Microsoft Copilotとは?使い方、無料で使える範囲、ChatGPTとの違いを解説

この記事のポイント

Microsoft Copilotとは、質問への回答や文章作成などをサポートするAIアシスタントです。

「Copilotって聞いたことはあるけど、結局何ができるの?」「ChatGPTと何が違うの?」そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

この記事を読むとわかることは、次の3点です。

  • Microsoft Copilotの基本や、ChatGPTとの違い
  • Word・Excel・PowerPoint・Edgeでの具体的な使い方
  • 無料で使える範囲と、安全に使うための注意点

Microsoft Copilotの基本から実践的な使い方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

目次

Microsoft Copilotとは

Microsoft Copilotとは、質問への回答や文章作成、要約、情報整理などをサポートしてくれるAIアシスタントです。

なお、似た名前のツールにGitHub Copilotがありますが、それぞれ役割が違います。この違いと、Microsoft Copilotの基本を見ていきましょう。

Microsoft Copilotの基本

Microsoft Copilotは、日々の作業のさまざまな場面をサポートしてくれるAIアシスタントです。

Copliotに限らずAIの基本は「アシスタント」ですが、今一度できることを挙げると、次のようになります。

  • 質問への回答:わからないことを聞くとその場で答えてくれます。検索エンジンで調べるのと近い感覚で使えますが、複数のページを開いて確認する手間が省けます。
  • 文章作成:メールの文面や説明文の下書き作成です。「取引先に送るお詫びメールの文面を考えてほしい」といった依頼にも対応できます。
  • 要約:長い文章やレポートを短くまとめてくれます。資料に目を通す時間がないときや、要点だけ先に把握したいときに便利です。
  • 情報整理:箇条書きにまとめたり、複数の候補を比較したりできます。頭の中で漠然と考えていたことを整理してもらう使い方もできます。

このように、質問・文章作成・要約・情報整理といった、パソコン作業の中で誰もが一度はつまずいたことのある場面をカバーできるのが特徴です。

Copilotをわかりやすくいうと何か

Microsoft Copilotをひとことでいうと、「隣に座って一緒に作業してくれる経験豊富なスタッフ」のイメージです。

ただし、このスタッフには注意点があります。指示を出せば的確に動いてくれますが、「言われたことを全部正しく行う」わけではありません。文章の下書きや情報整理は得意でも、最終的にその内容が正しいか、今の状況に合っているかを判断するのは、AIには不可能です。

つまりCopilotは「代わりに考えてくれる存在」ではなく、「考える手前の作業を巻き取ってくれる存在」だと捉えると、実際の使い方がイメージしやすくなります。

例えばゼロから文章を書く手間、情報を集めてまとめる手間を引き受けてくれるぶん、自分は「その内容を判断する」ところに集中できます。

【関連】プロンプトエンジニアリングのコツをつかもう!初心者向けに書き方・テンプレート・実践例を紹介

Microsoft 365との関係

Microsoft Copilotは、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsといった、普段使っているMicrosoft 365のアプリの中に組み込まれています。

それぞれのアプリに登場するCopilotは作業の手伝い方がやや異なるため、以下にまとめました。

  • Word:文章の下書き作成や、表現のチェック
  • Excel:関数の説明や、条件に合った数式の提案
  • PowerPoint:スライドの構成案作成
  • Outlook:メール文面の下書き
  • Teams:会議内容の要約や議事録作成

つまりCopilotは、ひとつのAIがアプリごとに顔を出しながら、それぞれの作業内容に合わせた手伝いをしてくれる存在です。

普段使っているアプリを切り替えるたびにいちいちAIを別で立ち上げ直す必要がないのは、便利なポイントといえます。

GitHub Copilotとの違い

似た名前のツールに「GitHub Copilot」がありますが、こちらは主にプログラマー向けのコード作成支援ツールで、Microsoft Copilotとは役割が違います。

GitHub Copilotがコードを書く場面に特化しているのに対し、Microsoft Copilotは文章作成や資料作成、情報整理など、より幅広い作業をサポートします。

名前が似ているため混同されがちですが、本記事で扱うのは「Microsoft Copilot」です。プログラミング学習との関わりについては、記事後半で詳しく紹介しています。

Microsoft Copilotでできることと使い方

ここまでMicrosoft Copilotの基本に触れましたが、ここからは実際にできることと具体的な使い方を見ていきましょう。

Copilotは何ができて、どう使えばいいのか、順番に解説します。

文章作成や要約の支援

Microsoft Copilotは、メール文、説明文、レポート、議事録の下書きなど、文章に関する作業をサポートしてくれます。

たとえば「取引先へのお詫びメールの文面を考えてほしい」「この内容を簡潔な説明文にしてほしい」といった依頼にも対応できます。ゼロから文章を書き起こす手間を省き、たたき台をすぐに用意してもらえるのが特徴です。

また、長い文章やレポートの要約にも活用できます。資料に目を通す時間がないときや、要点だけ先に把握したいときに便利です。

WordやEdgeの中でCopilotを使う場合、文章をコピー&ペーストしなくても、今開いているファイルやページの内容をそのまま読み込んで処理してくれることがあります。

わざわざ文章を渡す手間がかからないという点で便利ですが、この支援は他AIでも可能です。

Word・PowerPoint・Excelでの活用

Copilotは、Word・PowerPoint・Excelで使うシーンが多いAIです。どういう依頼になるかを、以下にまとめました。

アプリ

できること

依頼例

Word

文書の下書き作成、表現の言い換え

「議事録のたたき台を作って」「この文章をもっと丁寧な表現にして」

PowerPoint

スライドの構成案作成

「新商品の紹介資料の構成案を作って」「このテーマでスライド案を3パターン出して」

Excel

関数の確認、表の整理

「売上合計を出す関数を教えて」「このデータを月別に集計する方法を教えて」

具体的な依頼文を投げかけるほど、Copilotから返ってくる内容も的確になります。

「なんとなく」ではなく、「何をしたいか」を一言添えるのがコツです。

Webページや情報整理の補助

EdgeでCopilotを使うと、開いているWebページの内容を要約したり、要点を整理したりできます。

長い記事やニュースを最初から最後まで読む時間がないときに、「このページは結局何について書かれているのか」をざっくり把握するのに役立ちます。また、求める情報に素早くアクセスしたいときは、「金額相場はどこにある?」など、Webページ内検索もできます。

ただし、要約はあくまで内容を大まかに掴むための手がかりです。大切な一次情報や正確な数字については、要約だけで判断せず、元のページで確認するようにしましょう。

質問文の書き方

Copilotから的確な回答を引き出すには、質問文(プロンプト)の書き方にちょっとしたコツがあります。ポイントは、次の3つを意識することです。

  1. 目的:何のために聞きたいのかを添える(例:「取引先に送るため」)
  2. 条件:文字数や形式など、具体的な制約を伝える(例:「200字以内で」)
  3. ほしい形式:箇条書き、表、文章など、欲しいアウトプットの形を指定する

例えば「お詫びメールの文面を考えて」よりも、「取引先に送る納品が遅くなったことへのお詫びメールの文面を、丁寧な言葉遣いで200字程度で考えて」のように伝えると、より使える回答が返ってきやすくなります。

とはいえ、正直なところ、質問文の書き方はすぐ身につくものではありません。実際に何度もやり取りをする中で、「こう聞けば欲しい答えが返ってくる」という感覚が少しずつ掴めていくものです。

最初からうまく聞こうとせず、まずは気軽にCopilotを使うところから始めてみましょう。

無料版と有料版の違い

Microsoft Copilotには無料で使える範囲に限りがあります。Microsoft 365との連携や業務での本格的な利用には、有料プランが必要になる場面もあるでしょう。ここでは、無料版・有料版の違いをご紹介します。

無料で使えるMicrosoft Copilot

Microsoft Copilotは、無料でも質問への回答や簡単な文章作成、要約、会話などを利用できます。特別な契約や有料プランに入らなくても、Webサイトやアプリからすぐに使い始められるのが特徴です。

これまでご紹介したように質問して答えを得たり、Web上の情報をもとに簡単な要約を作ってもらったり、文章の言い換えを頼んだりといった使い方は、無料の範囲でも十分にこなせます。まずはCopilotがどんなものか試してみたいという方は、無料版から始めてみるとよいでしょう。

ただし、無料版はあくまでベースラインの機能です。利用回数の上限は有料版より低く設定されており、Word・Excel・PowerPoint・Outlookに組み込まれたCopilot機能は無料版では使えません。

アプリの中でCopilotを活用する場合は、次に紹介する有料プランが必要です。

Microsoft 365 Copilotとの違い

無料のCopilotに対して、Microsoft 365 Copilotとは有料版です。

有料プランでは、利用できる範囲がぐっと広がります。例えば、Word・Excel・PowerPoint・Outlookなどアプリの中にCopilotが直接組み込まれるようになります。

無料版ではアプリの外からCopilotに質問しますが、有料版ではアプリを開いたまま読み込んでくれるため、Copilotをより効率的に使えるでしょう。

また、AIの利用回数の上限も無料版より高く設定されており、頻繁に使う方ほど有料版のメリットを感じやすくなります。

プラン名

月額/年額(税込)

Personal

¥21,300/年

Family

¥27,400/年

Premium

¥32,000/年

※金額は2026年7月時点のものです。最新の価格と機能は公式ページをチェックしておきましょう

Copilotは初心者に必要か

「Copilotの便利な使い方」などが話題になっているため、初心者の中には「必須ツールなのか」と悩む方もいるかもしれません。しかし、Copilotは初心者にとって必須ではなく、使わなくても、調べ物や文章作成、Excelの操作はこれまで通り行えます。

ただし、あると作業が楽になる場面はいくつかあります。

例えば知らない言葉や仕組みを調べたいとき、長い文章を整理したいとき、Excelの関数がわからず手が止まってしまったときなどです。プログラミング初心者であれば、コードの意味がわからず調べる場面でも、Copilotに聞くことで理解の助けになります。「わからないことを進めるときに、ハードルが下がる」のは事実です。

「なくても困らないが、あると助かる」くらいの距離感で取り入れてみると、無理なく使い続けられるでしょう。

ChatGPTとの違いとプログラミング学習での使い方

Microsoft CopilotとChatGPTはどちらも会話形式で使えるAIで機能面が近く、「どっちがどっち?」と混乱しがちです。

2つの違いを解説し、プログラミング初心者がコード理解やエラー解決にCopilotをどう活用できるかを見ていきましょう。

CopilotとChatGPTの違い

Microsoft CopilotとChatGPTは、どちらも同じ系統のAI技術をベースにしたものです。どちらもよく話題になる「AI」です。ただし、提供のされ方や得意分野が異なります。

ChatGPTはOpenAIが単体のアプリ・Webサービスとして提供しており、幅広い相談や文章作成、アイデア出しなど、汎用的な用途に強みがあります。「チャッピー」と呼ばれて親しまれるAIです。

一方Microsoft Copilotは、Word・Excel・PowerPoint・Edgeといった、普段使っているMicrosoft製品の中に組み込まれているのが特徴です。

「どちらが優れているか」ではなく、「どこで使うか」に違いがあります。ファイルやWebページを操作しながら手伝ってほしいならCopilot、場所を選ばず幅広く相談したいならChatGPTという使い分けが考えられます。

使い分けの考え方

CopilotとChatGPT、どちらを使うべきかは、実は「何をしたいか」よりも「どんな環境で仕事をしているか」で決まる部分が大きいといえます。

普段からWord・Excel・PowerPoint・Outlookなどで仕事をしている方であれば、Copilotのほうが相性がよいでしょう。ファイルを開いたまま作業を進められるため、コピー&ペーストの手間がかからず、業務の流れに自然に組み込めます。

一方、アイデア出しや構成の相談、雑多な調べ物など、特定のアプリに縛られない使い方をしたい場合は、ChatGPTのほうが向いていることもあります。

なお、プライベートで使う分には、どちらを選んでも大きな差はありません。気軽に質問したり、文章を整理したりする用途であれば、使いやすいと感じたほうを選べば十分です。

プログラミング学習の補助

Microsoft Copilotは、プログラミング学習の場面でも活用できます。

HTML、CSS、JavaScript、Pythonなど、学習中のコードをそのまま貼り付けて「このコードは何をしているのか教えて」と聞けば、初心者にもわかりやすく説明してくれます。エラーメッセージが出て困ったときも、そのままコピペして「このエラーはどういう意味?」と聞けば、原因や対処法の学習につながるでしょう。

この使い方は、ChatGPTなど他のAIチャットでも同様に可能です。Copilotだからこそできる特別な機能というより、「わからないことをすぐに聞ける相手」として、学習中に気軽に頼れる存在です。

コードやエラー相談のコツ

Copilotにコードやエラーについて相談するときは、いくつかの情報を一緒に伝えると、より的確な回答が得られます。

  • 使っている言語(例:Python、JavaScriptなど)
  • やりたい処理の内容
  • 実際に出ているエラーメッセージ
  • 該当するコード

たとえば「Pythonでリストの中身を1つずつ表示したいが、このコードでエラーが出る」と、言語・目的・エラー内容・コードをまとめて伝えると、単に「エラーが出た」とだけ聞くよりも、具体的で使える回答が返ってきやすくなります。

ひと手間を加える必要がありますが、この相談のコツは他AIにも使えるため、身につけておきましょう。

Copilotを使うときの注意点

Microsoft Copilotは便利なツールですが、使い方によっては注意しておきたい点もあります。

ここでは、回答の正確性や個人情報の扱い、学習効果への影響、エージェント機能の位置づけについてお伝えします。

回答をそのまま信じない姿勢

Copilotの回答は便利ですが、必ずしも正確とは限りません。実際にはない情報をもっともらしく答えてしまったり、古い情報のまま回答してしまったりすることがあります。

試しに「AIが知らなさそうな地元の情報」などを尋ねてみると分かりやすいです。Copilotは優秀なAIですが、経験則や体験談は教えてくれません。そのため、資格の受験料や補助金の上限額などの変わりやすい数字や制度に関する情報は要注意です。

また、伝えた内容の文脈を誤って理解し、意図とは違う形で回答されることもあります。Copilotの回答をそのまま鵜呑みにせず、出力されたものは必ず公式サイトや一次情報で確認する習慣をつけましょう。

個人情報や機密情報への配慮

Copilotに質問や依頼をする際は、パスワードやAPIキー、個人情報、取引先の機密情報などを入力しないよう注意しましょう。便利だからといってなんでも入力してしまうと、情報漏えいにつながるおそれがあります。

特に業務でCopilotを利用する場合は、会社の顧客情報や社外秘の資料などを扱う機会も増えるため、個人の判断だけで使わず、会社のルールやガイドラインを事前に確認しておくことが大切です。

学習効果を下げない使い方

Copilotは便利な分、頼りすぎると学習効果が下がってしまう不安があります。特にAIを活用したての方だと「なんだか自分で考える力が衰えた」と感じたこともあるのではないでしょうか。これは、もらった回答をそのまま丸写しするのではなく、いくつかのひと手間を加えることで、しっかり身につく使い方ができます。

  • 理由を聞く:答えだけでなく「なぜそうなるのか」まで聞くことで、次に同じような場面に出会ったときも自分で対応しやすくなります。
  • 自分で書き直してみる:もらったコードや文章をそのまま使わず、一度自分の手で書き直してみることで、内容が定着しやすくなります。
  • 実行・確認する:コードなら実際に動かしてみる、文章なら読み返してみるなど、「合っていそう」で終わらせず、自分の目で確かめる習慣をつけましょう。

Copilotに答えをもらって終わりにするのではなく、自分の手と頭を動かすワンステップを挟むことが、学習効果を落とさないコツであり、出力品質を保つポイントです。

エージェント機能の位置づけ

Microsoft Copilotには、通常のチャット機能に加えて「エージェント」と呼ばれる機能があります。

これは、特定の作業を任せると、複数の手順をまとめて進めてくれる仕組みです。

ただし、初心者がいきなりエージェント機能から使う必要はありません。まずは質問に答えてもらったり、文章を作ってもらったりと、通常のCopilotの使い方に慣れることが先決です。

Copilotの基本的な感覚がつかめてきたら、エージェント機能にも触れてみるとよいでしょう。

よくある質問(Q&A)

Q. Copilotは日本語でも使える?

使えます。日本語で質問すれば、日本語で回答が返ってきます。英語の方が精度が高い場面もありますが、日常的な文章作成や要約であれば、日本語のやり取りで問題なく使えます。

Q. Copilotを使うにはMicrosoftアカウントが必要?

無料でチャットを試すだけなら、アカウントなしでも利用できます。ただし、会話の履歴を残したり、Word・Excel・PowerPoint内でCopilotを使ったりする場合は、Microsoftアカウントでのサインインが必要です。

Q. Copilotはスマホでも使える?

使えます。Android・iOS向けのアプリが用意されているほか、Webブラウザからもアクセスできます。長文の作成や資料作りはPC、ちょっとした質問の確認はスマホの使い分けが簡単です。

Q. CopilotはWindowsでしか使えない?

Windows専用ではありません。Macアプリも用意されており、Webブラウザ経由であればOSを問わずアクセスできます。ただし、Windowsに組み込まれた一部の機能は、Windows環境でのみ利用できます。

Q. Copilotは検索エンジンの代わりになる?

情報を整理したり、要点をまとめたりする補助にはなりますが、検索エンジンをそのまま置き換えるものではありません。特に最新情報や料金、制度に関する内容は、Copilotの回答だけで判断せず、公式ページなど一次情報を自分で確認しましょう。

まとめ

Microsoft Copilotの基本を中心に、初心者が使う際のポイントをまとめて解説しました。本記事のポイントを振り返ってみましょう。

  • Microsoft Copilotは、Word・Excel・PowerPoint・OutlookなどをサポートするAIアシスタント
  • 無料でも基本的な機能は使えるがアプリに組み込まれた形で使うには有料プランへの加入が必要
  • ChatGPTとは「どちらが優れているか」ではなく「どこで使うか」が異なり、業務でMicrosoft製品を使う機会が多いほどCopilotとの相性がよい
  • 回答をそのまま鵜呑みにせず、重要な情報は一次情報で確認する姿勢や、個人情報・機密情報を入力しない配慮が必要

Microsoft Copilotは必須ツールではないものの、日々の作業のちょっとした「困った」を助けてくれる存在です。まずは気軽に質問してみるところから、少しずつ活用の幅を広げていってはいかがでしょうか。

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