#24:エディタを使用したファイル編集
このチャプターでは、 Linux の CLI で使用できるエディタを用い、ファイルを編集する方法を学習します。
・テキストエディタ: テキストファイルを編集するためのソフトウェア
・Linux では vi, emacs, nano などが利用できる
・EDITOR 変数で既定のエディタを設定できる
・現在の Linux では vi の代わりに、機能拡張した vim が一般的に利用される
・基本的な操作は同じ
・モードを切り替えて利用する
・コマンドモード: エディタのコマンドを実行するモード
・入力モード: ファイルに文字を入力するモード
・入力モードに切り替える vi のコマンドには違いがある
【入力モードに切り替える際の挙動】
・i : カーソルの位置はそのまま
・a : カーソルの位置を 1 文字右に移動する
・o : カーソルの位置を改行する
・I : カーソルの位置を行頭に移動する
・A : カーソルの位置を行末に移動する
・O : カーソルの位置に改行を挿入する
・ZZ, :wq : ファイルを保存して終了
・:q : ファイルを保存せず終了
・:q! : 内容を変更したあとでもファイルを保存せずに終了
・:w [ファイル名] : ファイルを保存
・ ファイル名を指定すると、指定した名前で保存する
・:e [ファイル名] : ファイルを読み込みなおす
・ファイル名を指定すると、指定したファイルを開く
・! をつけると、現在編集中の内容を破棄して読み込みなおす
・: で始まる操作や検索などは「ラストラインモード」と呼ばれる
・最終行に入力内容が表示される
・コマンドを入力し、 Enter を押すと実行される
・w は保存、 q は終了、 ! は強制という意味がある
・ZZ は Z を 2 回押した瞬間に実行される
・h : カーソルを左に移動
・j : カーソルを下に移動
・k : カーソルを上に移動
・l : カーソルを右に移動
・gg / :1 : カーソルを 1 行目に移動
・nG / :x : カーソルを x 行目に移動
・G / :$ : カーソルを最終行に移動
・現在の Vim では、矢印キーでカーソルを移動することができる
・先に数字を指定すると、移動する文字数を指定できる
・3h : カーソルを左に 3 行ぶん移動
・16l : カーソルを右に 16 文字ぶん移動
・y : コピー
・yy : 行ごとコピー
・x : カーソルの位置の文字を削除
・d : 削除
・dd : 行ごと削除
・dw : 単語ごと削除
・d で削除したものは貼り付けできる
・p : 貼り付け
・c : 置換 (削除して入力モードに移行する)
・/文字列 : 下方向に文字列を検索
・?文字列 : 上方向に文字列を検索
・n : 次の検索結果に移動
・N : 前の検索結果に移動
先に数字を指定すると、複数行を対象にすることができる
・3yy : 3 行コピー
・5dd : 5 行削除
・d2w : 2 単語削除
・:!コマンド : vi を終了せずに、指定したコマンドを実行し結果を表示する