情報処理入門 アセンブラ言語編03:AND命令とOR命令の役割を理解しよう

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＃05:AND命令とOR命令の役割を理解しよう

COMETⅡの論理演算命令について学習します。まずは、AND命令とOR命令の役割を理解しましょう。

- 16ビットのAND演算
- 演算結果に合わせてサインフラグとゼロフラグが変化する
オーバーフローフラグは「0」になる
- レジスタ間と、レジスタ・メモリ間で演算できる

AND     AND r1, r2          r1 ← (r1) AND (r2)
            r, adr [, x]    r ← (r) AND (実効アドレス)

- 16ビットのOR演算
- 演算結果に合わせてサインフラグとゼロフラグが変化する
オーバーフローフラグは「0」になる
- レジスタ間と、レジスタ・メモリ間で演算できる

OR      OR  r1, r2          r1 ← (r1) OR (r2)
            r, adr [, x]    r ← (r) OR (実効アドレス)

- 組み込み機器で、特定のメモリアドレスに、スイッチやセンサーを接続
- そのオン(1)／オフ(0)を判別したい
- 判別したいビットだけ「1」、残りを「0」にして、ANDで演算する

4ビット目のオン／オフを判別したい

     ---- ---- ---X ----
AND  0000 0000 0001 0000
------------------------
     0000 0000 000X 0000

4ビット目は、そのまま。残りのビットは、すべて「0」になる。
ゼロフラグで分岐する

- 組み込み機器で、特定のメモリアドレスに、LEDや出力装置を接続
- そのビットをオフ(0)に設定したい
- 設定したいビットだけ「0」、残りを「1」にして、ANDで演算する

4ビット目のオン／オフを判別したい

     XXXX XXXX XXX- XXXX
AND  1111 1111 1110 1111
------------------------
     XXXX XXXX XXX0 XXXX

4ビット目は「0」になり、残りのビット「X」はそのまま

- 組み込み機器で、特定のメモリアドレスに、LEDや出力装置を接続
- そのビットをオン(1)に設定したい
- 設定したいビットだけ「1」、残りを「0」にして、ORで演算する

4ビット目のオン／オフを判別したい

     XXXX XXXX XXX- XXXX
OR   0000 0000 0001 0000
------------------------
     XXXX XXXX XXX1 XXXX

4ビット目は「1」になり、残りのビット「X」はそのまま