C# Console.WriteLineの使い方

この記事のポイント

C#のConsole.WriteLineは、C#プログラミングにおいてコンソール画面に文字列を表示するための基本的なメソッドです。プログラムの実行結果を確認する際に広く用いられるため、正しい使い方を押さえておく必要があります。

  • コンソールアプリケーションでのメッセージや結果表示に必要な基本機能
  • 文字列、数値、変数の値をコンソール画面に出力し、改行を自動挿入
  • デバッグ作業やユーザーとの対話型プログラム作成に不可欠な要素

これらのポイントを理解しておくことで、実行中のプログラムの状態を確認しながら開発を進められるようになります。特にデバッグ作業においては欠かせない技術であり、C#プログラミングを継続的に学んでいくための基礎として重要です。

目次

Console.WriteLineとは?

C#のConsole.WriteLineは、C#プログラミング言語でコンソール画面(黒い画面)に文字や数値を表示するためのメソッドです。

Console(コンソール)はパソコンの画面を意味し、WriteLine(ライトライン)は「文字を書いて改行する」という意味を持っています。このメソッドを利用すると、プログラムの実行結果やメッセージをコンソール画面に表示できます。動作確認やユーザーへの情報提示に欠かせない機能であり、C# 学習の初期段階で習得すべき基本的な要素の一つです。

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基本構文

C#のConsole.WriteLineの基本的な書き方は非常にシンプルです。以下に代表的な使用方法を示します。

以下のように、表示する文字列をダブルクォーテーションで囲んで指定するのが基本です。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { Console.WriteLine("イヌが走っています"); } } }

出力結果

イヌが走っています

変数に格納されたデータを表示するには、変数名をそのまま指定します。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { string animal = "ネコ"; Console.WriteLine(animal); } } }

出力結果

ネコ

このように、括弧に表示内容を指定するだけで、Console.WriteLine による出力が可能です。文字列はダブルクォーテーションを用いますが、変数は変数名をそのまま渡します。

実用例

ここからは、C#のConsole.WriteLineメソッドの実際の使用場面を想定した具体的なコード例を紹介します。

これらのサンプルコードは、実際のプログラム開発でよく使われるパターンを基に作成しており、初心者の方でも理解しやすいよう段階的に構成しています。基本的な文字列表示から始まり、変数の活用、書式指定、条件分岐との組み合わせなど、さまざまな応用方法を順番に説明していきます。これらの例を通じて、Console.WriteLineの多彩な使い方を身に着けてください。

基本的な文字列表示

単純な文字列をコンソールに表示する最も基本的な例です。プログラムの動作確認やユーザーへのメッセージ表示に活用できます。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { Console.WriteLine("ペンギンが氷の上を歩いています"); } } }

出力結果

ペンギンが氷の上を歩いています

この例では、プログラムが実行されると指定した文字列がそのままコンソール画面に表示されます。メッセージの内容は自由に変更でき、プログラムの挙動を確認する際に役立ちます。

変数の値表示

変数に格納された値をコンソールに出力する方法です。プログラム内で計算した結果や保存したデータを確認する際によく使われます。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { string favoriteAnimal = "パンダ"; Console.WriteLine(favoriteAnimal); } } }

出力結果

パンダ

変数を使用することで、プログラム内で動的に変化する値を表示できるため、より実用的なプログラム作成が可能になります。変数名をそのまま指定するだけで簡単に出力できます。

複数の値の組み合わせ表示

文字列と変数を組み合わせて、より詳細な情報を表示する方法です。ユーザーに分かりやすい形で結果を提示する際に重宝します。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { string animal = "ライオン"; Console.WriteLine("動物園で " + animal + " を見ました"); } } }

出力結果

動物園で ライオン を見ました

プラス記号を使用して文字列を連結することで、固定的なメッセージと動的な値を組み合わせた自然な文章を作成できます。この手法はユーザーフレンドリーな出力に欠かせません。

書式指定による数値表示

数値データを含む情報を見やすい形で表示する例です。計算結果や統計データを提示する際に特に有効な手法です。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { int animalCount = 15; Console.WriteLine($"動物園にはゾウが{animalCount}頭います"); } } }

出力結果

動物園にはゾウが15頭います

ドル記号($)と中かっこ({})を用いた文字列補間により、文字列と数値を自然に組み合わせて表示できます。コードの可読性と保守性を高めるために有効です。

条件分岐での結果表示

if文と組み合わせて、条件に応じて異なるメッセージを表示する例です。プログラムの処理結果をユーザーに伝える場面で使用されます。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { bool isHungry = true; if (isHungry) { Console.WriteLine("クマがハチミツを探しています"); } else { Console.WriteLine("クマが昼寝をしています"); } } } }

出力結果

クマがハチミツを探しています

条件分岐との組み合わせにより、プログラムの状態や判断結果に応じた適切なメッセージを表示できます。インタラクティブなプログラム作成の基礎となる重要な技術です。

ループ処理での連続表示

for文を使って繰り返し処理で複数の情報を順次表示する例です。大量のデータを処理する際や、連続した作業の進行状況を示す時に活用されます。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { for (int i = 1; i <= 3; i++) { Console.WriteLine($"{i}匹目のウサギが跳んでいます"); } } } }

出力結果

1匹目のウサギが跳んでいます
2匹目のウサギが跳んでいます
3匹目のウサギが跳んでいます

ループ処理と組み合わせることで、効率的に複数の関連情報を表示できます。カウンター付きのメッセージ表示は、処理の進行状況を把握する上で非常に有用です。

エラーメッセージの表示

プログラムで問題が発生した際に、適切なエラーメッセージを表示する例です。デバッグ作業やユーザーへの問題通知に不可欠な機能です。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { int age = -5; if (age < 0) { Console.WriteLine("エラー:トラの年齢が正しくありません"); } } } }

出力結果

エラー:トラの年齢が正しくありません

エラー処理と組み合わせることで、問題発生時に分かりやすいメッセージを提供できます。プログラムの品質向上と利用者の利便性確保に重要です。

空文字列と通常文字列の組み合わせ

Console.WriteLineを使った、文章と文章の間に空行を入れるサンプルです。複数のメッセージを連続して表示する場合、適切に空行を挟むことで、出力結果が読みやすくなります。

using System; namespace SampleApp { class Program { static void Main() { Console.WriteLine("カメが歩いています"); Console.WriteLine(""); Console.WriteLine("カメが休憩しています"); } } }

出力結果

カメが歩いています

カメが休憩しています

Console.Writeを用いた「空行」は、出力結果の可読性(読みやすさ)を向上させるために、実務でも利用されます。「空行」は、デバッグ情報や警告を目立たせる他、表示する情報をグループ化する際にも有用です。

Console.Write と Console.WriteLine の違い

Console.Write は、指定した文字列を表示した後、改行を行いません。一方、Console.WriteLine は自動で改行を行います。この差は実務でも重要ですから、実際の動作の違いをコード例で確認してみましょう。

using System; class Program { static void Main() { Console.Write("サルが"); Console.Write("木に登っています"); Console.WriteLine("!"); Console.WriteLine("観察終了"); } }

出力結果

サルが木に登っています!
観察終了

上記は、Console.Write と Console.WriteLine を使用し、文字列を横に連結して出力する場合と、改行を伴う出力の違いを示すサンプルです。Console.Write は、例えば「進捗: 50%」のように途中で改行せずに表示したい場合に利用されます。これら二つのメソッドを適切に使い分けることで、情報の可読性や表示の正確性が向上します。

まとめ

Console.WriteLineメソッドは、プログラミング学習の出発点となる重要な機能です。シンプルな構文で文字列や数値を画面に出力できるため、プログラムの実行結果をすぐに確認できます。また、変数の値や計算結果を表示することもでき、処理の流れを理解するための基本的な手段として広く使用されます。

Console.WriteLineの活躍する場面

  • デバッグ時の変数値確認と動作検証作業での情報出力
  • ユーザーとの対話型プログラムでのメッセージ表示機能
  • 計算結果や処理状況をリアルタイムで報告する画面出力

重要なポイント

  • 基本構文は括弧内に表示内容を記述するだけのシンプルな形式
  • 文字列結合や書式指定で柔軟な表示形式を実現できる機能性
  • 他の制御文と組み合わせることで高度なプログラム開発が可能

Console.WriteLine は、文字列や変数の表示、書式指定による整った出力に利用できます。条件分岐やループ処理と組み合わせることで、柔軟なプログラム設計が可能です。このメソッドを習得することで、デバッグ効率やユーザーインターフェースの品質が向上します。

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