#17:ファイルシステムの利用設定(/etc/fstab)
このチャプターでは、/etc/fstabファイルによるファイルシステムの利用設定について学習します。
practiceというラベルがつけられたファイルシステムを/mntディレクトリにマウントする。
ファイルシステム種別はext4であり、オプションはデフォルト、dumpコマンドによるバックアップやfsckコマンドによる起動時のファイルシステムチェックはおこなわない。LABEL=practice /mnt ext4 default 0 0
ファイルシステムの利用設定を記述する。1行につき1つマウント設定を以下の書式でおこなう。
【書式】
  1. デバイス・パーティション指定
    ・「/dev/sdb1」などのデバイスファイル名
    ・UUID による指定: UUID=deadbeef-dead-dead-dead-deaddeadbeef
    ・ラベルによる指定: LABEL=labelname
  2. マウントポイント
    ・マウント先のディレクトリを記述
  3. ファイルシステム種別
  4. オプション
    ・読み書き・実行権限、自動マウントのなどの指定
    ・ファイルシステムによって異なるオプションが使用可能
    ・defaultオプションは async,auto,dev,exec,nouser,rw,suid を指定
  5. dump設定
    ・ dumpコマンドによるバックアップ対象とするかを指定
    ・ バックアップ対象にする場合は 1、そうでなければ 0
  6. fsck設定
    ・起動時の fsck をおこなう順番を指定
    ・優先する場合は 1、そうでなければ 2、チェックをしない場合は 0
    ・ルートファイルシステムは 1 とする
・mountコマンド実行時のマウントオプション指定
・起動時マウントの設定