシア、マレーシア、台湾など 10 ヵ国 ・2 位/日本、シンガポール (※13 年 5月 29 日時点)
◆特長は顔写真を撮影するだけで、とてもリアルな 3D ゾンビに変身できるアプリ『ゾンビブース』は、最新の顔合成技術を採用し、2010 年 4 月の iPhone(iOS)版でのシリーズ提供開始以来、Android(Google Play)版、au スマートパス 版を提供。日本国内だけでなく、アメリカ、イギリス、ドイツをはじめとした海外各国で大好評を得て、現在シリーズ 3,000 万以上のダウンロードを記録しています。
※「Hong Kong Wireless Technology Industry Association (WTIA)」主催のアワード「アジア・スマートフォン・アプリコンテスト」にて、Games & Edutainment 部門で金賞を受賞
◆当社の技術を使ったキャンペーンがカンヌ国際広告祭で2年連続受賞(2008年金賞、2009年銀賞)しています。
<売上高>
250百万円(2012年3月期実績)
240百万円(2011年3月期実績)
190百万円(2010年3月期実績)
<経常利益>
44百万円(2012年3月期実績)
55百万円(2011年3月期実績)
63百万円(2010年3月期実績)
<売上高>
250百万円(2012年3月期実績)
240百万円(2011年3月期実績)
190百万円(2010年3月期実績)
<経常利益>
44百万円(2012年3月期実績)
55百万円(2011年3月期実績)
63百万円(2010年3月期実績)