シンプルフォーム株式会社

日本政策投資銀行出身のCEOと、NTTデータ出身のCTOにより2020年10月に創業。金融機関向けに企業の法人調査プロセス自動化サービス『SimpleCheck』を提供しているスタートアップです。

主に情報が不足している小規模事業者や設立間もない法人は、どんなによいサービスを提供していても、誰かの紹介がなければ法人の銀行口座すらつくれません。わたしたちは江戸時代のような法人取引の構造にメスを入れ、法人情報の非対称性を解消することで、無名でも、小さくても、コネがなくても、すべての法人がフェアに評価され、取引できる世界を目指しています。

『SimpleCheck』は、法人取引で非対面化が進み、取引先企業の実体性確認が難しくなっている状況の中、、中小・新興法人も含む全国500万社をカバーした「法人調査の高度化・効率化システム」として注目を集めています。2022年5月には、シリーズAラウンドとしてDNX Venturesをリード投資家に迎え、6.8億円の資金調達を完了し、累計調達額は9.5億円を突破しました。大手金融機関を中心に、すでに複数のお客様に導入いただき審査・調査業務をサポートしています。

◆解決したい課題
金融機関が法人サービスを提供するために必要なのは反社・風評の情報だけではありません。高いコンプライアンス水準の中で、法人情報（事業内容、業種、活動実体、住所実体、代表者、取締役、ガバナンス、登記簿、許認可、外部信用情報の有無、官庁・自治体の開示情報、AML／CFTリスクなど）を確認する必要があります。しかし、小規模・新興法人の情報はまったくというほど手に入りません。これまではお客様の申告に依拠して、複数のデータベースを跨ぎ、1社あたり丸2日かけて確認をしてきました。

そこでわたしたちは、金融サービスを30秒で受けられるようにする『SimpleCheck』を開発。法人名を打ち込むだけで、金融機関の皆さんに必要な国内全法人の情報をリアルタイムで提供します。外部ソリューション連携・社内データ統合もご支援し、従来のプロセスを含む法人の確認作業全体をワンストップで完了可能です。面倒で複雑な時間と労力のかかる法人の調査業務を加速し、金融機関の担当者の負担を軽減し、審査の高度化まで実現することで、新しい金融のカタチを生み出しています。

現在は「30秒で金融サービスを享受できる新しい世界の実現」を目指し、システム・プロダクト・プロセス・組織すべてを変化させていくフェーズ。2021年度には正社員4名から20名へ組織規模を拡大しました。開発チームは、3〜5名程度の小チームに分かれて、各自のタスクをこなします。スピード感を持って事業拡大することを重視しており、圧倒的な成長スピードに惹かれる方にぴったりの職場環境です。

5年後には誰もが知るサービスとして高い認知度を獲得し、10年後には当たり前のように世の中に浸透しているサービスとして多くの人々に活用されることを目指しています。ミッション達成のカギを握るエンジニアの方たちには、最大のパフォーマンスを出せるようひとりひとりの希望の開発環境を用意し、大きな裁量で活躍していただきます。働く場所もオフィス・リモート自由に選べます。

全体のプロジェクトはアジャイル的に進めています。途中の成果を随時確認しながら、納期や盛り込む機能を柔軟に調整する中で、よりよいプロダクトを追求できる環境です。定例会議で各自のタスクを棚卸し、ひとりひとりが自分のペースで業務を遂行し、最後にはFBも受けられます。実装担当者は、仕様やアーキテクチャ決定のプロセスにも携われるので、全体を見ながら開発に取り組めます。必要だと思う技術は自由に提案できますし、チームメンバーの納得度が高ければ即採用されます。

開発をするときには、「何をつくるべきか」「何を達成すべきか」「なぜやるのか」を必ず共有します。また、属人化防止のためドキュメント文化が根付いています。開発に必要なすべての資料やデータは誰でも自由に閲覧できるため、全員が同じ情報量・熱量を持って動いています。定期的なチームMTGや社内勉強会・LT会では、新たな技術に触れたりチームの結束力を高める機会になっています。仲間の改良を見れるリファクタリングDayや積極的なコードレビューにより、スキルアップも実現できます。

今後は、さらなるデータソースの拡充やより高度なリスク検知を可能とする技術開発に力を注ぎます。個人事業主を調査するプロダクトのリリースも予定しており、法人に留まらない調査プロセスの完全自動化を実現していきます。経営者や現場担当者は本来の金融業務に集中でき、顧客は必要なときにストレスなく金融サービスを享受できる、そのような金融本来の姿（美しくお金を使う人に円滑にお金を回していくこと）に貢献してくださる新たな仲間をお待ちしております。