BAMV合同会社
日本のカイシャはいつまでたってもアジャイル導入期。
アジャイルソフトウェア開発宣言が2001なので、もう20年くらい経ってるわけですが・・・。
導入が進まない背景としてよく、日本企業の決済フローの遅さや評価の減点主義からくるリスク回避傾向などがあげられますが、もっとわかりやすく目先の問題が2つあります。
【ひとつめ】
日本の多くのエンジニア・開発ベンダーがアジャイルにフィットしないという問題があります。
人月ビジネス構造ではアウトソースがビジネスの前提になります。【大規模・分業】が好相性です
高効率な分業は個のエンジニアの役割の明確化を。それに加え一括請負契約も守備範囲の限定を加速させます。分業はさらに『階層』を産み、技術者からプロジェクトに対する主体性を奪います。その上、階層は顧客に対して成果を明らかにすることや、成果に責任を持つことを阻害します。
アジャイルの場合はチームメンバーが、【主体性を持ち、守備範囲を過度に限定しないマインドの持ち主たちである事が前提】になってくる訳ですが、上記のとおり、日本のITプロジェクトでは、【そうではない】人も売上化できていたわけでありまして、それらの人員に予算がついて稼ぐ仕組みである以上。ベンダー側にはアジャイルを選択する動機が薄いです。
【ふたつめ】
アジャイルの『プロダクトオーナー』への要求が高くなりすぎ問題。
エンド側にもうまく行かない要素があります。
【エンジニア・ファースト】。クライアントやビジネスではなく『エンジニア』が再優先です。
これらの文句で集められたメンバー達に、クライアントニーズや自社のビジネスに対して主体性を期待するのは、さすがに酷でしょう。
主体性が期待できない為、チームの管理監督をエンドの人員である『プロダクトオーナー』が行う事になります。管理の必要性から、『プロダクトオーナー』はSE/リーダー経験を要求され、さらに自社のユーザ側の知識の背景を理解し、必要な調整をおこなえる必要があります。(”やること”の優先順位を決めていくことができる)この非現実的な要件を全て兼ね備えた人物が、どれだけいるでしょうか? どのアジャイルプロジェクトの現場に行っても『プロダクトオーナーが不足』と言う事態に陥っている印象があるのはこの為です。
【どうすんの】
1.『主体性を持ち、守備範囲を過度に限定しない』メンバーを採用する。外注さんは実績や紹介を重視する。
チームから『指示待ちマン』『テイカーくん』が消えるだけでも、エンジニアの体験は劇的に改善します。
2.『プロダクトオーナー』を補佐する役割を投入する。この為にコンサルティングセクションが立ち上げられました。自社のシステムエンジニアと連携してプロジェクトを推進、エンドのユーザー側と、システム開発側の意思や背景がお互いに通じている状態を産み、それを仕組み化します。
エンドクライアントは、当然ながらITに詳しい訳ではありませんので、ベンダーにはエンドを成功に導いてやる能力が求められます。
上記の路線でその能力は得られると考えますし、この路線では競合も少ない。まずはプライマリーの能力を確保し、その次の段階への展開を目指します。
- 事業内容
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・アジャイルソフトウェア開発を含む、システム開発
・業務/ITコンサルティング
・プロジェクトマネジメント支援
・アジャイルを前提とした、エンドの内製化支援 - 役員略歴
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大手ブラック企業として有名な営業会社でキャリアスタート。その後、ICT・人材の分野へ。なんだかんだの転職回数13回は神だと思う。本当によく生きてるな・・・。リーマンで当時流行の内定取り消し食らったり、派遣で現場入ったり、ロスジェネ世代だし、地方出身だし。
営業としてちゃんとしたサービスを顧客に提案し、技術側も胸張って仕事して、普通に顧客満足を得、普通に戦略もって運営されてる会社に転職しようと思っていたが、そんな会社をみつけて枠に滑り込むとか確率的に無理なので、自前で作った。そしたら営業じゃなくなってたという・・・。
なお、本名のTwitterアカウントあります。 - 本社所在地
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東京都千代田区外神田6丁目3-8 ACN秋葉原ビル5階
- 代表者氏名
- 代表社員 寺野 克則
- 設立年月
- 2013年08月06日
- 従業員数
- 42名(2022/08現在)
- 平均年齢
- 32歳(2022/08現在)
- 資本金
- 1,000万円
- 株式公開
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非上場
- 外部資金/調達額
- 主要株主
- 拠点・関連会社
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株式会社 ZEN Integration
- 主要取引先
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【主要取引先】
・日鉄ソリューションズ株式会社
・株式会社ジェーエムエーシステムズ
・富士ソフト株式会社
・株式会社イプロス - 事業概況
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【現状】
いわゆる『大手SI』から、『メガベンチャー等』のサービス開発の案件を受けている事が多いです。(さすがにカネはよい)SIのメインストリームである大規模金融系などの領域ではなく、新しい投資分野のプロジェクトがメインの領域となっておりまして、PoCなども担当します。
市況感的に、Webビジネスへの投資マネーが細ってきている印象がありますので、いつまでWebサービス開発がメインになるかは微妙なところですが、次の新投資分野が発生した際に、非常にアプローチをしやすい立場と言えますので、いましばらくはこのポジションでステイです。
これまでなんだかんだで、テクニカルスキルに寄った企業文化でありました。
エンド直・大手SIer経由のプロジェクト、いずれも1チーム5人前後の体制となっており、30歳ちょいくらいのリーダーを中心に、【チームとしてQCDを担保する】。それがこれまでの戦い方でした。が、これはある程度の規模感で丸投げを受けられるだけ。言わば、『言われたことができる』レベルでしかないとも言え、背後の【クライアントニーズ】を能動的に解消する形にはなっていませんでした。
クライアントには様々なビジネス的な都合や背景が存在します。これと、『言われたことができる』ベンダーの間に入るのがSIerと言う会社の機能となる訳ですが、我々もこの能力を得ない限り、【ある程度の規模感でやってほしいことを言える】クライアント相手でなくては成果が出せないと言う事になります。
これではショボい。
テクニカルスキルがあっても活きてない。
自分たちメインの仕事になっていない。
どうも焦っても仕方なさそうな市況感ですので、今のうちに上記の練習。
ちゃんと『セカンダリー・ベンダー』がこなせる段階にはしておこうと考えています。
次のトレンド? 技術革新も、新しいビジネストレンドの発生も、いますぐ起きてもおかしくないタイミングかなとは思うてます。 - 事業構成比
- 売上高
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2022年 7月期 3億5000万
2021年 7月期 3億
2020年 7月期 2億5000万※2022.08.08 現在、22年7月期の最新の決算を処理中、まだ決算書が届いてない。 だいたい3.5億。
- 営業利益
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2021年 7月期 1,163万
2020年 7月期 632万
2019年 7月期 501万