PHP DateTime::diffメソッドの使い方

この記事のポイント

DateTime::diffメソッドは日時間の差分を正確に計算できる重要なメソッドです。この記事では基本的な使い方から実践的な活用法まで詳しく解説します。

  • 2つの日時オブジェクト間の差分を簡単に計算する機能
  • 年月日時分秒すべての単位で差分を取得できる柔軟性
  • 実際のWebアプリケーション開発で活用できる実用性

これらのポイントを押さえることで、効率的な日時処理ができるようになります。

目次

DateTime::diffメソッドとは?

DateTime::diffメソッドは、2つのDateTime オブジェクト間の差分を計算するメソッドです。このメソッドを使用することで、開始日時と終了日時の間隔を年、月、日、時間、分、秒の各単位で正確に取得できます。返り値はDateInterval オブジェクトとなり、さまざまなプロパティを通じて差分情報にアクセス可能です。

Web アプリケーション開発において、ユーザーの年齢計算や期間限定キャンペーンの残り時間表示、勤務時間管理など、幅広い場面で活用される重要な機能といえます。

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基本構文

DateTime::diffメソッドの基本的な使用方法を理解しましょう。このメソッドはDateTimeオブジェクトから別のDateTimeオブジェクトまでの差分を計算し、DateInterval オブジェクトを返します。第二引数にtrueを指定すると絶対値での差分を取得できます。

<?php $date1 = new DateTime('2025-01-01'); $date2 = new DateTime('2025-01-15'); $diff = $date1->diff($date2); echo $diff->days . '日の差があります'; ?>

出力結果

14日の差があります
<?php $start = new DateTime('2025-06-01 10:30:00'); $end = new DateTime('2025-06-01 15:45:30'); $interval = $start->diff($end); echo $interval->h . '時間' . $interval->i . '分' . $interval->s . '秒'; ?>

出力結果

5時間15分30秒

実用例

DateTime::diffメソッドの実践的な活用方法を、具体的なコード例とともに紹介します。日常的なWebアプリケーション開発で頻繁に使用される8つの場面を取り上げ、それぞれの実装方法を詳しく解説していきます。各例では動物をテーマにした親しみやすい出力結果を用いて、メソッドの動作を分かりやすく示しています。

これらの例を参考にすることで、DateTime::diffメソッドをさまざまな場面で効果的に活用できるようになるでしょう。

基本的な日付差分の計算

2つの日付間の差分を計算する最もシンプルな使用例です。ペットの飼育日数や記念日からの経過日数を求める際に活用できます。

<?php $adoptionDate = new DateTime('2025-03-15'); $today = new DateTime('2025-12-20'); $diff = $adoptionDate->diff($today); echo 'ネコを飼い始めてから' . $diff->days . '日経過しました'; ?>

出力結果

ネコを飼い始めてから280日経過しました

年齢計算

生年月日から現在の年齢を正確に計算するシステムの実装例です。動物園の動物管理システムなどで使用されます。

<?php $birthDate = new DateTime('2018-05-20'); $currentDate = new DateTime(); $age = $birthDate->diff($currentDate); echo 'パンダは現在' . $age->y . '歳' . $age->m . 'カ月です'; ?>

出力結果

パンダは現在7歳2カ月です

イベントまでの残り時間表示

特定のイベントまでの残り時間をカウントダウンする機能の実装例です。動物園のショータイムまでの時間表示などに応用できます。

<?php $now = new DateTime('2025-08-15 17:00:00'); $eventTime = new DateTime('2025-12-25 14:00:00'); $remaining = $now->diff($eventTime); echo 'ライオンのショーまで' . $remaining->m . 'カ月と' . $remaining->d . '日と' . $remaining->h . '時間です'; ?>

出力結果

ライオンのショーまで4カ月と9日と21時間です

勤務時間の自動計算

従業員の出勤時間と退勤時間から労働時間を自動計算する機能例です。動物園スタッフの勤務管理に活用できます。

<?php $clockIn = new DateTime('2025-12-20 09:00:00'); $clockOut = new DateTime('2025-12-20 17:30:00'); $workTime = $clockIn->diff($clockOut); echo 'ウサギ担当者の本日の勤務時間: ' . $workTime->h . '時間' . $workTime->i . '分'; ?>

出力結果

ウサギ担当者の本日の勤務時間: 8時間30分

サービス利用期間の算出

サブスクリプションサービスの利用開始日から現在までの期間を計算する機能例です。ペット保険の加入期間管理などに使用されます。

<?php $serviceStart = new DateTime('2025-01-10'); $today = new DateTime('2025-12-20'); $usagePeriod = $serviceStart->diff($today); echo 'イヌの保険サービス利用期間: ' . $usagePeriod->m . 'カ月と' . $usagePeriod->d . '日'; ?>

出力結果

イヌの保険サービス利用期間: 11カ月と10日

配送日数の計算機能

商品の発送日から到着予定日までの配送期間を算出する機能例です。ペット用品のオンライン販売で活用できます。

<?php $shipDate = new DateTime('2025-12-18'); $deliveryDate = new DateTime('2025-12-22'); $shippingDays = $shipDate->diff($deliveryDate); echo 'トリのエサの配送日数: ' . $shippingDays->days . '日間'; ?>

出力結果

トリのエサの配送日数: 4日間

プロジェクト進捗管理

プロジェクトの開始日から現在までの経過期間を追跡する機能例です。動物の繁殖プログラムの進捗管理などに応用できます。

<?php $projectStart = new DateTime('2025-10-01'); $currentDate = new DateTime('2025-12-20'); $elapsed = $projectStart->diff($currentDate); echo 'サル舎改築プロジェクト経過: ' . $elapsed->m . 'カ月' . $elapsed->d . '日'; ?>

出力結果

サル舎改築プロジェクト経過: 2カ月19日

記事投稿からの経過時間

ブログ記事やSNS投稿からの経過時間を表示する機能例です。動物の写真投稿サイトで「何分前」や「何時間前」の表示に使用されます。

<?php $postTime = new DateTime('2025-12-20 10:15:00'); $currentTime = new DateTime('2025-12-20 13:45:00'); $timeDiff = $postTime->diff($currentTime); echo 'シロクマの写真投稿から' . $timeDiff->h . '時間' . $timeDiff->i . '分経過'; ?>

出力結果

シロクマの写真投稿から3時間30分経過

まとめ

DateTime::diffメソッドは日時の差分計算において非常に強力で実用的なメソッドです。基本的な構文はシンプルでありながら、さまざまな場面で柔軟に活用できる優れた機能を持っています。このメソッドを理解することで、より効率的で正確なWebアプリケーション開発が可能になります。

DateTime::diffメソッドの活躍する場面

  • ユーザー年齢の自動計算とプロフィール管理機能
  • イベントカウントダウンとリアルタイム更新システム
  • 勤怠管理と労働時間の正確な集計システム

重要なポイント

  • DateIntervalオブジェクトのプロパティを正しく理解
  • 絶対値指定による柔軟な差分計算の実装方法
  • タイムゾーンを考慮した正確な時間差計算の手法

日時処理はユーザー体験の向上において重要な要素であり、DateTime::diffメソッドの適切な活用により、信頼性の高いシステムを構築できるでしょう。継続的な学習と実践を通じて、更なるスキル向上を目指していきましょう。

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