システムエンジニア（以下「SE」）は主に受託開発企業（SIerとも呼ばれます）でシステム開発に従事する技術者のことを指します。顧客企業から、課題や要望などをヒアリングし、それを解決するシステムを設計・開発します。

SEの担当する業務は「要求分析」「要件定義」のほか、「基本設計」「詳細設計」といった設計、さらに「コーディング（実装）」や「テスト」「保守・運用」など多岐にわたります。なお、企業によってSEの業務範囲は異なります。設計までの「上流工程」のみSEが担当し、以降の業務はプログラマが中心となって進める企業もあり、特に大企業に多く見られます。

SEに求められるスキル
1. 技術力
当たり前ですが、いいSEとなるために技術力は欠かせません。顧客からの要望をどう実現するかを考えるためには、技術の知識が不可欠です。また、設計時もシステムの仕組みを理解していなければなりません。プログラミングの基礎知識のほか、技術に対する広範な知識が求められます。
2. コミュニケーション力
技術力と同じくらい重要なのがコミュニケーション力です。SEは顧客からのヒアリングを通じて彼らの課題や要望を的確につかめなければなりません。さらに社内でもプロジェクトマネジャーやプログラマなど多くの人と関わります。開発の中心メンバーとして、自分の意図を周りに分かりやすく伝える必要があります。
3. マネジメント力
すぐ上でも書いたとおり、SEは開発の中心メンバーとして開発のプロジェクトに携わります。設計したシステムが問題なくスケジュール通り開発されるように、タスクを把握・管理していかなければなりません。規模が大きいプロジェクトになれば、人数も増え、工程も細分化されます。メンバーを適材適所に配し、問題なく納品まで進めるだけのマネジメント能力が要求されます。