AIエンジニアの現実を知っておこう!仕事の実態・年収・将来性をわかりやすく解説

この記事のポイント

AIエンジニアは「高収入」「最先端」というイメージがある一方、「現実はもうAIがAIを作る時代では?」と不安の声も増えています。しかし、市場を見ると「AIエンジニアがいらなくなる」という話は極端で、むしろ役割は確実に広がっています。

そこで本記事では、

  • AIエンジニアの「本当の仕事」「将来性」など現実をわかりやすく解説
  • AIエンジニアの年収目安、年収アップの現実を紹介
  • 「AIに仕事を奪われる?」へのリアルな回答、今後の市場考察

の3点を中心に紹介します。

AIエンジニアのリアルな業務から市場価値の変化まで、これから目指す人が「安心して」進めるためのヒントとして参考にしてください。

目次

AIエンジニアとはどんな職業か

AIエンジニアとは、AI技術を使って課題解決の仕組みを設計・開発する職種です。まずはAIエンジニアの基本的な役割から、扱う技術、活躍する分野までを順に押さえておきましょう。

以下の記事でも詳しくAIエンジニアの仕事について解説していますので、あわせてご覧ください。

【関連】AIエンジニアとは?仕事内容から年収・必要スキル・将来性まで徹底解説

AIエンジニアの定義と役割

AIエンジニアとは、AI技術を「実際のビジネス課題に使える形に落とし込む」役割を担当する職種です。

モデルの設計というよりも、「どんなデータを使えば精度が出るのか」「AIで本当に解決できる問題なのか」など、判断や設計が中心になります。

主な業務はデータ準備・モデル構築・AI機能の実装などですが、実務では「技術を回す」というより、現場のニーズに合わせてAIを「どう動かすか」を考える工程に重きを置いています。そのため、AI研究職のように新しいアルゴリズムを生み出す立場とは異なり、AIエンジニアは「既存技術を現場に落とし込んで成果を出す実装寄りの職種」です。

【関連】
生成AI超入門 プロンプトエンジニアリングの基礎 ChatGPT編

取り扱う主な技術

AIエンジニアは、AIが動くまでの一連の流れを、さまざまな技術を組み合わせて形にする職種です。この流れを作るために使われる技術は、以下の5つにまとめられます。

Python(AIを動かす共通言語)

AI開発ではPythonがほぼ標準。

AIモデルを作ったり、データを処理したり、サービスに組み込むコードを書いたりするために使われる

データ分析(AIの材料づくり)

AIに学習させるためのデータを整える工程。

「何を学習させればいいのか」を決めたり、欠損やノイズを取って使えるデータにする作業

機械学習・ディープラーニング(AIの頭脳づくり)

画像認識・文章生成・予測モデルなどの中身。

既存のライブラリ(scikit-learn、PyTorch、TensorFlowなど)を使ってモデルを構築して学習させる

モデル評価(精度のチェック)

作ったモデルが本当に役に立つのかを確認する工程。

精度、再現率、誤判定の傾向などを見てチューニングする

AI実装・MLOps(動くサービスにする部分)

作ったモデルをアプリやサービスに組み込み、安定して動くように運用する工程。

クラウド(AWS、GCP、Azure)を使うことが多い

以上のように、AIエンジニアが使うのは、Pythonで下地を作りデータを整え、モデルを育ててサービスとして動かす技術です。

AIエンジニアが関わる分野

AIエンジニアが関わる分野は多岐にわたり、一言で「得意分野」が表せるわけではありません。そこで、実際の現場でイメージしやすい実例をいくつか紹介します。

医療(画像診断のサポート)

レントゲンやCT画像から異常部分を検出するAIを作り、医師の確認作業を効率化する

製造(不良品の自動検知)

工場ラインで流れる製品をカメラで撮影し、傷や欠けをAIが判定。人手検査の負担を減らす

小売・EC(需要予測・おすすめ表示)

「どの商品が売れそうか」をAIが予測したり、ユーザーごとにおすすめ商品を表示する仕組みを作る

金融(不正取引の検知)

クレジットカードの不正利用や怪しい送金パターンをAIで見つける仕組みを開発する

カスタマーサポート(チャットボットの応答改善)

問い合わせ履歴を学習して、よく使う質問にAIが自然に答えられるよう改善する

このように、AIエンジニアが関わる領域は「AIで自動化や予測ができる場面」全般に広がっています。

医療・製造・金融など専門性の高い業界でもAI導入のニーズは年々増えており、人材需要も着実に伸びています。

どんな業務内容?

AIエンジニアの仕事は、AIモデルを作るだけではなく、データ準備から実装・運用まで、AIを「実際に使える形」にする一連の工程を担当することです。ここでは、1日の業務の流れや、地味に見えるけれど欠かせない作業、チーム内での役割分担まで具体的に紹介します。

1日のスケジュールと業務内容

AIエンジニアの1日は、AIモデルを改善するための「データ」「モデル」「実装」を行き来しながら進みます。職場によって働き方は異なりますが、実務では次のような流れがよく見られます。

  • 朝:モデルの結果確認(昨日の学習ログをチェック)

    前日に学習させたモデルの精度やエラーを確認し、改善が必要か判断します。

  • 午前:データ整備や特徴量作成などの前処理作業

    AIの精度を左右する下ごしらえの工程。

    欠損の処理、外れ値の確認、新しい特徴量の作成などが中心です。

  • 昼〜午後:チームMTG(仕様のすり合わせ・改善方針の相談)

    プロジェクトマネージャーやアプリ担当と、要件や改善ポイントを共有します。

  • 午後:モデル構築・学習・検証の作業

    Pythonでコードを書きながらモデルを調整し、精度を試します。

    複数パターンを同時並行で試すことも多いです。

  • 夕方:実装作業や運用準備

    成果が出たモデルをAPI化したり、クラウド上で動かすための設定を行います。

    最後にログや動作確認をして終了。

このように、AIエンジニアの1日は「地道なデータ作業」と「モデルの試行錯誤」を繰り返しながら、AIを実際に使える形に近づけていく流れがほとんどです。

AIエンジニアの「地味な」部分

次は、「地道な作業」とは具体的にどのような業務を指すのか、AIエンジニアの働き方の中で現実的な部分を解説します。

AIエンジニアというと、最先端技術を使って華やかな開発をしているイメージを持たれがちですが、実務の多くは地道な作業の積み重ねです。特に時間がかかるのが、データの集計・前処理・欠損の確認・特徴量づくりなど、AIの精度を左右する「下ごしらえ」の工程です。

モデル構築とは、一度作って終わりではなく「学習→検証→修正」を繰り返す工程が必要です。思ったように精度が出ないモデルと向き合いながら、原因を探したりパラメータを調整したりする根気のいる仕事が中心になります。

こうした作業はAIエンジニアの持つイメージと離れていますが、AIエンジニアが簡単に置き換わらない理由でもあります。データの意味を理解し、どの特徴量が効くか判断し、失敗の原因を分析する工程は、人間の理解と試行錯誤が不可欠です。

【関連】AIエンジニアになるには?プログラミング初心者向け完全ガイド

プロジェクトチームでの役割分担

AIプロジェクトには、AIエンジニア以外にもPM(プロジェクトマネージャー)やデータサイエンティストなどが関わりますが、それぞれ本来担う役割は異なります。PMはビジネス課題の整理や要件定義を担当し、データサイエンティストは統計分析やデータ探索を通じて「どんな手法を使うべきか」の方向性を示す立場です。

その中でAIエンジニアは、モデルを実際に動く形まで作り込む実装寄りの役割を担います。データを整え、モデルを学習させ、検証し、サービスへ組み込むところまでを一貫して担当するのが特徴です。ただし現場では、これらが完全に分かれるとは限りません。特に小規模チームの場合、

  • AIエンジニアがデータ分析まで担当する
  • データサイエンティストが実装まで行う
  • PMが仕様調整に加えて軽い検証を行う

といった兼任スタイルが一般的です。

そのためAIエンジニアには、モデル構築だけでなく周辺領域の理解も求められます。

プロジェクト全体の流れを把握しながら他職種と連携することが、成果につながる重要なポイントです。

年収・月収の実態は?

AIエンジニアは「高年収のイメージどおり」ではありますが、スキルや担当範囲によって年収は異なるため、実態を把握しておかないと理想とギャップが出る可能性もあります。そこで、ここからは実際の平均年収データや求人例をもとに、AIエンジニアの「本当の年収レンジ」と「年収が伸びる条件」を紹介します。

AIエンジニアの平均年収と相場

AIエンジニアの平均年収は、約628.9万円(2025年時点)です。キャリア初期〜中堅が含まれる全国平均で、AI領域の拡大に伴い水準は今後も上がる傾向があります。

実際の求人では500万〜800万円前後が中心で、専門領域を持つエンジニアや実装・運用まで担当できる人材は1,000万円以上のケースも多いです。

生成AIの普及により、プロンプトエンジニアなど関連職種も高額報酬化しており、米Anthropicでは年収33.5万ドル(約4,500万円)を提示する求人も報じられています。ただしこれはAIエンジニアとは役割が異なる職種であり、AI領域全体の人材需要が急拡大している「象徴的な例」と言えます。

【参考】

AIエンジニア - job tag

プロンプトエンジニアの需要急増、年俸4500万円の求人も-ChatGPTブームで

スキル・経験による収入差

AIエンジニアは、経験やスキルの違いが年収に反映されやすい職種です。厚生労働省「jobtag」では、経験0年の月収は約31.8万円(年収換算で約380万円)、15年以上では約48.3万円(年収約580万円)と、年数に応じて着実に上昇しています。

ITスキル標準(ITSS)でも、レベル1〜2で420〜620万円、レベル5以上では600〜950万円と幅があり、扱える領域が広がるほど報酬レンジも大きくなります。特に、モデル設計やMLOpsまで対応できる上級エンジニアは高年収を狙いやすい傾向です。

このデータから、AIエンジニアは「経験とスキルが評価されやすい職種」です。長期的なキャリアアップが見込める点は、AIエンジニアの安心材料といえるでしょう。

【参考】AIエンジニア - job tag

収入アップを狙うためのポイント

AIエンジニアは、担当できる領域が広いほど年収が伸びやすい職種です。特に評価されやすいポイントとして、次の3つが挙げられます。

  • 実装力とMLOps対応
  • 生成AI・LLMの実務経験
  • ビジネス理解とプロジェクト推進力

これらはそれぞれ「AIを動かせること」「最新モデルの扱いに慣れていること」「プロジェクト全体を進められること」を示す指標です。担当できる領域が広いほど、年収レンジも上がる傾向にあります。

実務では、まずモデル構築から入り、API化や運用、生成AI領域へと段階的に守備範囲を広げていくのが一般的です。この積み上げによって市場価値が高まり、求人でも高年収帯に届きやすくなります。

厳しさとやりがいは表裏一体

AIエンジニアは成果が出るまで時間がかかったり、学習負担が大きかったりと「厳しさ」が避けられない職種です。一方で、その壁を越えたときに得られる達成感や市場価値の伸びは大きく、やりがいと成長機会が直結している点も特徴です。

このパートでは、代表的な厳しさと、その裏側にあるやりがいをセットで見ていきましょう。

長時間労働や学習の負担

AI領域は技術の変化が速い分野を扱うため、日常的なキャッチアップが特に求められる職種です。生成AI、MLOps、クラウド基盤など関連領域が広いことから、仕事以外の時間で学ぶ機会が自然と増えます。

必ずしも多額の費用をかける必要はありませんが、書籍・有料講座・クラウド環境などに自己投資する人も多く、「学び続ける前提の働き方」になりやすいのが現実です。

また、AIプロジェクトはスケジュールが読みづらく、モデルの改善・検証が続くことで残業が発生するケースもあります。こうした負担はあるものの、スキルを積むほど市場価値が高まるため、学習量=キャリアの伸びにつながりやすい側面はメリットの一つです。

成果が出にくいプロジェクトも多い

AIは一般的に「完全」な印象がありますが、必ずしも「導入すればすぐ効果が出る」わけではありません。想定通りに成果が出ないケースのほうが多く、プロジェクトが長期化したり途中で方向転換が必要になることもあります。

その背景として、次のような課題がよく挙げられます。

  • 学習データが十分に集まらない(品質・量ともに不足しやすい)
  • モデルの精度が期待を満たさない(改善に時間がかかる)
  • AIモデルの仕様変更やアップデートに振り回される
  • 「AIなら完璧にできる」という誤解による期待値のズレ

特に生成AIや大規模言語モデルでは、モデル側のアップデートで挙動が変わります。「昨日まで正しく動いていたシステムが急に動かない」といったことも実務では発生しうるでしょう。

以上の理由からAIエンジニアは技術面だけでなく、「期待の調整・仕様の見直し・検証の繰り返し」といったプロジェクトマネジメント寄りの対応が求められます。

一方で大きなやりがいも

AI領域は「再現性のない課題」と向き合う仕事だからこそ、他の職種にはない達成感があります。

AIエンジニアは業務の中で、データの癖や現場の制約を踏まえながらモデルの改善を重ね「動かなかった仕組みが、初めて正しく動いた瞬間」が明確に訪れます。このブレイクスルーの瞬間は、一般的な開発では得にくいものです。

さらに、

  • 業務のボトルネックをAIで解消し、生産性が目に見えて改善される
  • 人間の判断では難しかった領域に、AIで新しい解決策を提示できる
  • 技術の進歩が速いため、スキルを磨くほど強く市場価値に反映される

など、AIだからこそ実現できる変化を実務で体験でき、苦労がそのまま市場価値や年収に直結しやすいのも特徴です。

AIエンジニアのやりがいは、「技術で新しい解決策を生み出せる実感」と「スキルがキャリアに直接跳ね返ってくる構造」の2点に支えられています。

「オワコン」「いらない」と言われる理由

AIエンジニアが「オワコン」「いずれAIに仕事を奪われる」といわれるのは、生成AIの進化によって「人がコードを書かなくても動く仕組みが作れるように見える」からです。ただし、これはごく一部の側面だけを切り取った見方です。まずは「オワコンと言われる背景」と「実際の業界で何が起きているのか」を紐解いていきましょう。

「AIがAIを作る時代」は本当か

結論から言うと、「AIがAIを作る時代」は一部の作業レベルではすでに現実になっています。ただし、AIエンジニアという職種そのものが不要になるわけではありません。例えば、コード生成やモデルの試行錯誤といった作業はすでにAIが担えるようになり、企業でもAIエージェントがコードの大半を自動生成するケースが増えました。

しかし、AI開発の本質は「コードを書くこと」ではなく、何を解決するのかを定義し、どう設計し、精度不足や誤作動をどう修正するかを判断することです。データの質の見極め、目的との整合性、法的・倫理的リスクの管理など、AIでは代替できない領域は必ず残ります。さらに、AIの普及によってAIプロジェクト自体が増えており、むしろAIを使いこなせる人材は慢性的に不足しています。

本当のところは、「AIがAIを作っても消えるのは単純作業」であり、AIエンジニアという職種は役割を広げながら必要とされ続けます。

本当に淘汰されるエンジニアとは

AI技術によって仕事がAIに取られるエンジニアとは、「作業者のまま止まる人」だといえます。例えばAIによる自動化が進む中で、単純な実装や指示待ちでのコーディングだけを担当する働き方は真っ先に置き換えられていくでしょう。

一方で、生き残り続けるのは「目的から逆算してAIを設計できる人」です。単にモデルを動かすのではなく、課題設定・データの見極め・精度改善の方針決定など、判断が伴う領域に価値が移っています。

  • MLOps(API化・デプロイ・監視・再学習パイプラインの構築)
  • データ品質の評価力(どのデータで学習すべきか判断できる)
  • モデル改善の方針決定(精度が出ない理由を分析し、打ち手を決められる)
  • 要件定義・課題設定力(何を解決するかを整理し、最適な方法を選べる)

これらはAIには代替が難しく、「実装だけ」に留まらないエンジニアほどキャリアの安定性と市場価値が高まります。

AIエンジニアの今後と将来性

AIエンジニアの将来性は「作業者としてではなく、AIを使いこなす専門職」として広がる方向にあります。現在は企業のAI関連プロジェクトは増え続けており、求人でも生成AI・MLOps・AI導入支援といったポジションが多くみられます。AIがコードを自動生成しても、課題設定・データの見極め・運用設計といった「人が判断すべき領域」は増えているために、エンジニアの役割は縮小しません。

また、企業のAI投資は今後さらに加速する見込みであり、「AIを使って価値を生み出せる人材」は長期的に不足すると考えられます。そのため、作業ではなく設計・運用・企画まで携われるAIエンジニアは、今後も高い需要が続くでしょう。

【参考】IDC 2025年5月 国内AIシステム市場予測を発表

AIエンジニアとして生き残るための戦略

AIエンジニアの市場にはさまざまな背景がありますが、生き残るためには特別な才能よりも「技術をアップデートし続ける姿勢」と「課題を正しく整理できるビジネス視点」が必要です。この戦略をそれぞれ詳しく考えていきましょう。

継続的な学習と技術のアップデート

AI領域は技術の更新スピードが極端に速く、数年前の知識がそのまま使えなくなるケースも珍しくありません。そのためAIエンジニアは「勉強が必要だから学ぶ」のではなく、実務を続けるために学ばざるを得ないというのが実態です。

特に変化が大きく学習が必要な分野を3つにまとめました。

  • LLM・生成AIの新モデル(挙動やAPI仕様が頻繁に変わる)
  • MLOps・運用基盤のツール(デプロイ方法・管理方法のアップデートが速い)
  • AI関連の法規制・ガイドライン(個人情報・著作権・セキュリティ)

これらは知らないと作れない、運用できないため、継続的な学習がそのまま実務力に直結します。

また、AIエンジニアはすべてを一気に学ぶ必要はありません。「Python→モデル構築→API化→MLOps→LLM活用」のように、段階的に守備範囲を広げていくのが一般的です。この「少しずつ階段を上がる進め方」ができれば、変化の早い領域でも無理なく成長を続けられます。

ビジネス視点と課題解決力

AIエンジニアが価値を発揮できるのは「技術を使って何を解決するか」を判断できるときです。モデルを作るだけでは差別化が難しくなりつつあり、課題を正しく捉え、AIでどこまで改善できるかを設計できる力が評価の中心になっています。

実務では技術よりも、次のような姿勢が求められます。

  • 改善したい指標を言語化する
  • AIで解決できる/できない部分を見極める
  • 運用コストやビジネス的メリットまで含めて設計する

以上のように「課題の定義+AIの適用範囲の見極め」ができれば、AIエンジニアとして価値を発揮し続けられます。

よくある質問(Q&A)

Q. AIエンジニアに向いている人は?

A. 新技術への興味に加えて、Pythonなどの基本的なコードが読める人が向いています。AI開発はデータ処理や検証など地道な作業も多く、数学的な考え方や粘り強さがあるほど成果につながりやすい職種です。

Q. AIエンジニアの仕事はプログラミングが中心?

A. コードは必須ですが、実務では課題定義・データ設計・評価基準の決定などの考える仕事が多くを占めます。モデル構築はAIが補助してくれるため、実装よりも「何をどう作るべきか」を判断できる力が重要です。

【関連】AIプログラミングとは?基礎知識・開発環境・学習方法などを紹介

Q. AIエンジニアのキャリアパスには何がある?

A. モデル開発を極める道のほか、MLOpsやAIプロダクト開発、AIコンサルなど領域が広がっています。Python×AIの基礎を軸に、設計・運用・企画へと担当範囲を広げるほど市場価値が高まりやすくなります。

Q. AIエンジニアの海外就職は可能?

A. 北米やシンガポールではAI人材が不足している分野もあり、Python・MLOps・生成AIの実務経験があれば転職も可能です。英語力があると上位ポジションや高年収帯も狙いやすくなります。

【参考】

シンガポール:フィンテック人材、AIエンジニアなど専門職の需要急増 | AsiaX

米AI人材の獲得競争が過熱、年収1億円や大量引き抜きも | WSJ PickUp | ダイヤモンド・オンライン

まとめ

この記事では、AIエンジニアの仕事の実態・年収・将来性について、現実的な視点から解説しました。

AIエンジニアは「AIがAIを作る時代」と言われるほど急速に技術が進む一方で、実務では課題設定・データの見極め・精度改善の判断など、人にしかできない価値が大きい職種です。

AIエンジニアは不要になるという見方は誤解で、むしろ役割は広がっている

年収は経験とスキルに比例し、実装〜MLOpsまで対応できる人材ほど評価されやすい

成果が出にくい・学習負荷が大きいなど厳しさはあるが、苦労が市場価値に直結しやすい職種

AIエンジニアは、技術変化の速さゆえに常にアップデートが求められますが、その積み重ねがキャリアとして確実に返ってくる専門職です。「学び続ける姿勢」と「課題を正しく捉える視点」を持てば、長期的にも安定した市場価値を築けるでしょう。

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