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PHP elseifの使い方

この記事のポイント

  • 複数条件の分岐をスマートに処理できる|PHPにおけるelseif文の基本
  • 記述方法のバリエーションとコーディングスタイル
  • 具体的な実用例による条件分岐のスキル取得

目次

PHPのelseif文とは?

PHPのelseif文は、複数の条件を順番に評価したうえで、最初に真となる条件に対応したコードブロックを実行する制御構造です。プログラムの流れを分岐させる際に、単純なif-else構造では対応できない複雑な条件分岐を実現します。

elseif文が特に役立つのは、例えば、成績に応じて評価を出力する場合、「90点以上ならA、80点以上ならB、70点以上ならC…」といった複数条件の判定を連続して行いたい場面です。

elseif文を使うと、各条件をチェックして適切な分岐に進ませることができるため、コードの可読性が高まり論理構造も明確になります。

なおPHPでは、「elseif」と「else if」の両方の書き方が許容されています。これらに機能的な違いはありません。どちらを選ぶかはコーディングスタイル次第となりますが、プロジェクト内および各プログラム内での一貫性を保つために、メンバー間で統一した書き方を採用するのがベストプラクティスでしょう。

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基本構文

PHPにおけるelseif文の基本的な書き方は、非常にシンプルです。最初の条件が偽の場合は次の条件を評価し、真になった時点でその処理ブロックを実行します。条件チェックは上から順に行われます。最初に真となった条件のみが実行される形です。

PHPの場合、「elseif」と「else if」(スペースあり)の両方が使用可能です。また、必要に応じて複数のelseif文の連続使用も可能となります。これらの基本構文を活用すれば、多岐にわたる条件分岐も簡潔に記述できるでしょう。

if (条件1) { // 条件1が真の場合の処理 } elseif (条件2) { // 条件2が真の場合の処理 } else { // どの条件も満たさない場合の処理 }

実用例

PHPのelseif文は、実際のアプリケーション開発で幅広く活用される構文です。単純な条件分岐から複雑な判定ロジックまで、さまざまな場面で役立ちます。このセクションでは、日常的なプログラミングで使える具体的なコード例と各テクニックを使う際のポイントを解説しましょう。

PHP初心者の方は、これから紹介するコード例を通して、elseif文がどのように条件を評価し、適切な処理を選択するかを確認してください。各コードは、実際のプロジェクトですぐに応用できるものとなっています。

実装を通してさまざまなコードに触れたりエラー対処を行ったりするなかで、PHPプログラミングに不可欠な判断力や課題解決力なども身についてくるはずです。

動物の分類システム

以下では、動物の種類に基づき特徴を表示するテクニックを示しています。具体的には、飼育環境や食性などの特徴によって動物を分類し、適切な情報を提供するものです。

このようなコード例は、ペットショップの案内やデータベース、動物園の展示情報などで活用できるでしょう。elseif文を使うことで、多様な動物の分類を効率的に処理することが可能となります。

<?php $animal = "ライオン"; if ($animal == "イヌ" || $animal == "ネコ") { echo "ペットとして人気の動物です"; } elseif ($animal == "ライオン" || $animal == "トラ") { echo "肉食の大型ネコ科動物です"; } else { echo "分類情報がありません"; } ?>

出力結果:

肉食の大型ネコ科動物です

年齢による入場料金計算

以下のコード例は、施設の入場料金を来場者の年齢に応じて自動計算するテクニックです。遊園地、美術館、動物園などで広く利用されているロジックであり、年齢層ごとに異なる料金設定を効率的に管理できるものとなります。elseif文をうまく使うことで、複数の年齢区分が順番にチェックされて、適切な料金判定を即座に行えるでしょう。

<?php $age = 15; if ($age < 6) { echo "キツネ幼児料金: 0円(無料)"; } elseif ($age < 12) { echo "タヌキ子供料金: 500円"; } elseif ($age < 18) { echo "ウサギ中高生料金: 800円"; } else { echo "シカ大人料金: 1000円"; } ?>

出力結果:

ウサギ中高生料金: 800円

成績評価システム

以下のコード例は、学校や教育機関で使われる成績評価システムの基本ロジックです。画面にテストの点数を入力すると、対応する評価ランクを自動的に表示します。

90点以上ならA、80点以上ならBというように、点数帯ごとに評価を分けて判定できる形です。以下の出力結果のように動物の名前を添えると、結果が視覚的にも記憶に残りやすくなるでしょう。

<?php $score = 78; if ($score >= 90) { echo "評価: A(キリン)"; } elseif ($score >= 80) { echo "評価: B(ゾウ)"; } elseif ($score >= 70) { echo "評価: C(カバ)"; } else { echo "評価: F(ダチョウ)"; } ?>

出力結果:

評価: C(カバ)

天気に基づく活動提案

以下のコード例は、天気予報データに基づき、最適なレジャー活動を提案するものです。観光アプリや旅行サイトなどで実用的に使われるロジックであり、天気状況によって屋内外の適切なアクティビティを推奨できる仕組みになっています。晴れなら屋外、雨なら屋内と、天候に応じた動物園やテーマパークを紹介できる仕様です。

<?php $weather = "雨"; if ($weather == "晴れ") { echo "ライオンパークへの遠足におすすめです"; } elseif ($weather == "曇り") { echo "パンダ動物園なら屋内施設もあるので安心です"; } elseif ($weather == "雨") { echo "キツネ博物館で室内観光はいかがですか"; } else { echo "ウサギカフェでのんびり過ごすのがおすすめです"; } ?>

出力結果:

キツネ博物館で室内観光はいかがですか

曜日別メニュー提案

以下のコード例は、レストランやカフェで使われる日替わりメニューを表示する仕組みです。曜日ごとにメニューが自動的に切り替わり、顧客に今日のおすすめを提案します。

この仕組みをWeb上で実装すれば、毎日異なるコンテンツを表示することも可能です。動物をテーマにしたユニークなメニュー名もポイントになります。

<?php $day = "水曜日"; if ($day == "月曜日") { echo "今日のランチ: カンガルーサラダ"; } elseif ($day == "火曜日") { echo "今日のランチ: コアラカレー"; } elseif ($day == "水曜日") { echo "今日のランチ: ワニグリル"; } else { echo "今日のランチ: ゴリラスペシャル定食"; } ?>

出力結果:

今日のランチ: ワニグリル

季節判定プログラム

以下のコード例は、月の数値から現在の季節を自動判定する仕組みです。カレンダーアプリや季節商品の販売サイトなどで活用できるものであり、季節に応じたコンテンツや商品を表示するうえで役立つでしょう。

また、北半球の季節を基準にしており、各季節を代表する動物の活動をあわせてできるようになっています。

<?php $month = 7; if ($month >= 3 && $month <= 5) { echo "春の動物: ウサギが活発に活動します"; } elseif ($month >= 6 && $month <= 8) { echo "夏の動物: カメが海岸で卵を産みます"; } elseif ($month >= 9 && $month <= 11) { echo "秋の動物: リスが木の実を集めています"; } else { echo "冬の動物: シロクマが氷の上で過ごします"; } ?>

出力結果:

夏の動物: カメが海岸で卵を産みます

血液型性格診断

以下のコード例は、血液型に基づき性格特性を診断する簡易プログラムです。娯楽目的のウェブアプリケーションや占いサイトなどで使われるロジックになります。各血液型を特定の動物に例えることで、性格特性をユーモラスに表現している点が特徴です。科学的根拠はもちろん薄いですが、エンターテイメントとして楽しめるプログラムでしょう。

<?php $bloodType = "B"; if ($bloodType == "A") { echo "アリのように几帳面で計画的な性格です"; } elseif ($bloodType == "B") { echo "サルのように自由奔放でマイペースな性格です"; } elseif ($bloodType == "O") { echo "クマのように大らかで社交的な性格です"; } else { echo "カメレオンのように変幻自在な性格です"; } ?>

出力結果:

サルのように自由奔放でマイペースな性格です

BMI判定プログラム

以下のコード例は、身長と体重からBMI値を算出し、健康状態を判定する健康管理アプリのコア機能です。フィットネスアプリやヘルスケアサイトでよく使われるロジックであり、計算結果に基づく健康アドバイスを提供します。数値に加えて動物に例えた表現を用いることで、ユーザーにとって親しみやすい結果を表示できるでしょう。

<?php $height = 1.70; // メートル単位 $weight = 65; // キログラム単位 $bmi = round($weight / ($height * $height), 1); if ($bmi < 18.5) { echo "BMI: {$bmi} - ヒョウのように細身です"; } elseif ($bmi < 25) { echo "BMI: {$bmi} - シカのようにバランスが良いです"; } else { echo "BMI: {$bmi} - クジラのように大きな体格です"; } ?>

出力結果:

BMI: 22.5 - シカのようにバランスが良いです

まとめ

PHPのelseif文は、複数の条件分岐を効率的に処理するための強力ツールです。基本構文は非常にシンプルですが、さまざまな実用シーンで活用できる柔軟性を持っています。具体的には、年齢による料金設定、成績評価、天気予報、季節判定といった日常的なプログラミングタスクで頻繁に使用されるでしょう。

PHPのプログラムでelseif文を使うときには、条件は上から順に評価され、最初に真と判断された条件のブロックのみが実行される点で注意が必要です。また、elseifとelse ifの両方の記法が許されていますが、コードの一貫性を保つために一方に統一することが大切です。

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