通過ランク:A

コインスペース株式会社

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東京都渋谷区に本社を置くコインスペース株式会社は、(1)空間活用テクノロジーの開発、(2)ワーキングスペース運営、(3)コンテンツ提供プラットフォーム開発・運営の3事業を展開する会社だ。ワーキングスペースは首都圏を中心に全国で36店舗展開し、月間3万人に利用頂いている(2022年7月時点)。

「コインスペース」というサービスブランド名は、「コインパーキングのように、ワンコインから手軽に利用できる空間」が由来。テクノロジーを活⽤した新たな空間創造を通じて、「⽣活者の時間的価値の向上を実現する」ことをビジョンに掲げ、「スグに、気軽に、⾃由に使えるワーキングスペース」をサービスコンセプトとしている。

他の類似サービスとコインスペースとの違いは、顧客の違いによるサービスに対する思想である。サテライトオフィスを提供する大手事業者は、大手企業向け(To B)のサービスとして事業を展開している一方で、コインスペースは出店先地場の利用者様向け(To C)のサービスとしている。主要ターゲットを「個人での集中作業」シーンとする中で、立地(集客)及び多店舗展開、システムの内製化、ローコストオペレーション力が差別化となっている。特にシステム内製化により、日々のユーザーの声の反映および店舗オペレーション効率化の観点での改修を迅速に進めることできる。

代表取締役を務める栗原知也氏は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の出身。M&A取引や資本政策などに関するアドバイザリー業務を担当してきた。その後、テクノロジーのさらなる進展を見据え、2015年4月にデジタルハリウッド大学大学院に進学。2016年1月にコインスペースを設立した。

栗原氏を起業に駆り立てた動機は、働き方改革が進展することで所属や場所にとらわれない生き方の可能性が広がる一方で、個人として気軽に使える場所の供給が圧倒的に足りないと感じたことにある。労働人口減少が進む日本において、労働生産性の向上は喫緊の課題だ。働き方改革も進み、家庭や職場以外の“サードプレイス”は時代の要請でもある。栗原氏はその担い手となることで、幅広いユーザーが効率的に、快適に、便利に生産性を向上させられるよう寄与したい、という思いがあった。

コインスペースの出店先のほとんどが商業施設内となっている。商業施設近隣を生活圏とする個人に向けて、ユーザー視点での、スペースの使い勝手の良さ・居心地の良さを追求している。

これまでコインスペースは、渋谷区など行政連携した店舗、JR東日本グループ、イオングループ、7&iグループ、丸井グループ、パルコ、東急モールズデベロップメント、相鉄グループ、小田急グループ、平和堂など、大型小売店や大手デベロッパーが保有・管理する施設へ出店してきた。運営に関するノウハウやテクノロジーをパッケージで提供することで、鉄道系のオーナーに対しては沿線住民の利便性向上や沿線価値の向上に、商業施設のオーナーに対しては空き区画対策のほか施設にとっての新規顧客層獲得や地域住民の求めるサービス機能としての貢献に、つながってきた。

コロナ禍の現在、働き方改革が進展し、テレワークの推奨、企業の本社や事務所の縮小、副業を認める企業の増加等で、職場外での仕事場所ニーズが一層高まっている。また学生もリモート授業に移行したことで、学校以外での勉強場所ニーズが高まっている。こうした場所利用ニーズの顕在化により、当社としては広域での店舗展開の可能性がさらに広がっている。

テレワークニーズの高まりに伴い、大手不動産会社や異業種がシェアオフィス事業に参入し、法人会員向けのスペースは複数存在するが個人向けはまだまだ少ない。当社は職住近接のニーズに応えるため、郊外・地方での店舗展開を主軸とし、多店舗展開が可能なシステムおよび店舗設備パッケージにより、出店スピードを上げている。

次のフェーズとして、ユーザー個人をエンパワメントすることをキーワードに、当社ユーザーの特徴である幅広いカテゴリー層に向けたコンテンツ提供を行っていく。現在、学びのコンテンツとして、起業から業務スキルまでの学習プログラム「coin space アカデミア」の提供を準備している。

2022年7月時点の従業員数は4名で、平均年齢は37.7歳。全員が中途入社だ。組織体制は、店舗運営、店舗開発、システム開発の3部門。フランクかつフラットで風通しの良い関係性のもと、「なんでも言える、なんでもやれる」、そんな雰囲気を大切にしている。

今般、事業の次フェーズを迎えるに当たって、必要な評価制度・福利厚生・教育カリキュラムやロードマップの整備などは、これからジョインするメンバーと共に構築していく。

コロナ禍で、ライフスタイルやワークスタイルが変化している現在、テレワーク場所でもあり、新たな出会いやつながりを創る場所が求められている。
そうした中で、コインスペースは「自分の時間を過ごせる場所」と位置づけ、それぞれの人々が求めるニーズやシチュエーションにマッチした“居場所”を広げていこうとしている。

また、ワークスタイルの変化に合わせて、今後は個人個人が時代に順応できる能力が必要とされるようになってきている。そこでこれまで蓄積してきたユーザー層をもとに、学びをアップデートする個人にフォーカスした教育コンテンツをはじめ、ワーキングスペースユーザーを応援するコンテンツの充実を図っていく。今後はコンテンツ・プラットフォーム領域での事業の拡がりを目指している。

事業内容

■空間活用テクノロジー開発
■店舗運営システムの設計・開発
■誰でも気軽に利用できる多目的スペース『コインスペース』の運営

役員略歴

代表取締役を務める栗原知也氏は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の出身。M&A取引や資本政策などに関するアドバイザリー業務を担当してきた。その後、テクノロジーのさらなる進展を見据え、2015年4月にデジタルハリウッド大学大学院に進学。2016年1月にコインスペースを設立した。

本社所在地

東京都渋谷区道玄坂1-18-1-2B

代表者氏名
代表取締役 栗原 知也
設立年月
2016年01月06日
従業員数
4名(2022/09現在)
平均年齢
37歳(2022/09現在)
資本金
2億3,350万円
株式公開
外部資金/調達額

2019年には事業会社数社を中心に1.4億円の調達しました。

主要株主

■役員
■三菱UFJキャピタル

事業構成比
通過ランク:A
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