教育活用事例

北海道科学大学が挑む「アクティブラーニング」プログラミング教育

北海道科学大学 未来デザイン学部 准教授 西川孝二先生にpaizaラーニングの活用方法についてインタビューし、1年生を対象としたプログラミング授業での教育手法と成果をお伺いしました。

【導入事例】北海道科学大学が挑む「アクティブラーニング」プログラミング教育インタビュー写真

デザインやクリエイションを志向する学生たちに対し、いかにして「システム思考」を養うのか。

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北海道科学大学未来デザイン学部 准教授 西川孝二先生

1. 導入の背景:教科書の「鮮度」と「難易度」の壁

これまで同大学では、著名な入門書や他大学のテキストを試行錯誤しながら使用してきました 。しかし、そこにはいくつかの課題があったといいます。

① 内容の陳腐化 : 10年以上前から内容が変わっていない教科書もあり、演習問題の例題が現代の学生の感覚に合わなくなっていました 。

② ネット上の「答え」 : 有名な教科書の解答はネット上に溢れており、学生が自ら考える前に検索して答えを見つけてしまう環境でした 。

③ 極端な難易度差 : 教養向けのテキストは難しすぎ、入門書は簡単すぎるといった、学生のレベルに合致する教材選びの難しさがありました 。

授業の基本データ

授業名 :プログラミングⅠ

対象学年 :1年生

規模 :90人定員のうち、約8割(約70〜80名)が履修。2クラス編成で実施

履修者の主な学科 :主に メディアデザイン学科 の学生

取り組む言語:Python

利用しているpaizaラーニングの動画講座: 新・Python入門編 レッスン1~17まで。(2年次以降のプログラミングⅡで18以降のレッスンも利用する。)

学生の特徴と志向

西川先生:本講義を受講する学生の多くはプログラミング初学者ですが、高校の「情報」の授業でどの程度詳しく学んできたかによって、初期の習熟度には多少の差が見られるのが現状です 。

西川先生:また、未来デザイン学部にはデザインやゲーム制作といったクリエイティブな領域に強い関心を持つ学生が多く在籍しています。そのため、本授業の目的は単なるコードの書き方の習得に留まりません。大学側が掲げる「デザイン思考」と「システム思考」という2つの思考プロセスのうち、後者を養うための重要な訓練としてプログラミングを位置づけています 。

西川先生:たとえ将来プログラミングを直接の職業にしなかったとしても、論理的なロジックを組み立てる基盤さえできていれば、いかなる現場においても新しい環境や技術を迅速に吸収できる武器になると考えています 。

2. 授業の構成と成績評価について

西川先生:本授業は、学生がそれぞれのペースで学習を進めていくスタイルを基本としています 。1年生約80〜90名(2クラス編成)が履修していますが、習得の早い学生は先の回の内容へ自由にどんどん進んでいくことが許可されています 。

西川先生:また、paizaの講座の演習課題に加え、教員が独自に作成した発展問題を用意しているのも特徴です 。その中でも最も難しい問題は、クラスの約半分が解けるかどうかの難易度に設定されており、学生にとっての「やり応え」をしっかりと担保しています 。

西川先生:こうした環境の中では、従来のような決められた議題に基づくディスカッションではなく、アクティブラーニングが自然発生的に生まれています 。「この問題が解けない」という共通の壁にぶつかることで、学生同士が教え合ったり、解法について議論を交わしたりする姿が自発的に見られるようになっています 。


【授業の流れと成績評価】


i. 冒頭:復習と解説

授業の最初には、前回の課題の解説や復習が行われます 。

ii.講義:paiza講座(動画の視聴)と演習課題

前方のスクリーンにpaizaラーニングの動画を投影。

学生が躓きやすいポイントや、他の教科書では触れられているが動画内で補足が必要な点などを、教員が全体に向けて説明します 。

学生は各自のペースで個人PCでpaizaラーニングの動画を視聴することも許可されています。

進捗は個々に委ねられており、理解が早い学生はどんどん先の回の内容(例:10週目に11週目の内容に取り組むなど)に進むことが許可されています 。

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学生は個人PCでpaizaラーニングに取り組んでいる
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スクリーンでpaizaラーニングの動画講座を流しながら解説を加えている

iii. 実践:オリジナル発展問題への挑戦

paizaの講座の演習課題に加え、教員が独自に作成した発展問題に取り組みます 。

この発展問題は通常5問ほど用意されており、最も難しい5問目には星マークが付けられ、クラスの約半分が解けるかどうかの適切な難易度に設定されています 。

「静粛に受ける授業」ではなく、 わからないところを学生同士で教え合う「教え合い」が自然発生するような、アクティブラーニング形式の環境 となっています 。

教員は机間巡視しながら困っている学生に個別にアドバイスしています。

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学生同士で教えあう様子
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机間巡視の様子

ⅳ.課題提出と成績評価について

発展問題の提出は、paiza.ioでの実行結果を画像(スクリーンショット)としてLMS(学習管理システム)に貼り付ける形で行われます 。

paiza.ioの画面右上にある「個人のアイコン」が含まれるように撮影させ、名前と結果が一致しているかを確認しています 。

教員はこの画像を順次確認し、提出期限(通常は授業から1週間以内)を守っているか、正解に到達しているかを評価します 。

paizaラーニングの講座の視聴と演習課題の取り組み状況を成績に加味しています。

発展問題への取り組みは、解けた分だけ加点方式で成績に反映されます。

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paiza.io を使って課題に取り組む様子

3. 導入後の成果~動画教材のメリットと今後の課題~

導入により資料作成の手間は減った一方で、新たな課題も浮き彫りになりました。


メリット 課題(今後の展望)
パワーポイント等の解説資料を作る手間が省ける 動画のどこでどの話題が出るかを把握し、自分の授業設計とマッチングさせる予習が必要
操作画面を一時停止して確認できるため、指示が通りやすい 個々人がバラバラの進捗で進む中、全員に注目してほしいタイミングを計るのが難しい


西川先生:「プログラミングⅠ」~「プログラミングⅢ」を担当しています。1年生の後期「プログラミングⅠ」で基礎を固め、2年生の前期「プログラミングⅡ」の授業では「ランク取得による課題免除」など、より paiza のスキルチェックと連動した評価体制を構築していきます 。2025年前期に行った2年生の授業のアンケートでは、動画教材を活用することで、個々のレベルに合わせて進めるスタイルが定着し、「自分のペースでできてよかった」という好意的な意見が得られています 。

西川先生:デザインを志望し、プログラミングを直接の職業としない学生にとっても、「大学でプログラミングを学んだ経験があるため、勉強すれば習得できる」と自信を持って言えることが、将来のキャリアにおける大きな強みになると考えています。

4.活用している機能

・paizaラーニング動画講座 新・Python入門編

・paiza.io

・問題セット/テスト管理機能 ・・・2,000問以上の問題集から小テスト作成が可能

・学習レポート機能・・・講座、問題集の学習履歴、小テストの結果をExcelで簡単集計




■学校フリーパス案内ページ

https://paiza.jp/works/lp/free_pass

※1名様から体験申し込みも可能です。


■登録不要でお試しできる講座

https://paiza.jp/works/python/trial/python-trial-1/62001

短い動画で学習講座→ブラウザ上で演習課題を体験できます。

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