WEB-CAB練習問題に取り組む前に確認すること
WEB-CABは、IT・通信系企業の採用選考で広く使われている、Webテスト形式の適性検査です。出題されるのは、「四則逆算」「法則性」「命令表」「暗号」の4科目です。
なお、紙で受検するCABでは、四則逆算の代わりに「暗算」が出題されます。この記事では、WEB-CABの出題形式に合わせて、四則逆算の練習問題を扱います。
各科目の特徴や出題傾向の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連】 WEB-CABの特徴は?受検形式・科目・対策法を徹底解説
WEB-CABの時間配分と解答ペースの目安
WEB-CABでは、制限時間内にできるだけ多くの問題を解くことが重要です。科目ごとに制限時間と問題数が異なるため、1問あたりにかけられる時間を事前に把握しておきましょう。
科目別の制限時間と1問あたりの目安時間
科目 |
問題数 |
制限時間 |
1問あたりの目安 |
|---|---|---|---|
暗算 |
50問 |
9分 |
約11秒 |
法則性 |
30問 |
12分 |
約24秒 |
命令表 |
36問 |
15分 |
約25秒 |
暗号 |
30問 |
16分 |
約32秒 |
※問題数・制限時間は受検時期や企業により異なる場合があります。
時間が足りなくなったときの対処法
WEB-CABは制限時間が非常に短く、全問解こうとすると焦ってミスが増えてしまいかねません。
以下の対処法を知った上で、落ち着いて取り組むようにしましょう。
・迷ったら次に進む
1問に目安時間の1.5倍以上かかっていると感じたら、次の問題へ進む判断をしましょう。WEB-CABは、一度解答をしたら前の問題に戻れないため、1問に悩み続けるほど後半に使える時間が減ってしまいます。
・「捨て問」という感覚を持つ
WEB-CABでは、すべての問題を解こうとするよりも、確実に解ける問題を取りこぼさないことが重要です。苦手な問題パターンを練習の段階で把握しておき、本番では素早く見切りをつけるようにしましょう。
WEB-CABの四則逆算の練習問題
四則逆算は、「24÷36=□÷9」のように、等式の空欄(□)に入る数を求める科目です。
1問あたりの解答スピードが最も必要な科目のため、単純な計算力よりも、移項や約分で式を変形して、効率よく解く工夫が得点を左右します。
練習問題

【選択肢】

正解:C(6)
解き方のコツ
この問題は、分数に変換しなくても右辺に移すだけで素早く解けます。
「÷9」を左辺に移すと「×9」に変わるため、□=24÷36×9となります。24÷36は割り切れないので、÷36と×9の順序を入れ替えて□=24×9÷36にすると計算しやすくなります。24×9=216、216÷36=6なので、□=6です。
解き方の手順
- 「÷9」を左辺に移し、「×9」に変える(□=24÷36×9)
- 割り切れない場合は、÷と×の順序を入れ替える(□=24×9÷36)
- 左から順に計算する(24×9=216、216÷36=6)
四則逆算では、まともに計算すると時間がかかってしまう問題が多く出題されます。約分・移項・キリのよい数への変換など、計算を省略する型を練習段階で身につけておくことが、高得点のカギとなります。
なお、WEB-CABでは電卓が使用可能ですが、すべての問題で電卓を使っているとかえって時間がかかってしまうため注意しましょう。
WEB-CABの法則性の練習問題
法則性は、並んだ図形の変化に潜む規則を見つけ、空欄に入る図形を答える科目です。
「何が・どの方向に・どのくらい変化しているか」を、複数の要素で同時に素早く読み取る力が問われます。要素を分解して、規則を1つずつ追う手順を身につけることが得点の鍵となります。
練習問題
①〜④の図形の変化の法則を読み取り、⑤に入る図形を選びなさい。

【選択肢】

正解:C
解き方のコツ
この問題では、2つの法則が同時に働いています。
法則1(矢印):矢印が1ステップごとに時計回りに90度回転している(右→下→左→上)
法則2(短い線):短い線が1ステップごとに反時計回りに四隅を移動している(左上→左下→右下→右上)
④の状態(矢印が上向き・短い線が右上)に法則をもう1ステップ適用すると、矢印は上から時計回りに90度回転して右向きに、短い線は右上から反時計回りに移動して左上に来ます。この2つを満たすのはCです。
解き方の手順
- 図形内の「要素」を分解する(この問題なら矢印と短い線の2つ)
- 要素ごとに「何が変化しているか」を①→②→③→④と順に追う
- 各要素の変化の規則を言葉にしてから⑤を導く
法則性で失点しやすいのは、1つの要素だけに注目して、別の要素を見逃しているケースです。問題を見たら、まずは「変化している要素がいくつあるか」を数える習慣をつけましょう。
WEB-CABの命令表の練習問題
命令表は、「上下反転」「左右反転」「順序の入れかえ」などの命令を図形に上から順に適用し、最終的な図形の並びを答える科目です。
命令を1つずつ正確に処理する力に加え、「前の命令を取り消す」といった特殊命令への対応が得点の分かれ目になります。図形を動かす前に、命令の列を整理する手順を固めておくことが重要です。
練習問題
下の命令表に従い、①〜④の図形に命令を上から順に適用したとき、最終的な図形の並びを選択肢から選びなさい。



正解:C
解き方のコツ
この問題のポイントは、命令6「前の命令を取り消す」の処理です。
命令は上から順に、命令1(上下逆さま)→命令2(左右逆さま)→命令6(前の命令を取り消す)→命令9(順序を入れかえる)と並んでいます。命令6は直前の命令2を打ち消すため、実際に有効な命令は「命令1」と「命令9」の2つだけです。
- 命令1:①の図形のみを上下逆さまにする(②③④の図形自体は変化しない)
- 命令2:②の図形を左右逆さまにする命令だが、直後の命令6で取り消されるため処理不要
- 命令9:①〜④の並び順を入れかえる(1番目と3番目、2番目と4番目を交換)
上下反転した図形を、′③④①′② の順に並べかえた結果がCに一致します。
解き方の手順
- まず命令の列全体を見渡し、「取り消し」系の命令がないか確認する
- 取り消される命令に印をつけ、有効な命令だけを残す
- 有効な命令を上から順に、全図形へ1つずつ適用する
命令表で多いミスは、命令6のような特殊命令を見落として、全命令を律儀に処理してしまうことです。先に命令の列を整理してから図形を動かせば、処理量を減らしつつミスも防げます。
WEB-CABの暗号の練習問題
暗号は、図形の変化前と変化後を見比べて、間にある記号がどのような変換ルールを持っているかを解読する科目です。
ほかの科目よりも時間に余裕はありますが、複数の記号のルールを正確に推理する力が問われます。「この記号=上下反転」のように、ルールを言語化してから適用する解き方が得点につながります。
練習問題
下の変換例から各記号のルールを読み取り、問いの図形に記号Ωを適用すると何になるかを答えなさい。
【変換例】

【問題】

【選択肢】

正解:A
解き方のコツ
変換例のチェーン図から、各記号のルールを1つずつ読み取ることが最初のステップです。この問題では、次のように整理できます。
θ(シータ):図形を小さくする(大小変換) α(アルファ):図形を黒く塗りつぶす(白黒反転) Ω(オメガ):図形を上下逆さまにする(上下反転)
問いの五角形にΩを適用すると、「上下逆さまの五角形(白抜きのまま)」になります。選択肢のうち、これに一致するのはAです。
解き方の手順
- チェーン図を左から読み、記号の前後で「図形の何が変わったか」を書き出す
- 変化の軸は「色(白黒)」「大きさ」「向き(上下・左右)」の3つで考える
- 問いの図形に、対象の記号のルールだけを適用して答えを絞る
暗号は、記号のルールを正確に言語化できれば確実に得点できる科目です。逆に、チェーン図を感覚的にながめるだけで解こうとすると、ミスが増えてしまいます。「Ω=上下反転」のように、記号と意味をセットで言語化する習慣をつけましょう。
WEB-CABの練習問題についてよくある質問(Q&A)
Q. WEB-CABは何日前から練習を始めればいいですか?
A. 最低でも、2週間前から始めることをおすすめします。WEB-CABは慣れが得点に直結する試験です。毎日10〜15分でも継続して問題を解く習慣をつけることで、解答スピードと得点を上げられます。
Q. WEB-CABの練習問題と本番の難易度は違いますか?
A. 問題の形式はほぼ同じですが、本番は制限時間のプレッシャーがあるため、体感的に難しく感じやすいです。練習でも時間を計りながら解く習慣をつけておくと、本番でも落ち着いて対応できるでしょう。
Q. 4科目のうち、どれから対策するといいですか?
A. まずは問題数が多く、解き方の型を習得すると得点が伸びやすい四則逆算から始めるのがおすすめです。次に、ルールの読み取りに慣れが必要な暗号・命令表に時間をかけるとよいでしょう。
Q. 時間が足りなくなったらどう対処すればいいですか?
A. 1問に時間をかけすぎず、確実に解ける問題を優先しましょう。目安の時間を大きく超えてしまった問題には見切りをつけ、次に進む判断が重要です。
Q. 電卓は使えますか?
A. 使えます。WEB-CABでは、手元に電卓を用意して計算に使用できます。電卓をスムーズに叩く練習や、キリのよい数への変換など、計算を省略するテクニックを事前に習得しておけるとよいでしょう。
まとめ
今回は、WEB-CABの4科目(四則逆算・法則性・命令表・暗号)の練習問題と、解き方のコツを解説しました。
本記事のポイントをまとめます。
- 四則逆算は約分や移項など、「計算を省略する型」を身につけることが重要
- 法則性は図形の要素を分解し、要素ごとに変化の規則を追う。「変化している要素がいくつあるか」を最初に数える習慣が重要
- 命令表は「取り消し」系の特殊命令を先に整理してから図形を動かすことで、処理量を減らしミスを防げる
- 暗号は記号と変換ルールをセットで言語化してから解く。感覚的に眺めて解くとミスが増える
- 時間配分は科目ごとの目安時間を把握し、迷った問題は見切りをつける
WEB-CABは問題の形式が決まっているため、事前対策で得点向上が期待できるテストです。受検する際は必ず事前に準備をして臨むようにしましょう。