C言語 else文の使い方

この記事のポイント

この記事では、else文について基礎から応用まで丁寧に説明していきます。プログラミング初心者の方でも理解できるよう、具体的なコード例を交えながら解説します。

  • else文による条件分岐処理の基本機能と動作原理
  • if文とelse文を組み合わせた基本構文の書き方とルール
  • 実際の開発現場で活用できる具体的なコード例とその応用方法

以下の内容を順番に学ぶことで、else文を使った効果的なプログラム作成ができるようになります。

目次

else文とは?

else文は、if文と組み合わせて使用される条件分岐構文の一つです。if文で指定した条件が成立しなかった場合に実行される処理を記述するために使われます。プログラムの流れを制御する上で欠かせない機能であり、二択の判断を行う際に威力を発揮します。

else文を使うことで、「もし条件Aが成立すればXの処理を実行し、そうでなければYの処理を実行する」といった論理的な分岐処理を簡潔に表現できます。これにより、プログラムはさまざまな状況に応じて適切な動作を選択することが可能になります。日常生活での判断と同じように、コンピューターにも「はい」か「いいえ」の二者択一の判断をさせることができるのです。

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基本構文

else文を使用する際の基本的な書き方について説明します。最も一般的な形式は、if文の直後にelse文を記述する方法です。以下に基本的なパターンをいくつか紹介します。

#include <stdio.h> int main() { int number = 10; if (number > 0) { printf("正の数です\n"); } else { printf("0以下の数です\n"); } return 0; }

出力結果

正の数です

複数の条件を組み合わせる場合は、else if文を使用することもできます。これにより、より複雑な条件分岐を表現することが可能になります。

#include <stdio.h> int main() { int score = 75; if (score >= 90) { printf("優秀です\n"); } else if (score >= 60) { printf("合格です\n"); } else { printf("不合格です\n"); } return 0; }

出力結果

合格です

実用例

ここからは、else文を実際のプログラミング場面で活用するための具体的なサンプルコードを紹介します。各コード例では、異なる用途や場面での使い方を示し、初心者の方でも理解しやすいよう丁寧に解説していきます。実際に手を動かしながら学習することで、else文の使い方を身に付けることができるでしょう。

数値の正負判定

ユーザーから入力された数値が正の数か負の数かを判定する例です。数学的な計算処理でよく使われるパターンです。

#include <stdio.h> int main() { int num = -5; if (num > 0) { printf("入力された数値は正の数です: %d\n", num); } else { printf("入力された数値は0以下です: %d\n", num); } return 0; }

出力結果

入力された数値は0以下です: -5

年齢による区分処理

年齢に基づいて成人か未成年かを判定し、適切なメッセージを表示する例です。年齢制限のあるサービスなどで活用できます。

#include <stdio.h> int main() { int age = 17; if (age >= 18) { printf("成人です。すべてのサービスをご利用いただけます\n"); } else { printf("未成年です。保護者の同意が必要です\n"); } return 0; }

出力結果

未成年です。保護者の同意が必要です

成績の評価判定

テストの点数に応じて合格・不合格を判定する例です。教育システムや試験管理システムで使われる処理パターンです。

#include <stdio.h> int main() { int test_score = 85; if (test_score >= 60) { printf("合格です!点数: %d点\n", test_score); } else { printf("不合格です。点数: %d点\n", test_score); } return 0; }

出力結果

合格です!点数: 85点

パスワード認証処理

入力されたパスワードが正しいかどうかを判定する認証システムの基本的な例です。セキュリティ機能の基礎となる処理です。

#include <stdio.h> #include <string.h> int main() { char password[] = "secret123"; char input[] = "secret123"; if (strcmp(password, input) == 0) { printf("認証成功:ログインできました\n"); } else { printf("認証失敗:パスワードが間違っています\n"); } return 0; }

出力結果

認証成功:ログインできました

動物の種類判別

動物の足の本数によって種類を判別する例です。分類処理の基本的なパターンを示しています。

#include <stdio.h> int main() { int legs = 4; if (legs == 2) { printf("この動物は二足歩行です(例:トリ、ペンギン)\n"); } else { printf("この動物は四足歩行またはその他です(例:イヌ、ネコ)\n"); } return 0; }

出力結果

この動物は四足歩行またはその他です(例:イヌ、ネコ)

まとめ

else文は、プログラムに条件分岐機能を持たせるための基本的な構文です。if文と組み合わせることで、さまざまな状況に応じた処理の切り替えが可能になります。今回紹介した内容を通して、else文の基本的な使い方から実用的な応用例まで学ぶことができました。

else文の活躍する場面

  • ユーザー入力の妥当性チェックや認証処理
  • 数値計算における条件判定や範囲チェック
  • システムの状態管理や分岐処理

重要なポイント

  • if文とelse文はペアで使用し正確な構文で記述
  • 条件式の論理演算子を適切に組み合わせて使用
  • else if文を活用した複数条件の分岐処理も習得

else文をマスターすることで、より柔軟で実用的なプログラムを作成できるようになります。基本的な構文をしっかりと理解し、さまざまなパターンの実装を通して経験を積み重ねることが上達への近道です。今後のプログラミング学習において、else文は必ず役立つ基礎技術となるでしょう。

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