JavaScript Dateクラスの使い方

この記事のポイント

JavaScript開発において日付処理は頻繁に必要になる要素です。以下のポイントを押さえることで、効率的な日付操作が可能になります。

  • Dateクラスの基本的な生成方法と初期化パターンの理解
  • 日付の取得・設定・計算処理における主要メソッドの活用方法
  • 実際の開発現場で使える実用的なコードパターンの習得

これらの知識を身につけることで、カレンダー機能やタイマー処理など、様々なWebアプリケーション開発に応用できます。

目次

Dateクラスとは?

Dateクラスは、日付と時刻を扱うためのビルトインオブジェクトです。1970年1月1日00:00:00UTCを起点とするミリ秒単位のタイムスタンプを内部的に保持しており、年月日や時分秒の取得・設定が可能です。

このオブジェクトを使用することで、現在日時の取得、特定日付の作成、日付計算、フォーマット変換などの処理を簡潔に記述できます。Webアプリケーションでよく必要となるカレンダー機能、予約システム、ログ記録などの実装において必要な機能を提供します。

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基本構文

Dateクラスの基本的な生成方法を確認しましょう。最も基本的なパターンは引数なしでnew Date()を呼び出す方法で、これにより現在の日時を持つDateオブジェクトが作成されます。また、特定の日付を指定する場合は、年月日を引数として渡すことができます。月は0から始まることに注意が必要です。

// 現在の日時を取得 const now = new Date(); console.log(now);

出力結果(例)

2025-12-19T10:30:45.123Z

※このページ内のコードの出力結果の一部で、実行した時刻により変動するものがあります。また、時刻はUTC形式で計算されるため、日本時間での計算結果と異なる場合があります

// 特定の日付を指定(2025年3月15日) const specificDate = new Date(2025, 2, 15); console.log(specificDate);

出力結果

2025-03-15T00:00:00.000Z

実用例

以下では、Dateクラスを使った実際の開発現場でよく使用されるコードパターンを紹介します。各例では動物の名前を使って親しみやすい形で実装例を示し、実際にコードを動作させながら理解を深められるようにしています。

現在の日付取得

システムの現在日時を取得して、ログ出力やタイムスタンプ作成に活用する基本的なパターンです。Webアプリケーションでユーザーのアクセス時刻を記録する際によく使用されます。

const currentTime = new Date(); const animalLog = `ネコがログインしました: ${currentTime}`; console.log(animalLog); console.log('年:', currentTime.getFullYear()); console.log('月:', currentTime.getMonth() + 1);

出力結果(例)

ネコがログインしました: Tue Sep 23 2025 14:22:33 GMT+0000 (Coordinated Universal Time)
年: 2025
月: 9

特定日付の作成

過去や未来の特定の日付を作成して、イベント管理や予約システムで活用する例です。動物の誕生日やイベント日程の管理によく使用されます。

const dogBirthday = new Date(2020, 5, 15); const catEvent = new Date('2025-12-25'); console.log('イヌの誕生日:', dogBirthday.toDateString()); console.log('ネコのイベント:', catEvent.toDateString()); console.log('ネコのイベントまでの日数:', Math.ceil((catEvent - new Date()) / (1000 * 60 * 60 * 24)));

出力結果(例)

イヌの誕生日: Mon Jun 15 2020
ネコのイベント: Wed Dec 25 2025
ネコのイベントまでの日数: 93

日付のフォーマット

日付を読みやすい形式に変換して、ユーザーインターフェースで表示するためのフォーマット処理の例です。動物の情報表示画面などで、見やすい日付表示を実現できます。

const rabbitDate = new Date(); const formattedDate = `${rabbitDate.getFullYear()}年${rabbitDate.getMonth() + 1}月${rabbitDate.getDate()}日`; const timeFormat = `${rabbitDate.getHours()}:${rabbitDate.getMinutes().toString().padStart(2, '0')}`; console.log('ウサギの診察日:', formattedDate); console.log('診察時間:', timeFormat);

出力結果(例)

ウサギの診察日: 2025年12月19日
診察時間: 19:30

日付の比較

複数の日付を比較して、期限管理や条件分岐に活用する例です。
ペットの健康診断日程や餌の有効期限チェックなどに応用できます。

const hamsterCheckup = new Date('2025-12-20'); const birdCheckup = new Date('2025-12-18'); const today = new Date(); if (hamsterCheckup > today) { console.log('ハムスターの健康診断はまだ実施していません'); } else { console.log('ハムスターの健康診断は完了しました'); }

出力結果

ハムスターの健康診断はまだ実施していません

日付の計算

日付に対して日数を加算・減算する計算処理で、予約システムや期限管理で重宝します。動物の次回診察日やワクチン接種予定日の自動計算に活用できます。

const lionVaccination = new Date(); lionVaccination.setDate(lionVaccination.getDate() + 30); const tigerLastMeal = new Date(); tigerLastMeal.setHours(tigerLastMeal.getHours() - 6); console.log('ライオンの次回ワクチン:', lionVaccination.toDateString()); console.log('トラの最後の食事時刻:', tigerLastMeal.toLocaleTimeString());

出力結果(例)

ライオンの次回ワクチン: Thu Oct 23 2025
トラの最後の食事時刻: 8:30:50 AM

曜日の取得

日付から曜日を取得して、営業日チェックやスケジュール管理に活用する例です。動物病院の営業日判定や散歩スケジュールの管理に便利です。

const elephantWalk = new Date(); const dayNames = ['日', '月', '火', '水', '木', '金', '土']; const dayOfWeek = dayNames[elephantWalk.getDay()]; console.log(`ゾウの散歩予定: ${dayOfWeek}曜日`); console.log('週末かどうか:', elephantWalk.getDay() === 0 || elephantWalk.getDay() === 6 ? '週末です' : '平日です');

出力結果(例)

ゾウの散歩予定: 木曜日
週末かどうか: 平日です

月末日の取得

指定した月の最終日を取得して、月次レポートや期限設定に活用する例です。
ペットの月次健康チェックや餌の月間消費量計算などに使用できます。

const currentMonth = new Date(); const giraffeReportEnd = new Date(currentMonth.getFullYear(), currentMonth.getMonth() + 1, 0); console.log('キリンの今月のレポート期限:', giraffeReportEnd.getDate() + '日'); console.log('完全な日付:', giraffeReportEnd.toDateString());

出力結果(例)

キリンの今月のレポート期限: 31日
完全な日付: Tue Dec 31 2025

相対日付の計算

現在日付を基準として、相対的な日付計算を行うパターンです。
動物の年齢計算や飼育開始からの経過日数などの算出に活用できます。

const pandaBirth = new Date('2020-08-15'); const todayDate = new Date(); const ageInDays = Math.floor((todayDate - pandaBirth) / (1000 * 60 * 60 * 24)); const ageInYears = Math.floor(ageInDays / 365); console.log('パンダの年齢:', ageInYears + '歳'); console.log('生後日数:', ageInDays + '日');

出力結果(例)

パンダの年齢: 5歳
生後日数: 1865日

まとめ

Dateクラスは、Webアプリケーション開発において日付と時刻を効率的に処理するための強力なツールです。

Dateクラスの活躍する場面

  • カレンダー機能やスケジュール管理システムでの日付表示と操作処理
  • eコマースサイトでの配送日計算や期限切れ商品の自動判定機能
  • ログ管理システムでのタイムスタンプ生成と時系列データ分析

重要なポイント

  • 月は0から始まるため、実際の月から1を引いた値で指定する必要がある
  • タイムゾーンを考慮した適切な日時処理とUTC時刻の理解と活用
  • パフォーマンスを意識した日付計算処理とメモリ効率の最適化手法

基本的な日付生成から複雑な計算処理まで、幅広い機能を提供しており、適切に活用することでユーザビリティの高いWebアプリケーションを開発できます。特に月の値が0から始まることや、タイムゾーンの考慮など、注意すべきポイントを理解して使用することが重要です。

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