PHP getdate関数の使い方

この記事のポイント

PHP開発において日付処理は頻繁に必要となる重要な機能です。本記事では、getdate関数の基本から応用まで、実践的な知識を身につけられます。

  • 現在日時や指定したタイムスタンプから詳細な日付情報を連想配列で取得する方法
  • 基本構文から応用的なコード例まで段階的に学べる実用的なプログラミング技術
  • Webアプリケーション開発で活用できる具体的なサンプルコードと出力結果

これらのポイントを押さえることで、日付処理を効率的に行えるようになります。

目次

getdate関数とは?

getdate関数は、現在の日時または指定したタイムスタンプから詳細な日付情報を連想配列として取得するための組み込み関数です。この関数を使用することで、年、月、日、時、分、秒、曜日、年間通算日などの情報を個別に取得できます。

引数を省略した場合は現在の日時が対象となり、タイムスタンプを指定すれば任意の日時の情報を取得可能です。戻り値は連想配列形式で提供されるため、必要な日付要素に簡単にアクセスでき、Webアプリケーション開発における日付処理で重宝される実用的な関数といえます。

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基本構文

getdate関数の基本的な使い方を具体的なコード例で説明します。最もシンプルな形は引数なしで現在日時を取得する方法です。

<?php $currentDate = getdate(); print_r($currentDate); ?>

出力結果

Array
(
    [seconds] => 30
    [minutes] => 15
    [hours] => 14
    [mday] => 15
    [wday] => 3
    [mon] => 11
    [year] => 2024
    [yday] => 319
    [weekday] => Wednesday
    [month] => November
    [0] => 1731668130
)

※引数や出力するタイミングで変動する値もあります。以降のコードも同様の考え方になります。

特定のタイムスタンプを指定する場合の例も紹介します。

<?php $timestamp = mktime(0, 0, 0, 1, 1, 2025); $newYear = getdate($timestamp); echo "年: " . $newYear['year'] . "\n"; echo "月: " . $newYear['month'] . "\n"; echo "日: " . $newYear['mday'] . "\n"; ?>

出力結果

年: 2025
月: January
日: 1

実用例

ここからは、getdate関数を実際のプログラムで活用するための具体的なサンプルコードを紹介します。各例では実用性を重視し、Webアプリケーション開発や日常的なプログラミングで使える実践的な内容を扱います。コード例は短く分かりやすい形で提示し、出力結果も動物を使った親しみやすい内容にして理解を促進します。

現在日時の詳細情報を取得する方法

現在の日時から詳細な情報を取得し、見やすい形で表示する基本的な処理の例です。

<?php $dateInfo = getdate(); echo "今日はイヌが散歩した日: " . $dateInfo['year'] . "年" . $dateInfo['mon'] . "月" . $dateInfo['mday'] . "日\n"; echo "曜日: " . $dateInfo['weekday'] . "\n"; echo "時刻: " . $dateInfo['hours'] . "時" . $dateInfo['minutes'] . "分\n"; ?>

出力結果(例)

今日はイヌが散歩した日: 2025年8月13日
曜日: Wednesday
時刻: 13時48分

※出力結果は実行した時刻により変動します。また、時刻はUTC形式で計算されるため、日本時間での計算結果と異なる場合があります。以後のコードも同様です。

特定の日付から曜日を判定する処理

指定した日付の曜日を調べて、条件に応じた処理を行う実用的な例です。

<?php $timestamp = mktime(0, 0, 0, 12, 25, 2025); $christmas = getdate($timestamp); if ($christmas['wday'] == 0) { echo "ネコのクリスマスは日曜日です\n"; } else { echo "ネコのクリスマスは" . $christmas['weekday'] . "です\n"; } ?>

出力結果

ネコのクリスマスはThursdayです

月末日を計算して表示する機能

指定した月の最終日を計算し、月末処理などで活用できる例です。

<?php $lastDayTimestamp = mktime(0, 0, 0, 2, 0, 2024); $monthEnd = getdate($lastDayTimestamp); echo "ウサギの誕生月の最終日: " . $monthEnd['mday'] . "日\n"; echo "月名: " . $monthEnd['month'] . "\n"; ?>

出力結果

ウサギの誕生月の最終日: 31日
月名: January

誕生日からの経過日数を計算する処理

現在日時と誕生日を比較して、経過した日数を計算する実践的な例です。

<?php $today = getdate(); $birthday = getdate(mktime(0, 0, 0, 6, 15, 2025)); $daysPassed = $today['yday'] - $birthday['yday']; echo "ハムスターの誕生日から" . $daysPassed . "日経過しました"; ?>

出力結果(例)

ハムスターの誕生日から53日経過しました

カレンダー表示用の日付情報取得

カレンダーアプリケーションで使用する日付情報を整理して取得する例です。

<?php $calendarDate = getdate(mktime(0, 0, 0, 3, 1, 2025)); echo "リスの活動月: " . $calendarDate['month'] . "\n"; echo "月初の曜日: " . $calendarDate['weekday'] . "\n"; echo "年間通算日: " . $calendarDate['yday'] . "日目\n"; ?>

出力結果

リスの活動月: March
月初の曜日: Saturday
年間通算日: 59日目

ログファイル用のタイムスタンプ生成

システムログやアクセスログで使用するタイムスタンプを生成する実用例です。

<?php $logTime = getdate(); $logEntry = sprintf("[%04d-%02d-%02d %02d:%02d:%02d] キツネがアクセスしました", $logTime['year'], $logTime['mon'], $logTime['mday'], $logTime['hours'], $logTime['minutes'], $logTime['seconds']); echo $logEntry . "\n"; ?>

出力結果(例)

[2025-08-13 13:59:45] キツネがアクセスしました

営業日判定のための日付処理

平日や休日を判定してビジネスロジックに活用する実践的な処理例です。

<?php $businessDate = getdate(); if ($businessDate['wday'] >= 1 && $businessDate['wday'] <= 5) { echo "クマの会社は営業日です(平日)\n"; } else { echo "クマの会社は休業日です(土日)\n"; } echo "曜日番号: " . $businessDate['wday'] . "\n"; ?>

出力結果(例)

クマの会社は営業日です(平日)
曜日番号: 3

年月日の個別取得と条件分岐

特定の年月日条件に基づいて処理を分岐させる応用的な活用例です。

<?php $checkDate = getdate(); if ($checkDate['mon'] == 12 && $checkDate['mday'] >= 20) { echo "パンダは冬休み期間中です\n"; } else { echo "パンダは通常期間です\n"; } echo "現在の月: " . $checkDate['mon'] . "月"; ?>

出力結果(例)

パンダは通常期間です
現在の月: 8月

まとめ

getdate関数は、日付処理において非常に重要な役割を果たす関数です。現在日時や指定したタイムスタンプから詳細な日付情報を連想配列で取得でき、Webアプリケーション開発において幅広く活用されています。本記事で紹介した基本構文から実用例まで、段階的に学習することで効率的な日付処理が可能になります。

getdate関数の活躍する場面

  • Webアプリケーションでのユーザー向け日付表示機能の実装
  • ログファイル生成やシステム監視での正確なタイムスタンプ記録
  • カレンダーアプリや予約システムでの日付計算と表示処理

重要なポイント

  • 連想配列形式の戻り値により個別の日付要素へ簡単アクセスが可能
  • 引数省略で現在日時、タイムスタンプ指定で任意日時の取得に対応
  • 曜日判定や月末計算など実用的なビジネスロジック実装の基盤となる機能

getdate関数をマスターすることで、より洗練された日付処理プログラムの開発が可能になり、実用的なWeb アプリケーション構築の基礎力が向上します。今回学んだ知識を活用して、いろいろな日付処理機能を実装してみてください。

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