未経験からのエンジニア転職者インタビュー 株式会社コスモルート 宮下直樹さん
プログラミング未経験からの挑戦
商社マンからエンジニアに転職
今回は株式会社コスモルートに伺いました。名古屋に本社を構え、法人向けのシステム開発や運用をおこなっている同社。東京や滋賀にも拠点があり、さまざまな企業からの案件を扱っています。
このインタビューでは、EN:TRYを使って同社に転職された宮下直樹さん(29歳)と、エンジニアの採用を担当されている同社常務取締役の島本鉄弥さんにお話を伺いました。宮下さんがプログラミング未経験からエンジニアになろうと思ったきっかけや、彼が採用されるに至ったポイント、さらに同社で求められるエンジニア像などをじっくり聞いてきました。
※島本さんへのインタビュー(後半)は
こちら
から。

エンジニアになりたい…一念発起してJavaを勉強
――エンジニアへのキャリアチェンジおめでとうございます。今回の転職のきっかけを教えてもらえますか?
大学では電子回路系の勉強をしていました。最初の仕事では、さまざまな選択肢の中から商社に就職したのですが、エンジニアも考えていて、悩んだ経緯がありました。
その仕事自体は楽しかったのですが、その一方で、理系で勉強してきたことが生きる部分があまりなくて、次第に「やっぱり自分にはエンジニアのほうがもっと向いているんじゃないかな」という思いが強くなってきていました。そのころにpaizaを見つけて、改めてエンジニアを目指そうと心に火がついたんです。これならたとえ未経験でもスキルをつければエンジニアになれるんじゃないかと思って。一念発起してプログラミングを勉強しました。
――プログラミングの勉強ではどの言語をやっていましたか?
Javaをやっていました。これは単純に、Javaの求人が一番多かったので、Javaができることがエンジニアになるための近道なのかなと思ってやっていました。結果的に採用してもらえたのでやっておいてよかったと思っています。勉強はpaizaと本だけで独学でやっていたのですが、それでもエンジニアになれたので、paizaにはとても感謝しています(笑)。
――そう言っていただけてpaizaとしてもうれしいです。次に、転職ではどんな媒体を使っていましたか?
転職でも使ったのはpaizaだけでした。勉強してランクが上がったころに、今の会社を含む数社からスカウトメールをいただいて。とにかくエンジニア職であれば、こだわりを持たずにお話を聞いていました。

自分でもかなりこの会社があっているのではないかなと思っていたら内定をいただいて、入社を決めました」
東京で採用されるも、希望して名古屋へ
――面接では、この会社のどのような部分にひかれましたか?
東京の面接担当がとても丁寧な方で、しっかり人柄を見てくれながら面接をしていると感じました。それで内定をいただけたので、自分と会社が合っているのではないかなと。あとは、会社からの説明で、しっかり技術を身につけられそうな環境だと感じたのも入社を決めたポイントでした。
――東京採用ですが、現在は名古屋勤務なんですね?
本当は東京に配属になる予定だったのですが、名古屋で研修などをしているうちに、こちらのほうが案件がたくさんあってサポートも手厚いので、少なくともスキルがしっかり身につくまでは名古屋のほうがいいんじゃないかと思うようになって。上長に相談したらすぐに名古屋に転属になりました。とてもフットワークが軽い会社で、感謝しています。
――研修のお話がありましたが、入社後にはどんなことをされたのですか?
最初は社内で、業務に使うプログラミングとデータベースの勉強をしっかりやって、そのあとは現場でOJTをおこないました。どちらも丁寧にしっかりやっていただいたので、基礎が身についたと思っています。
――実際にエンジニアの仕事をしてみて、感想を教えてください。
とにかくやっていて楽しいですね。何より成長が実感できるのがいいです。まだまだエンジニアとしての実績も経験もないですし、今は問題が山積みなんですが、それを1つずつ解決していくのがとても楽しいです。
あとは、実際にやってみるとコミュニケーション能力がすごく問われる仕事なんだなと感じますね。チームで開発をしていることもあって、相手の言っていることの意図をきちんと理解して仕事をしないといけないんだなと。

今後は管理者としてのキャリアを歩みたい
――次に、エンジニアとして今後のキャリアプランを教えてください。
マネジメント系でキャリアアップしたいと考えています。昔はスーパーエンジニアを目指したいと思っていたんですが、実際に業務をやってみると、スペシャリストというよりは、フロントに立ちながら手も動かす、くらいのほうが向いているのではないかと思うようになりました。
あと、今はサポート体制が手厚いこともあって名古屋勤務を希望しましたが、いずれは東京での仕事に携わりたいですね。まだ立ち上がったばかりでスタートアップ期なので求められることも多いと思いますが、だからこそ成長できそうな環境で、いずれはあの中に戻って仕事をしたいと思っています。そのためにも、早いうちに技術的な部分でもマネージメント的な部分でもスキルを伸ばしていきたいです。
――最後に、エンジニアを目指す未経験者へ向けてメッセージをお願いします。
私の場合、単純にpaizaでスキルランクを取れるように勉強したらエンジニアになれましたので、まずはそれでいいのではないでしょうか。paizaでほぼ一から勉強したら、かなり体系的に学べましたし、実際にスキルを評価してもらえてスカウトもきましたから。
あとは、自分の反省を踏まえてなのですが、データベースの勉強はしておいたほうがいいです。仕事ではまず使うものなので。やってなかったので入社後に少し苦労しました。
――ありがとうございました。

転職者の声
採用者の目線
株式会社コスモルート 常務取締役 島本鉄弥さん
プログラミング未経験からpaizaでスキルを磨き、エンジニアへの道を自ら切り開いた宮下さん。一方、採用側が彼を評価したポイントはどこだったのでしょうか。スキル面の評価項目や面接で見ているポイントなどについて、同社で常務取締役を務める島本鉄弥さんにもお話を伺ってみました。

未経験者で採用したのはpaiza経由の応募者だけ
――そもそも、御社がpaizaやEN:TRYを使い始めたきっかけは何だったのでしょうか。
弊社ではさまざまな求人媒体を使っていますが、スキルがある方になかなかお会いできないなと感じていました。スキルが高い人にリーチできる求人サービスがないかと探していたときにpaizaさんを見つけました。スキルチェックで定量的に能力を判定するシステムが面白いなと思い、使い始めました。
――実際に使ってみて応募者のスキルは高かったですか?
そうですね。特にSランクやAランクの人はスキル面で信頼できると感じています。SE向きというよりも、スペシャリスト気質の方が多いですね。ちょうどそういう若手を採りたいという思いがあったのでpaizaさん経由の応募者と相性がいいように感じます。実際に、未経験者で採用したのはpaizaさん経由の方のみです。
未経験者の採用で見ているポイントは?
――ありがとうございます。採用活動全般でのお話を伺いたいのですが、未経験者の採用で見ているポイントを教えていただけますか。
未経験者に関しては、技術面とコミュニケーション能力を見ます。とはいっても、まずは技術面と、その技術をどう学んできたかの姿勢を見ていますね。paizaさんからの応募者は、特にその点が好印象な方が多いです。自らスキルチェックを受けて勉強しているような方なので、入社してからのスキルの伸びもいいですよ。あと、これは経験者・未経験者にかかわらずですが、面接で成果物を持ってきてくれる方がいます。そういう方は特に評価しますね。自分で目的意識をもってプログラミングをやっていると分かりますから。
弊社では、一定のスキルがあれば、業務未経験かどうかはそれほど重視していません。エンジニアを目指してきちんとスキルを伸ばしてきた人であれば、未経験でも業務についていくことはできると考えています。
ちなみに、経験者の採用ではこれまでやってきた開発言語もしっかり見ます。Web系の開発言語でないとお任せする仕事がなかなかないので、厳しいです。しかし、若手の未経験者であれば、たとえ開発言語が合わなかった場合でもポテンシャルがあると判断すれば採用することもあります。プログラミングの基礎ができていて、さらに学ぶ姿勢を持っている人なら、違う言語でも対応できますから。
――もう1つのポイントであるコミュニケーション能力についてはどうお考えでしょうか。
特に高いものを求めているわけではなく、お客様と意思疎通できればそれで構わないと考えています。とはいえ、エンジニアは全体的に苦手な方が多いですよね(笑)。
弊社には技術を極めたいという人もいて、そういう人のためのキャリアパスもあります。本当にコミュニケーションが苦手であれば、技術面で突き抜けてもらえればいいというスタンスです。
一方で、ある程度のスキルを持ち、かつ、お客様ときちんと意思疎通して開発を進めていく人も必要です。たとえ自分で全部が作れなくても、もっと高い技術をもっている他の社員に任せればいいわけですから。スキル面とコミュニケーション面、両方のバランスがいい人を求めていますね。

未経験でも素養があり、研修が短期間で終わるので、教育コスト的にも助かっています」
今後3年でエンジニアの数を2倍に
――今回、宮下さんは東京での採用でしたが、未経験者の採用をやっているのは東京だけなのでしょうか。
そうですね。名古屋では新卒採用はしていますが未経験者の採用はしていません。現在、未経験者採用は東京でのみ実施しています。東京オフィスは一度事業売却したんですが、今回改めて立ち上げまして、今まさに採用に力を入れているところです。ただ、彼のように、採用は東京でも、希望して名古屋に配属になることもあります。そのあたりは本人の意向に合わせて柔軟に考えています。
――次に御社の今後の展望について教えてください。
再立ち上げした東京のオフィスを含めて、現在3拠点でやっていて、おかげさまで案件も順調に増えています。ちょうど最近3カ年計画を策定したところで、3年で社員数も売り上げも倍にしたいと考えています。現在技術者が約60名いますので、これを120名まで増やしたいですね。特に、若手がまだまだ少ないので積極的に採用したいと考えています。
これからエンジニアを目指す人たちへ
――最後に、エンジニアを目指す若い人たちへメッセージをお願いします。
今は、「こういうことがやりたい」といえる人が少ないなと感じています。エンジニアを目指した理由を聞くと「かっこいいから」と漠然と答える人もまだまだいますし、エンジニアになりたいのにプログラミングをほとんど勉強していない人もいます。そういう方が面接で熱心にエンジニアになりたいと語ったとしても、「どこまで本気なのだろう」と思ってしまいます。
今は、本当にエンジニアになりたいのであれば、paizaさんなどを使ってプログラミングを学習できるのですから、自分のやりたいことをやって、作りたいものを作ってみてほしい。そういう自学自習の姿勢が見える人と一緒に働きたいですね。
あと、弊社の環境面をお話ししますと、東京は今まさにスタートアップのフェーズで、そういうところがやりたい人にはとてもいい環境だと思います。通常のスタートアップと違い、資金面でも恵まれた環境で仕事ができますので、ぜひおすすめしたいですね。一方で、希望する人であれば名古屋で勤務することも可能です。独立系で、しがらみもなく自由な社風ですから、そういう空気でやりたい人にはいいのではないでしょうか。興味を持った方はぜひ一度応募していただければと思います。

島本さん、宮下さん、ありがとうございました。
新卒時の就職活動で、一度はエンジニアへの道を閉ざしていた宮下さん。しかし、独学でプログラミングを勉強し、ついにはその道を再びこじ開けました。エンジニアとしての実績ゼロ、まったく異業種からの転職は、スキルで評価してもらえるEN:TRYだったからこそ実現できたものといえるでしょう。宮下さんのような真摯に努力を続けるエンジニア志望者が適切に評価されるように、EN:TRYやpaizaもがんばっていきたいと思います!
株式会社コスモルートのますますの発展をお祈りしております。