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Python ifの使い方

この記事のポイント

  • Pythonにおける条件分岐の基本と if 文の役割及び構文
  • else文や elif文を組み合わせた複雑な条件分岐の実装方法
  • 比較演算子、論理演算子を活用した実用的な条件式の書き方

目次

Pythonのifとは?

if文は、Pythonで条件分岐を実装するための制御構文です。特定の条件がTrue(真)かFalse(偽)かによって、実行する処理を変えることができます。たとえば、「もし雨なら傘を持っていく」といった日常的な判断をコードで表現するイメージです。

Pythonのif文は、他の言語と比べて構文がシンプルで読みやすく、括弧や中括弧を使わず、インデント(字下げ)によってコードブロックを明示します。

また、else(そうでなければ)やelif(else ifの略)を組み合わせることで、複数の条件に対応した分岐処理が可能です。さらに、and(かつ)やor(または)といった論理演算子を使えば、複数の条件を組み合わせる高度な判定も実現できます。

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基本構文

Pythonにおけるif文の基本構文は、とてもシンプルです。以下がその基本形になります。

if 条件式: # 条件がTrueの場合に実行される処理

条件式がTrueと評価された場合にのみ、インデント(字下げ)されたコードブロックが実行されます。条件式がFalseの場合は、そのコードブロックはスキップされる形です。

また、複数の条件を扱いたい場合は、elif(else if の略)とelseを組み合わせて使用します。

if 条件式1: # 条件式1がTrueの場合に実行される処理 elif 条件式2: # 条件式1がFalseで、条件式2がTrueの場合に実行される処理 else: # すべての条件式がFalseの場合に実行される処理

Pythonにおけるif文の特筆すべき点は、コロン(:)とインデントによってコードブロックを定義する点です。Pythonではこの特徴により、他の言語でよく見られる中括弧({})を使うことなく、視覚的に分かりやすいコード構造を実現しています。

実用例

このセクションでは、Pythonのif文を使った実用的なコード例をいくつか紹介しましょう。

if文は、Pythonプログラミングのなかで特に使用頻度が高い制御構造です。実際のプログラミングでは、さまざまな状況で条件分岐を使い異なる処理を行う必要があります。

これから紹介するサンプルコードは、身近な例を用いることで初心者の方でも理解しやすくなっています。例えば、天気に応じた行動の決定、年齢による料金の計算、成績に基づいた評価の判定といった日常生活でも馴染みのある条件分岐の例を取り上げましょう。

また、単純なif文に加えて、else文やelif文を組み合わせた複雑な条件分岐も紹介します。コード例とその解説を見ていくと、比較演算子(==, !=, >, <, >=, <=)や論理演算子(and, or, not)を使った条件式の書き方もわかるはずです。これらの演算子を組み合わせることで、より柔軟で複雑な条件判断が可能となります。

さらには、ネストされたif文(if文の中にif文がある構造)や、リストやディクショナリといったデータ構造と組み合わせた使い方なども紹介します。これらの実用例を理解すると、if文の応用力が高めまるでしょう。

各コード例では実行結果も表示しますので、初心者の方でもコード実行後の動作がイメージしやすいはずです。また、コードの前には簡単な説明を行い、何を目的としたコードなのかを明確にしています。

では、具体的なコード例を見ていきましょう。

基本的なif文の使用例

if文のなかで最もシンプルなコード例です。条件が真の場合にのみ処理が実行されます。以下のコードを実行すると、動物が犬かどうかを判定し、犬であればメッセージを表示します。

animal = "犬" if animal == "犬": print("わんわん!")

実行結果:

わんわん!

if-else文でYes/No判定を行う例

条件がTrueの場合とFalseの場合で、異なる処理を行うコード例です。猫が好きかどうかの質問に対して、異なる反応を示すコードとなっています。

likes_cats = True if likes_cats: print("猫好きですね!") else: print("猫派ではないようですね。")

実行結果:

猫好きですね!

elif文を使った複数条件の判定例

複数の条件を順番に判定するコード例です。動物の種類ごとに異なる鳴き声を出力します。

animal = "猫" if animal == "犬": print("わんわん!") elif animal == "猫": print("にゃーん!") elif animal == "牛": print("モーモー!") else: print("不明な動物です")

実行結果:

にゃーん!

比較演算子を使った条件判定の例

数値の大小関係を比較する条件分岐のコード例です。動物園における年齢別の入場料金を計算します。

age = 12 if age < 6: print("ひよこ料金: 無料") elif age < 18: print("子ども料金: 500円") elif age < 65: print("大人料金: 1000円") else: print("シニア料金: 700円")

実行結果:

子ども料金: 500円

論理演算子andを使った複合条件の例

複数の条件をすべて満たす必要がある場合のコード例です。動物園で特定の動物が見られる条件を判定します。

is_weekday = True is_sunny = True if is_weekday and is_sunny: print("今日はパンダが見られる日です!") else: print("今日はパンダが見られない日かもしれません。")

実行結果:

今日はパンダが見られる日です!

論理演算子orを使った複合条件の例

複数の条件のうち、少なくとも1つを満たす場合のコード例です。動物園のイベント参加条件を判定します。

is_child = False is_senior = True if is_child or is_senior: print("動物とのふれあいコーナーに参加できます!") else: print("動物とのふれあいコーナーは子どもとシニアのみ参加できます。")

実行結果:

動物とのふれあいコーナーに参加できます!

ネストしたif文(入れ子構造)の例

if文の中に別のif文を入れる構造(ネスト)のコード例です。動物園における季節と時間帯ごとのイベント情報を判定します。

season = "夏" time = "午後" if season == "夏": if time == "午前": print("朝の猛獣たちの餌やりタイム!") else: print("夏の午後はペンギンの水遊びショー!") else: print("季節限定イベントはありません。")

実行結果:

夏の午後はペンギンの水遊びショー!

三項演算子(条件演算子)を使った簡潔な条件分岐

if-else文を1行で書く短縮形です。動物の体重が基準値を超えているかどうかを、簡潔なコードで判定します。

elephant_weight = 4000 status = "健康体" if elephant_weight < 5000 else "ダイエットが必要" print(f"この象は{status}です。")

実行結果:

この象は健康体です。

まとめ

本記事では、簡単な条件判断から複雑な複合条件の例を通してPython におけるif文のさまざまな使い方を解説しました。基本構文であるif、elif、elseの使い方はもちろんのこと、比較演算子や論理演算子を組み合わせた条件式の書き方、ネストしたif文や三項演算子などの応用例も紹介しています。

これらの知識を活用すると、ユーザー入力に応じた処理や、データの分類、さまざまな状況に合わせたプログラムの動作変更など、多くの実用的なプログラミングタスクが実現できようになります。

条件分岐は、Pythonプログラミングの中でも非常に重要な基本要素です。実際にコードを書いてみることで、処理の流れを直感的に理解できるようになります。ぜひ、この記事のコードを実行しながら学習を深めてみてください。

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