Claude Codeのコマンドとは
Claude Codeでは、ターミナルから起動する際に使うCLIコマンド、セッション内で「/」から呼び出すスラッシュコマンド、そして「このファイルを直して」のような自然言語での指示という、性質の異なる3つの操作方法が混在しています。
最初はこれらの違いがわかりにくく「どれを使えば思い通りに動くのか」で迷ってしまいがちです。
まずはそれぞれの役割と使い分けの考え方を整理しておきましょう。
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CLIコマンドとスラッシュコマンドの違い
Claude Codeには、ターミナル上でそのまま入力して使う「CLIコマンド」というものがあります。
普段VSCodeなどのエディタ上でClaude Codeとやり取りしていると意識しにくいですが、claudeやclaude "任意の指示文"、claude auth loginのように、ターミナルから直接実行するコマンド群です。
これらは主に、Claude Codeを起動したり、認証を行ったり、セッションを開始する前の準備をしたりする場面で使います。
一方スラッシュコマンドは、/helpや/clearのように「/」から始まり、セッションが始まった後、対話の中で使う機能操作です。会話の整理や設定確認など、Claude Codeそのものを操作する場面で使います。
なおclaude commitのように、例外的にCLIコマンドの形をとるものもあるため、「起動前はCLI、起動後はスラッシュ」という基本形を押さえつつ、細かい例外は都度確認すると覚えやすいです。
自然言語・スラッシュ・シェル実行の使い分け
Claude Codeへの指示方法には、大きく分けて自然言語・スラッシュコマンド・シェル実行の3種類があります。
どれも「Claude Codeに何かをしてもらう」ための手段ですが、それぞれ役割が異なります。まずは3つをどんな場面で使うかを見ていきましょう。
種類 |
入力形式 |
主な用途 |
実行例 |
|---|---|---|---|
自然言語 |
普通の文章 |
作業内容をClaude Codeに依頼する |
「このバグを直して」 |
スラッシュコマンド |
/から始まる |
Claude Code自体の設定・履歴操作 |
/clear |
シェル実行 |
!から始まる |
ターミナルコマンドを直接実行 |
!npm test |
自然言語は、コードの修正や調査など「やってほしいこと」を伝える基本的な手段です。Claude Codeが内容を解釈し、必要な作業を代わりに行ってくれます。
スラッシュコマンドは、会話履歴のクリアや設定確認など、Claude Code自体を操作するためのものです。作業内容そのものではなく、セッションの状態をコントロールするときに活用します。
シェル実行は、!を先頭につけることで、ターミナルコマンドをそのまま実行できる機能です。テストコマンドの実行など、Claude Codeに判断させず、書いた通りのコマンドをそのまま動かしたい場面で使います。
コマンドの確認方法
Claude Codeではコマンド名をすべて暗記していなくても、候補を確認できます。
入力欄が空の状態で/を入力してみましょう。使用できるスラッシュコマンドの一覧が、候補として表示されます。目的のコマンド名をよく覚えていなくても、一覧から探して選択できるため安心です。したがって「コマンドがどう動くのか?」だけを覚えておけば実行できます。
また/helpを実行すると、コマンドの一覧や基本的な使い方をまとめて確認できます。操作に迷ったときは、まずここを確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
コマンド名を途中まで入力した状態でTabキーを押すと、候補が補完されます。この動作では途中まで打てば残りを補ってくれるため、入力の手間を減らせます。効率化にも繋がるため、便利な操作です。
Claude Codeの基本コマンド一覧と使い方
Claude Codeには数多くのコマンドが用意されています。ただし、冒頭でお伝えしたように、すべてを覚えなくてもOKです。
まずは起動から日々の開発作業までの流れに沿って、実際によく使う場面を中心にコマンドを見ていきましょう。
起動・終了・ログインに使うコマンド
Claude Codeを使い始めると、まずターミナルからの起動、必要に応じた認証、そして作業を終えたときの終了操作が必要です。このとき使うコマンドを以下にまとめました。
コマンド |
用途 |
|---|---|
claude |
ターミナルでClaude Codeを起動する |
claude "任意の指示文" |
起動と同時に、最初の質問や指示を渡す |
claude auth login |
アカウント認証を行う |
/exit |
セッションを終了する |
claudeで起動した後、初回であればclaude auth loginで認証を済ませておきましょう。
すぐに質問したい場合は、claude "質問をここに入力"のように起動と同時に指示を渡すことも可能です。作業を終えるときは/exitでセッションを終了します。
これらは種類も少なく、使用頻度も高いです。他のコマンドよりも先に覚えておくことをおすすめします。
会話の継続・再開に使うコマンド
Claude Codeには、前回の作業の続きから会話を再開するためのコマンドがいくつか用意されています。
「単発の作業を続けたい」のか、「複数のタスクを並行して管理したい」のかによって、コマンドを使い分けると便利です。
コマンド |
使う場面 |
|---|---|
claude -c(--continue) |
直前のセッションをそのまま続けたいとき |
claude -r / /resume |
複数セッションから選んで再開したいとき |
/clear |
会話履歴をリセットして新しく始めたいとき |
単発の作業をそのまま続けたいときは、claude -cを使うと一覧から選ぶ手間なく再開できます。
複数のタスクを並行して進めていて「どのセッションに戻るか」を選びたい場合は、claude -rや/resumeで一覧から選んで再開しましょう。
新しく会話を始め直したいときは、/clearで履歴をリセットできます。
プロジェクトの初期設定に使うコマンド
新しいプロジェクトでClaude Codeを使い始めるときは、まずプロジェクトの情報を登録しておきましょう。その後、「またプロジェクトの概要から指示する」といった動作が省かれるため、作業の効率化につながります。
その際に使うのが、以下のコマンドです。
コマンド |
用途 |
|---|---|
/init |
プロジェクトの構成を読み取り、CLAUDE.mdを自動生成する |
/memory |
CLAUDE.mdの内容を直接開いて編集する |
/status |
現在の設定状況を確認する |
/config |
Claude Codeの各種設定を変更する |
/initを実行すると、プロジェクトの概要やルールをまとめたCLAUDE.mdが自動生成され、以降Claude Codeがそれを踏まえて作業してくれるようになります。
ルールを追加したり内容を見直したりしたいときは/memoryで直接編集しましょう。「今どんな設定になっているんだっけ?」と迷ったときは/statusで確認でき、設定自体を変更したいときは/configを使います。
履歴やコンテキストを整理するコマンド
Claude Codeとの作業が長くなると、これまでの会話ややり取りの内容(コンテキスト)は次第に蓄積されます。この情報が増えすぎると、動作が重くなったり、Claude Codeが自動で内容を要約してしまい、会話の前半で伝えた指示が反映されにくくなったりすることがあります。
以下のコマンドでコンテキストを整理しておきましょう。
コマンド |
用途 |
|---|---|
/context |
現在のコンテキスト使用状況を確認する |
/compact |
会話を要約し、コンテキストを圧縮する |
/clear |
会話履歴を完全にリセットする |
/contextを実行すると、現在どれくらいコンテキストが使われているかを確認できます。動作が重くなってきたと感じたら、まずここで状況を把握しましょう。
/compactはその通り、これまでのやり取りを要約しコンテキストを圧縮します。現在の会話の流れを保ったまま、軽量化したいときに便利です。
一方、これまでの内容を残さず新しく始めたい場合は/clearを使います。会話履歴を完全にリセットするため、別のタスクに切り替えるときなどに向いています。
開発作業でのコマンドの使用例
ここからは、実際にコードを書いたり修正したりする開発作業の中で役立つコマンドを、作業の流れに沿って紹介します。
計画の確認から、テストの実行、変更内容のレビューまで、一連の流れの中でどのコマンドをどう使うかを見ていきましょう。
計画を確認してから編集する手順
/planは、Claude Codeに「いきなり編集させず、まず方針だけ立てさせる」ためのコマンドです。
普段、自然言語で指示を出すと、Claude Codeは考えた内容をもとにすぐファイルの編集を始めます。
小さい修正なら問題ありませんが、規模が大きい変更や影響範囲が読みにくい修正では、意図していなかった箇所まで変更されてしまうことがあります。
そこで/planを使うと、Claude Codeは実際に編集する前に「どのファイルを、どう変更するか」という計画だけを提示します。
その内容を確認し、問題なければそのまま進め、違っていれば修正を指示してから、初めて実際の編集に移ります。
/planは「大幅な修正」や「どう修正するのか手段を指定したい」という場面で役立ちます。
テストやシェルコマンドの実行
コードの動作確認をするときは、Claude Codeに解釈させて実行を任せるか、自分が指定した通りに確実に実行させるか、という2つの方法があります。
自然言語で「テストを実行して」と頼むと、Claude Codeが状況を判断し、適切なテストコマンドを選んで実行します。どのコマンドを使えばよいか分からない場合や、判断ごとClaude Codeに任せたい場合に向いています。
ただし、これだと自動的にコマンドを選択されてしまうため、「自分の思った通りに記述できているか?」が確認できません。
一方、!npm testのようにシェル実行を使うと、Claude Codeの判断を挟まず、書いた通りのコマンドがそのまま実行されます。シェル実行は自分が意図した通りの操作を、確実に再現・確認したい場面で使います。
実行結果はどちらの方法でもClaude Codeに渡され、その後のやり取りに活かされます。
差分確認・レビュー・巻き戻し
Claude Codeに編集を任せた後は、その内容をそのまま信用せず、確認する習慣を付けておきましょう。
ここでは、確認から巻き戻しまでの一連の流れで使うコマンドを紹介します。
編集が完了したら、まず/diffで実際にどこがどう変わったかを確認しましょう。意図した箇所だけが変更されているかを確認できます。
変更が複雑だったり、影響範囲に不安がある場合は、/code-reviewを使うと、その変更内容自体をレビューしてもらえます。バグや考慮漏れがないかを、あらためてチェックする手段として活用できます。
確認の結果、意図と違う変更だったり、想定より影響が大きかった場合は、/rewindでその変更前の状態に戻します。
以上のように、Claude Codeを活用するにはAIに編集を任せっぱなしにせず、都度確認する作業が必要です。もし問題を見つけたら巻き戻せるようにしておくと、安全に開発を進められます。
Skills・CLAUDE.md・MCP・Hooksとの関係
Claude Codeを使っているとよく耳にする単語がいくつかあります。
このうちSkillsは、同じ指示を何度も出していると気づいたときに、その手順を独自のコマンドとして登録できる仕組みです。「Skills・CLAUDE.md・MCP・Hooks」のうち、Skillsはコマンドと関連しています。
CLAUDE.md・MCP・Hooksは、コマンドのように打ち込んで使うものではなく、Claude Codeの挙動をあらかじめ設定しておくものです。
それぞれの役割を以下にまとめました。
これらは「コマンドを打って動かす」というよりも、Claude Codeの動き方そのものを裏側で調整するもの、と捉えておくとよいでしょう。
コマンド実行に必要な許可設定
Claude Codeは、ファイルの編集やコマンドの実行を行う際、事前に確認を求めてくることがあります。これは、意図しない変更や危険な操作を防ぐための仕組みです。
この許可の仕組みや、安全性を保ちながら効率よく使うための設定方法をチェックしていきましょう。
コマンド実行時に許可を求められる理由
Claude Codeがファイルを編集したり、コマンドを実行したりする前には確認画面が表示されます。意図しない変更や、システムに影響を与える危険な操作を未然に防ぐためです。
特にファイルの削除や上書き、外部への通信を伴う操作などは、一度実行すると取り消せない場合があります。そのため、内容を確認したうえで許可するかどうかを判断できる仕組みです。
ただし、確認はエラーではありません。すべての操作に慎重になる必要はなく、「日常的によく使う安全な操作か」「システムに大きな影響を与える操作か」をまずは見極めながら、許可の判断をしていくとよいでしょう。
/permissionsによる許可ルールの管理
Claude Codeの操作に慣れてくると、「このコマンドは毎回許可するのが手間だな」と感じることが増えるかもしれません。このとき、許可ルールの管理をすると役立ちます。
Claude Codeでは、settings.jsonという設定ファイルに、確認なしで自動実行してよい操作(allow)と、実行を拒否する操作(deny)をあらかじめ書いておくことができます。
例えば「テストコマンドはいつも自動で実行してよいが、外部への通信を伴う操作は禁止する」といった設定が可能です。
すでに許可した操作は記録として残るため、「うっかり危険な操作を許可してしまったかも」と感じたときは、その記録を見直して設定を外すこともできます。
ただしこの設定ファイルを自分で書き足していく作業は、コマンドを打つだけの操作とは少し性質が異なります。Claude Codeの基本操作に慣れてきた段階で、少しずつ触れてみるとよいでしょう。
permission modeの種類と切り替え
Claude Codeでは、動作の確認をどの程度行うかを3つのモードから選べます。Shift+Tabを押すたびに、この3つが順番に切り替わります。
モード |
動作内容 |
|---|---|
Normal Mode |
ファイル編集やコマンド実行のたびに、毎回確認を求める標準モード |
Auto Accept Mode |
ファイルの編集を自動で承認するモード |
Plan Mode |
ファイルの編集や実行を行わず、まず計画だけを提示する読み取り専用モード |
慣れないうちはNormal Modeのまま進め、動作に問題がないと分かってきたらAuto Accept Modeで確認の手間を減らす、といった使い方が可能です。
Plan Modeは/planと同じ仕組みで、大きな変更を加える前に方針だけを確認したいときに向いています。
許可を省略する設定の注意点
Claude Codeには、確認をすべて省略して自動実行させる--dangerously-skip-permissionsというオプションもあります。
このオプションを使うと、ファイルの編集やコマンド実行のたびに確認を求められることなく、Claude Codeが判断した操作がそのまま実行され続けます。名前の通り「危険」を伴う設定のため、使ってよいかどうかは環境次第です。
例えば、
- 外部から隔離されたサンドボックスやコンテナ環境であること
- 危険な操作は別途禁止設定でブロックされていること
- 本番環境や機密データにアクセスできない状態であること
などの条件が整っている場合に限って使われます。CI/CDのような自動処理の中で活用されることが多く、逆にこうした条件が整っていない環境では、避けた方が安全です。
許可を省略すると自動実行されるので、効率化につながるのは確かです。ただし、初心者のうちは、まずNormal ModeやAuto Accept Modeで確認を挟みながら操作に慣れ、環境が整ってから検討するようにしましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. Claude Codeのコマンドは、すべて覚える必要がありますか?
A. すべてを暗記する必要はありません。入力欄で/を入力すると候補が一覧表示され、Tabキーでも補完できます。まずはよく使うものを整理し、少しずつ覚えていきましょう。
Q. コマンドを実行するたびに確認画面が出るのはなぜですか?
A. 意図しないファイル変更や、システムに影響を与える危険な操作を防ぐためです。よく使う操作は、settings.jsonで許可ルールを設定しておくことで、確認の手間を減らせます。
Q. 自分専用のコマンドを作ることはできますか?
A. Skillsを作成すると、/コマンド名のように独自のコマンドとして呼び出せます。従来の.claude/commands/によるコマンド作成も、引き続き利用可能です。
まとめ
Claude Codeのコマンドは、ターミナルで使うCLIコマンド、セッション内で使うスラッシュコマンド、そして自然言語による指示が組み合わさって成り立っています。
本記事でお伝えしたことを振り返ってみましょう。
- CLIコマンドは起動前、スラッシュコマンドはセッション中に使う
- 自然言語・スラッシュ・シェル実行は、判断を任せるか自分で確実に実行するかで使い分ける
- /planや/diffで、計画確認から差分チェック・巻き戻しまでを一連の流れで行える
- Skills・CLAUDE.md・MCP・Hooksは、コマンドとは別にClaude Codeの挙動を裏側で調整する仕組み
- 許可設定はsettings.jsonやpermission modeで調整でき、慣れるまではNormal Modeが安心
コマンドはすべてを暗記する必要はなく、まずはよく使う場面から少しずつ覚えていけば十分です。
使いながら、自分に合った設定を見つけていきましょう。
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