フォルシア株式会社
情報検索基盤「Spook®」を活かした受託開発やそこから発展したSaaS型の自社サービスである「webコネクト」「Masstery」などの事業を展開しています。
受発注の関係を超え、お客様との間に『フェアネス』(価値そのものが認められ、公正な評価が得られている状態)を築く事を追求しています。
「Spook®(スプーク)」
フォルシア独自の検索エンジンを中心とした機能やノウハウの集合体であるSpookを用いることで、検索にかかわる課題を顧客に応じてオーダーメイド的に解決します。
これまでの様々な企業における検索システムの開発知見が集約されており、ゼロから開発するよりも短い期間で高度なシステムを構築することが可能です。
「webコネクト」
料金・在庫がダイナミックに変動する「宿泊素材」×「交通素材」×「着地素材」を組み合わせた商品や単品商品の動的な商品造成・販売をスピーディーに実現することを可能にし、旅行業界のDXを促進するSaaS型の自社サービスです。
「Masstery」
データの整備・統合作業を自動化し、ビジネスを急速に加速させるデータクレンジングツールです。
組織としては開発・ビジネス一体型組織であり、ビジネスサイドにも関わることのできる「売る力」をもったエンジニアと技術的な理解をもった「創る力」をもったITコンサルが協業することで、高度な課題解決の実現を目指します。
社内の風通し・チームコミュニケーションの良さを重視し、自らの頭で考えてアイデアを具現化していくカルチャーを大切にしています。
働きやすく生産性の高い環境をつくるために、社員の声を反映しながら制度を充実させています。
- 事業内容
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フォルシアは「テクノロジーの力で人々の意思決定を支える」ことを目的とし、膨大かつ複雑なデータの高速検索技術を活かしたサービスを提供してきました。
特に旅行業界においては、その技術とノウハウが評価され、業界トップ10社のうち8社と取引実績があります。 取引先には、ANA、JAL、JTBなどの大手旅行・航空会社をはじめ、JR東海、大手商社など、日本の主要企業が多数含まれます。
現在は、この実績と技術を基盤に、市場ニーズの高まりに応じたSaaS型サービスへと展開し、事業の主流がSaaSへとシフトしつつあります。一般的なSaaSのスピードと受託開発の柔軟性を両立させたハイブリッド型のビジネスモデルを展開しています。
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■ ソリューション型サービス
当社の技術の根幹となる事業であり、 技術基盤「Spook」をコアとし、膨大かつ複雑なデータの高速処理に強みをもつサービスで、顧客の個別課題を解決します。
特に価格・在庫が動的に変動する旅行業界などで強みを発揮し事業を展開してきました。このサービスは複雑性の高いシステム構築ニーズに応え続け、旅行会社に留まらず、専門商社、メーカー、福利厚生代行会社などにも検索システムが採用されています。
■SaaS型サービス
webコネクトは「Spook」の知見とノウハウを基盤とする、現在ニーズが高まっているSaaS型の旅行商品販売プラットフォームです。
料金・在庫がダイナミックに変動する「宿泊素材」×「交通素材」などを組み合わせた動的な商品造成・販売をスピーディーに実現。商品組成から予約、外部システム連携まで、オンライン販売に必要な機能を一気通貫で提供します。JR東海「スマートEX」「EX旅パック」などのシステム基盤として活用されています。
■ その他サービス
Masstery:手作業でしか対応できなかったデータフォーマットの統一や独自の変換を自動化するデータクレンジングツールで、企業のDX化を支援しています。 - 役員略歴
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◆代表取締役社長 最高経営責任者(CEO) 屋代 浩子
1988年 慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村證券に入社。
金融工学を利用したデリバティブの開発に携わった後、マサチューセッツ工科大学でMBAを取得。
ゴールドマン・サックスにてデリバティブの開発、マーケティングに従事した後、2001年、フォルシアを起業。
【受賞歴】
・2010年12月06日 ウーマン・オブ・ザ・イヤー2011 受賞
・2011年02月16日 Japan Venture Awards 2011 IT特別賞受賞
◆代表取締役 最高執行責任者(COO) 屋代 哲郎
1987年 東京大学理学部情報科学科卒業後、野村證券に入社。
マサチューセッツ工科大学にてMBAを取得。
モルガン・スタンレー証券にてデリバティブのストラクチャリングに携わり、2001年、フォルシアを起業。 - 本社所在地
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東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー13階
- 代表者氏名
- 代表取締役社長(CEO) 屋代 浩子
- 設立年月
- 2001年03月
- 従業員数
- 143名(2025/03現在)
- 平均年齢
- 36歳(2025/03現在)
- 資本金
- 2億3,667万円
- 株式公開
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東証グロース市場
- 外部資金/調達額
- 主要株主
- 拠点・関連会社
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なし
- 主要取引先
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取引先一例(順不同)
■運輸:全日本空輸株式会社 ANAセールス株式会社 日本航空株式会社 東日本旅客鉄道株式会社
■旅行:株式会社ジェイティービー 近畿日本ツーリスト株式会社 株式会社日本旅行 名鉄観光サービス株式会社 株式会社エイチ・アイ・エス
■福利厚生:株式会社リロクラブ
■商社・メーカー:アズワン株式会社 トラスコ中山株式会社 丸紅株式会社
■EC:株式会社カウネット 株式会社キタムラ - 事業概況
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既存の強固な顧客基盤を「深化」させるとともに、新しい市場とビジネス領域へ「広がり」を見せることで、持続的な成長構造を構築しています。
1. 深化戦略:エンタープライズSaaSによる基幹システム変革
既存クライアントの中でも大手の基幹システムに関連した開発が活況になっています。単なるシステム提供ではなく、会社全体を効率化し、会社の運営に不可欠な「中核システム」の開発を担います。
その象徴として、フルスペック型のウェブコネクトが商用稼働を開始。大企業の高度で複雑な課題をSaaS型が解決し、基幹システムの一部として稼働することで、エンタープライズ型SaaSとしての浸透の足がかりとします。
2. 新規顧客の取り込み(市場の拡張)
旅行領域に留まらず、観光MaaS市場進出を支援し、観光DXを活用した新規参入企業支援と事業機会を拡大予定です。webコネクトのシステムを、MaaS、鉄道、地方自治体、DMO、会員制サービス事業者など、複雑な在庫管理と価格のコントロールが必要となる、あらゆる産業を新しいパートナーとして市場を拡張していきます。
この戦略実現のため、新規参入企業向けに、導入・拡張性に優れた標準版システムを開発中。新しい取引先への迅速なサービス提供により、市場シェアの拡大を目指します。
3. 旅行・観光を支えるマーケットプレイスの構築
フォルシアのシステム基盤があらゆる商材につながり、旅行観光商材を売りたい人と買いたい人がつながる世界観を構想しています。
宿泊、航空、鉄道などの交通手段に加え、テーマパーク、アクティビティといった幅広い商材を扱うため、現在、ホテルや宿泊施設が複数のオンライン予約サイトの客室在庫・料金・予約情報を一元的に管理・同期できる機能の開発を開始。
これを基盤にサプライヤー向けの販売支援サービスとして展開し、当社のシステムを、旅行・観光の全ての資源を統合するインフラ機能となるプラットフォームとして機能させます。 - 事業構成比