Repro株式会社
アプリ開発の中でユーザーからのフィードバック取得とその分析の難しさを実感、それらを助けてくれるツールがあれば多くのデベロッパーから重宝されるのではないかと考えた平田は、自身でそれを作ることを計画。知人のエンジニアだった三木明(現・Repro CTO)らと共に、「KDDI ∞ Labo」第6期プログラムに参加して開発を進め、2014年4月にRepro株式会社を設立。
そして同年7月、ユーザーの利用行動を取得・分析してモバイルアプリのコンバージョン率や定着率の改善支援を行うツール「Repro 」の β版を iOS向けにリリースしました。
Repro は SDK をアプリに組み込むことで、ユーザーによるアプリの操作や画面遷移、さらにそのときの表情までを動画で記録。蓄積したデータは、クリック率や滞在時間、離脱した箇所などの定量分析だけでなく、動画による定性分析も活用してアプリ改善につなげられました。
β版を披露した「KDDI∞Labo」第6期 Demo Day では、グローバルクリエイト賞を受賞。2014年11月にはフランスの大手通信企業・Orange が主催するインキューベーション・プログラム「Orange Fab Asia」第2期に採択され、メディアにも多数取り上げられました。
Repro は市場に好意的に迎えられ、β版オープンからおよそ8ヶ月で楽天やミクシィを始めとする複数の企業の400以上のモバイルアプリに導入されるまでに。
そして Repro は2015年4月、DGインキュベーション、ブレインパッド、SHIFT から総額1億円の資金を調達。同時に、Repro の正式版の提供を開始しました。
海外でも様々な解析サービスが展開されていますが、Repro は撮影品質はもちろん、SDK の容量や CPU使用率、メモリ使用量、安定性においても競合製品よりも優れており、競争力は十分。
ですので今後はさらなる開発人材を拡充し、Android版を開発すると共に、海外展開を積極的に進めて行きます。2016年内にはサンフランシスコにオフィスを設置する予定。
Repro をグローバルマーケットにおけるスタンダードにすることを視野に、会社として勝負をかけていくつもりです。
- 事業内容
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ユーザ行動動画でアプリの成長を支援する次世代アナリティクスツール「Repro」の提供
https://repro.io
Reproはスマホアプリの開発段階から利用できるグロースハックツールです。
定量分析機能に加え、ユーザーのアプリ内行動を動画として再現する定性分析機能を提供している点がReproの特長になります。
アプリ事業者はユーザー行動を観察することでアプリの課題発見が容易になり、 改善効果を定量アナリティクス機能で検証することができるようになります。 - 役員略歴
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代表の平田祐介は、慶應大学経済学部出身。卒業後はベリングポイント、プライスウォーターハウスクーパーズ、KPMG など外資系コンサルティングファームで活躍。その後、ファッション系ソーシャルショッピングアプリを手がけるスタートアップ F.F.B. の立ち上げに参画し、取締役COO を務めました。
- 本社所在地
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東京都新宿区西新宿6-15-1 セントラルパークタワー・ラ・トゥール新宿603
- 代表者氏名
- 代表取締役CEO 平田 祐介
- 設立年月
- 2014年04月
- 従業員数
- 11名(2015/05現在)
- 平均年齢
- 33歳(2015/11現在)
- 資本金
- 5,600万円
- 株式公開
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未公開
- 外部資金/調達額
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2015年4月22日、株式会社DGインキュベーション(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:六彌太恭行)、株式会社ブレインパッド(東京都港区、代表取締役社長:草野隆史)、株式会社SHIFT(本社:東京都港区、代表取締役:丹下大)に対して、総額1億円の第三者割当増資を実施いたしました。
- 主要株主
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株式会社DGインキュベーション、株式会社ブレインパッド、株式会社SHIFT
- 主要取引先
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mixi,楽天,Webcrew,KDDI
- 事業概況
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スマホアプリ向けに定性分析機能を提供するツールのグローバル市場は今まさに立ち上がろうとしている段階です。
そして、グローバルの競合ツールの性能評価を行った結果、現時点では「Repro」が最もバグが少なく、最もパフォーマンスが良いことが判明しています。
「Repro」は、世界中のアプリ事業者に利用されるツールになるポテンシャルがあります。
そのため、Reproはグローバルマーケットにおけるスタンダードとなることを視野に勝負しています。 - 事業構成比